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実験クラブは、いろいろと、身の回りのことにTRYすることをしてゆきます。

実験D.B

テーマ:『どうして飛べるのか?』

 

目的:
 飛行機は、あれほど重そうで大きいけど、どうして飛べるのでしょうか? 考えて揚力を を体感する。

概要:
飛行機のつばさの形に注目して、その形と風の関係の実験

注意:
特になし

用意するもの:
 @発泡スチロール板:20cmx10cm(食品用トレーの平らな底の部分を使う)1人2枚(各自 持参) 持ってこない子には、画用紙で代用。
 Aコピー用紙:A4 1人1枚
 Bゼムクリップ 1人5つ
 Cハサミ
 D画用紙:20cmx20cm A4サイズ1人2枚
 Eのり
 Fカッター
 G定規
 H2cm円の型:1人1枚 1円玉
 Iつばさ図面:Gr. 1枚
 Jたねの絵:Gr. 1枚
 K揚力測定装置:1セット
 L扇風機:1台
 Mセロテープ
 Nスプーン:各Gr. 1つ
 O飛行機の写真:Gr.1枚

事前準備:揚力測定装置は、事前に作成しておく。













進め方:
1、植物の種が飛ぶ 30分
「アルソミトラ」という植物は、木から落ちた種が、グライダイーのように飛ぶのだそうです。その形は、下のようです。


2、それでは、発泡スチロールの板の大きさのコピー紙を用意します。
紙を二つに折り、片方に半分の絵を描きます。これを切り抜けば、左右対称になります。
それを発泡スチロールのトレーに乗せて、形を鉛筆でなぞり、切り抜きます。

3、まずは、これだけで、飛ばしてみましょう
種本体の代わりにゼムクリップを先の方からはさみます。
さて、もう一度、飛ばしてみましょう。コツは、水平にやさしく送り出すように。
クリップのはさみ方を奥まで入れずに、半分だけはさむとよい場所があります。
  うまくいかない場合は、ゼムクリッピをもうひとつ増やしてみてね。
部屋にもどります。
  重さのバランスと角度がポイントだったようですね。


4、さて、飛行機の写真を各Gr.に渡します。この写真」を」見るとつばさは、どのような形をしていますか?ただの板のようでしょうか?では、飛行機のつばさの部分を作ってみましょう。


@図面を各Gr.に渡します。画用紙(20cmx20cm)2枚から部品を2組、作ります。余白に名前を書く。図面⇒wing.pdf へのリンク


Aさっきの種のような、ただの板状のつばさですが、これが飛ぶのかどうかを調べたいのですが。 そこでこんなものを作ってみました。みんなにつくってもらいたかったのですが、ひとつだけにしました。つばさ測定器(揚力測定装置)に付けてみます。
さて、飛行機が飛んでいる時と同じようなことにするには? 測定器の前で扇風機を回したら風が起きて、似たようになりますね。
浮きますか?少し傾けるとどうですか?

飛行機のつばさをもう一度、考えてみましょう。どうですか?
ちょっと曲がっていますね。

5、では、頭を切り替えて、ここにスプーンがあります。それぞれグループに1つあります。水道から水を流しているところに少しづつ近づけるとどうでしょう?
ひっぱりこまれるような感じを指に感じますか?
水道の蛇口を扇風機、流れる水を風と考えると、さきのつばさを浮かせるにはどういう形にすればよいのでしょう?

6、では、さきのつばさをどのようにして曲げましょうか?
紙のテープで前後の端同士をとめて、右のように曲げてみます。
これをつばさ測定器に付けてみます。
さきのつばさと並べて比較してみましょう。
さきのときより高く浮きますね。では、もっと曲げたらいいのでしょうか?紙のテープを途中で切って、短くしてより曲げてみましょう。


7、では、傾ける角度をより大きくすると、どうでしょう?
こんどは失速してしまいます。

解説:
空を飛ぶには、空気とどう付き合うかということ。実は空気は、皆が普段、感じていませんが、ネバネバして重さがある。
皆がプールのなかを潜っているときの水みたいなもの。ビート板を手の先につかんだとき、ちょっと先を上向きにしたら手が浮く感じ。
つばさは、より形を工夫して、空気の流れの速さを違うようにしてより浮くようにしている。スプーンを水道水に近づけると吸いつくのもそれ。



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