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実験クラブは、いろいろと、身の回りのことにTRYすることをしてゆきます。

実験D.B

テーマ:『アニメを科学する』

 

目的:
テレビなどのアニメがどのような原理でできているか、工作しながら、体験してゆく

概要:
人の目の構造
アニメの構成
自作アニメでの実験

注意:
特になし

道具:
 @黒のケント紙か、黒の画用紙 41cmx10cm
 A白の画用紙 41cmx5cm
 Bタコ糸 1m
 Cゼムクリップ 6個
 Dハサミ
 Eのり
 Fカッター(危険なら、ハサミでもよい)
 Gものさし
 H筆記用具 サインペン


事前準備:
説明で出てきますが、ステージは、事前に型紙を作っておくと、作業は簡単。


進め方:

1、ここに鉛筆があります。硬いですよね。これを柔らかいように見えるにはどうするか?よく見てください。
ほら、鉛筆が柔らかくなってます?隣同士で、見てください。

2、目は、いがいと物を見てから、つぎの物を確認(かくにん)するまで時間がかかっているのです。まず、目に入ったイラストは、網膜(もうまく)とよばれる、
スクリーンに描かれます。ここに次から次とイラストが描かれると、前のイラストが網膜スクリーンから消えてしまう前に、次のイラストが描かれてしまい、
つながったイラストに見えます。その物が見えなくなっても、少しの間、見えているように感じるのが「残像(ざんぞう)現象(げんしょう)」です。
何秒くらいでしょう? 1秒?だいたい、0.01秒というらしい。
ですから、鉛筆は、上に動いた鉛筆の次に下に下がった鉛筆の姿がくると、つながってしまう。

3、これを利用したのが、ご存知、アニメーションです。今日は、自分でアニメーションを作りましょう。5、6年生は、お気に入りの
キャラクターを書いてもよいし、3年生、4年生など、絵が難しいときは、丸や三角の形でもよいですよ。
そうですね。人が走るのは、このように手と足がカタカタと動くような絵を描くのです。

4、作業開始
設計図PDFを参照して進めてください。anime.pdf へのリンク


5、まず、黒の紙にスリット、穴を開けます。型紙があります。これで穴の位置を鉛筆で写し取ってください。カッターの使い方はわかりますか? 
下敷きを敷いて、ものさしをあてて、カッターで切ります。カッターの進む方向に手を置かない! 手を切りそうならハサミで切ります。紙を横に折ります。先の鉛筆で書いた窓にハサミを入れます。
これをリングのように端と端をつけます。

6、次に白い紙に4cmごとに線を書きます。10個。これを右から順に、絵を書いてください。次の左の枠には、先の右の絵より少し動いた絵を書きます。
あまり正確でなくてもよい。また、細かく書いてもよくわからないのでサインペンを使う。
これをリングのように端と端をつけます。

7、先の黒の紙のリングに白の紙を内側からゼムクリップで合体します。


8、タコ糸を3等分して切ります。糸の先にゼムクリップを結びます。これを3本作ります。

9、黒の紙の3か所に糸の付いたゼムクリップをつけて、糸をつまんで、リングを回転させます。さて、隙間から向い側の絵を見てみましょう。どうですか?

10、絵を10から20個に増やすと、どうなるでしょうか?

解説:
目は、いがいと物を見てから、つぎの物を確認(かくにん)するまで時間がかかっているのです。まず、目に入ったイラストは、網膜(もうまく)とよばれる、
スクリーンに描かれます。ここに次から次とイラストが描かれると、前のイラストが網膜スクリーンから消えてしまう前に、次のイラストが描かれてしまい、
つながったイラストに見えます。その物が見えなくなっても、少しの間、見えているように感じるのが「残像(ざんぞう)現象(げんしょう)」です。ちょっと、
むずかしいことばです。だいたい、0.01秒。
ふつう、アニメは、1秒間に24コマで作られています。今日作ったのが、10コマですから、もっと細かく作らなければなりません。1分だと、何コマでしょうか?
映画もテレビも、次から次への絵をかき変えて動いているように見せています。
ビデオカメラは、ぎゃくに動いている物をまばたきするようにして、ひとつひとつの絵にして記録しているのです。
人間の目の特性をうまく使っているのですね。



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