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コラム−水辺の体験で注意すること

多摩川を甘くみてはいけない!!

「暴れ川」
写真は、2007年9月の台風通過後の「宿河原せき」がこわれた後の様子。一見穏やかそうに見える川ですが、昔から暴れ川として有名な川で人工の治水施設なども結構被害にあっていることが多い。大雨の後などは子ども達だけで、川のそばにはけして行かないよう。

ライフジャケットの着用
釣り船にのった時などつけることは義務付けられていますがこれからは水に関わるところでは着用させられることが多くなると思います。できれば体に合ったものを付けることが良いのですが個人で持っている方は少ないので最低固定するひもなどは必ず結ぶ。「とどろき水辺の楽校」などでは使い方体験なども実施しておりますので一度参加してみてください。(今回使用するライフジャケットも好意によりお借りいたしました)
ジャブジャブする時の注意
・けして子どもたちだけで、川に入らない
・流れが速いところや深いところには行かない。
・川底はぬるぬるしている石がある。
・川底がでこぼこしているところ。
・川底が見えない(なにがあるか、いるかわからない)
・はだしでは絶対に入らない。
次のことに気をつけよう
・水深はふくらはぎぐらいまでのところ
・川の中ではすべりやすいのでゆっくり歩きましょう。
・靴はゴム長より古い運動靴のほうが良い、またできるなら短パンツよりながずぼん(タイツ、ウエットスーツ)の方が良い。

《タマゾンガワ》
まず、多摩川流域にある下水処理場を調べました。
(〇は多摩川に直接処理水を排水しているところ。)

〇多摩川上流水再生センター 青梅市・昭島市・福生市・羽村市・瑞穂町の大部分と立川市・武蔵村山市・奥多摩町の一部
〇南多摩水再生センター   多摩市・稲城市の大部分、八王子市・町田市・日野市の一部
〇北多摩一号水再生センター 府中市・国分寺市の大部分、立川市・小金井市・小平市・東村山市の一部
〇等々力水処理センター   中原区・宮前区・高津区・多摩区・麻生区にわたる多摩川右岸  →一部  江川せせらぎ スラッジセンター
・入江崎水処理センター   川崎区の全域と幸区・中原区の一部     →東京湾
・加瀬水処理センター    多摩川と矢上川・鶴見川にはさまれた・幸区、中原区、高津区・宮前区の一部  → 鶴見川支流、矢上川
・麻生水処理センター    麻生区の大部分                             → 鶴見川支流、麻生川


(夢見ヶ崎動物公園のカミツキガメ)

(外来種ではない)
都市部を流れる川では比較的コンクリートの護岸化率が低く、川辺には野草や野鳥が多く見られ自然豊かな川として認知されています。
昔は生活用水だけでなく工業用排水(未処理)までもが垂れ流し状態で排水され,多摩川東横線のガード下の堰に洗剤の泡が飛び散る模様などがテレビで中継され、魚の住めない川として話題になっておりましたが、下水処理場の完備、法律の施行などで現在は鮎が200万匹も遡上(そじょう)するなどきれいな川となりましたが、ここ最近そのことがあだとなり外来種の増加という困った問題が発生しております。このまま何もしないで放置してゆけば、生態系の乱れはもっと進み懐かしい川面、日本の川のイメージがなくなり、魚だけでなく植物や虫などの水辺の生きものがほとんど外来種に駆逐されてしまうことでしょう!!
もともと、周辺に住む人が作った多摩川の生態系というものがあり、樹木、野鳥、野生動物にも多摩川らしさが見受けられた川であったのだが「タマゾン川」と呼ばれるようになった一番の要因は人がペットとして観賞用に飼っていた熱帯魚などを多摩川に放して、その後の処理を自然に任せようとしたのではないかと思います(いろいろな原因があると思いますが・・・特に3年前ぐらいから顕著になり大震災や近年の経済的な要素が重なって、飼えない要因が出てきたことが一番ではないかと思います)・・・熱帯魚なのだから冬の水温では(普通15度以下では生存しない)生きていないだろうという飼う側の勝手な思いが・・・これがすべての始まり・・・これが多摩川でなかったら、飼い主の思惑どうりになったのでしょうがその頃には多摩川の水温は多摩川水域の下水処理センター等から放流された暖かい処理水で冬でも水温が下がらない状態になっていて場所によっては20℃以上になっているところもありグッピーやネオンテトラなどの小形の熱帯魚が越冬して繁殖してしまったようだ。熱帯関係の生きものは繁殖力が強く他の魚の卵や幼魚を食べつくしてしまったり、交配し適応力をつけ日本の気候になじんでしまう魚がでてきたりしており、特に登戸からガス橋を過ぎたあたりが顕著にあらわれているようだ。現在、多摩川では200種を超える外来種の生息が確認されており、熱帯のアマゾン川に生息する魚が多く見かけることから「タマゾン川」と揶揄され呼ばれている。また、縁日などでよく売られている「ミドリガメ(ミシシッピー・アカミミ・ガメ)」なども成長力が早くすぐに大きくなり飼えなくなって放流し、日本古来のいしがめの生態を壊し始めている。(そのようなことになりながら年間相当数のミドリガメがアメリカから輸入継続されていた。)どうやら特定外来生物に指定されそうだが禁止したら飼い主がまたどこかに捨てる心配がある、届け出するための事務手続きをどうするかなどの問題がありすぐには規制しないのではないか、カミツキガメやワニガメなどの危険な個体(絶対に人の手によらなければ存在しない)も野生化しているし、鮎の遡上を狙って「カワウ」が多摩川に異常に繁殖しており税金をかけて鮎を育ててもみんな税金を無駄に使われてしまうかもしれません。このまま放置しておくと駆除する時には手の施しようもないぐらいになってしまっているのが現状ですし、相手は生きものですので簡単には捕まりません、行政が動き出すまでには時すでに遅しとなっていることが多いような気がします。人間に対し、これらの生きものが直接害をおよぼすことを体感しないうちは人の手によって全国各地で生態系に異変をおこさせている外来種がますます増える傾向にあるということを認識して欲しい。外来種だろうと日本固有の生きものであれ、生きているものに何の罪もないし、正しくペットとして飼育している人は大勢いるのでほんの一握りの飼い主不適格な人達の行為が平和に暮らしている種の滅亡を助長しているのです。外来種の駆除以外減らす手段がみつからないことも事実である。
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