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実験クラブは、いろいろと、身の回りのことにTRYすることをしてゆきます。
実験クラブ(TRY ROOM)
実験D.B
テーマ:『古時計を科学する』
目的:
「振り子」というよくあるテーマですが、古時計の振り子から、話を始め、振り子の規則性、共振を体験してゆきましょう。
概要:
振り子の長さと重さ
共振
注意:
特になし
用意するもの:
1、タコ糸 1.2m 50+70+90=2.1m
2、粘土 卵大 1個
3、割りばし 2膳
4、ものさし、
5、はさみ
6、ゼムクリップ 2個
7、サインペン
8、ノートPC シミュレーション
9、ホワイトボード
10、テーマ収集カード A4の短冊
事前準備:
共振振り子(三角形)は、作成しておく。
進め方:
1、「おおきなのっぽの古時計おじいさんの時計、、、」という歌があります。「大きな古時計」という題名です。さて、あまり見かけないので写真を持ってきました。これに似たものが公園にありますが、なんでしょう? そうです、ブランコです。では、ちょっと逆さにしたものになりますが、音楽室にあると思うのですが、なんでしょう? そう、メトロノームです。そして、催眠術の道具!?
2、古時計にもどりますが、この写真を見ると、時計の文字盤の下には、おもりがぶら下がっています。これを振り子と言います。どうも、これが右左にゆれて時間を測る仕組みになっているようです。では、今日は、このような振り子を使って時間を測れるのか?を考えてみましょう。
3、まずは、簡単な振り子を作ってみましょう。ここにタコ糸が120cmあります。タコ糸の端には、ゼムクリップを結びつけます。そのタコ糸の反対側を割りばしのまんなかに結び付けます。
4、そして粘土があります。粘土を半分にしてください。その半分にした粘土をゼムクリップを包むようにして丸めます。これで、振り子ができました。
5、粘土のおもりの中心から10cmのところのタコ糸に、マジックでマークをつけます。それを10回繰り返して、1m分、マークをつけます。
6、まず、割りばしのタコ糸を割りばしを回転させて50cmの長さ(粘土の中心)にまで、巻き取ってください。
7、では、粘土のおもりを揺らしてみましょう。ここに時計があります。10回往復した時間を計ります。いーち、にーい、さーん、、、じゅーうで、時間は?(13~15秒?)
8、これは、何回かやってください。どうです? やっても、ほぼ同じ時間になりますね。どうもこれで時間が測れそうです。
9、さて、問題です。『1往復を1秒、10往復で10秒にしたい。』さてどうするか?
重くする? 軽くする? 糸を長くする? 短くする? 確かめてみましょう。
10、「重くする」という意見があったのでひとつだけ、やってみます。重くしてみましょう。先の残りの粘土を合体。そして、10往復を計ります。 ―――― 変わりましたか? 変わりませんね。
11、いくつかの組み合わせがあるようです。
長さ
短くする
変えない
長くする
重さ
軽くする
変えない
重くする
12、それぞれ、担当を決めて確認し、報告させる。xxくん、どうだった。
あっ!という間に見てみる方法として、ぶら下げた振り子の糸を指に引っ掛けてだんだん短くするとどうだろう。急に振り子が早く振れるようになったね。
13、どうも、おもさは関係ないようです。そして、50cmより短くすると10秒に近くなりそうです。これをヒントに、各班で、どの長さか見つけて、他の班に内緒で聞かせてください。
14、さて、正解は? 25cm。確認してみましょう。
15、ここでは、「振り子の時間は、重さは関係なくて、長さで決まる。」ということがわかって、この地球上では、30cmで約1秒の周期になることがわかりました。
16、では、もっと長くしたらどのくらいの時間になるだろう。2m?3m? スカイツリーは、634mだと、なんと50秒。今日の実験では、1m程度の長さでしたから、どうなるでしょうか? 遅くなる。どれくらい時間がかかるか? 皆さんは、ゲームをやるのに使っていますが、それだけでなく、現実にはできないことをパソコンの中で計算してみることもできるのですよ。
計算式
T=2π√(L/9.8) 別表記 =2π√((L/9.8))
近似式
T=2x3.14x√(L/10)
=2x3x√Lx1/3.13
=2x√L
=2x(L平方mの正方形の1辺の長さ)
=2x(L平方cmの正方形の1辺の長さ)÷10
例 25cmだと
T=2x(25平方cmの正方形の1辺の長さ)÷10
=2x(5)÷10
=1秒
634mだと
T=2x(634平方mの正方形の1辺の長さ)
=2x25
=50秒
【共振について】
【共振1】
1、つぎの話です。ここに変な振り子があります。念力で狙った振り子だけを揺らしてみましょう。
2、どうです?
3、これを皆さんに伝授します。
4、まず、タコ糸を3本用意します。50、70、90cm。そのまんなかをサインペンでマークして、それぞれを割りばしに結び付け、V字にします。
5、粘土をほぼ同じ大きさに3個、丸めます。
6、先のタコ糸のまんなかのマークを包むように粘土をつけます。
7、次に2cmおきに端からぶら下げます。
8、あとは、手先で小さな揺れを伝えます。揺れにより、どのおもりが揺れるか決まります。
9、これを難しい言葉で「共振」といいます。
10、地震があったとき、その揺れで高いビルが倒れないようにこのような動きの逆を与えて揺れないようにしているのです。
【共振2】
1、つぎの話です。さきの振り子をつけた割りばしにもうひとつ同じような振り子とつけてください。
2、別の割りばしをさきの割りばしの10cm下のタコ糸に絡めます。2重ぐらい。
3、割りばしどうしが10cm離れて水平になっていますか?
4、さて、右のおもりを左のおもりにぶつからないように揺らしてみましょう。どうなりますか?
5、これは、「共振」といって、片方の振動が割りばしを通して他の振り子に伝わり、こんどは、もとの振り子に伝わってくる。ゆれやすい振動のときがあるわけです。
解説:
古時計の話から始まりましたが、「振り子」というのは、昔からありますが、今は身の回りに姿を変えて使われています。
ブランコはよく知っていますね。おとなとこどもでゆらしても、ほぼゆれる周期は同じ。重たいおとなだから、ゆっくりではないのです。重さではなくて、ブランコの長さが時間を決めるのです。
さて、これらをむずかしい言葉で、「振り子の等時性」といって、昔、ガリレオと言う人が、天井からぶら下がっているランプを見て、大きくゆれても小さくゆれても時間は同じだ」(ゆれる大きなが小さい時)と発見したのです。
これらから、振り子のしかけで、時計が作られることになります。
今日実験した25cmの長さの振り子は、約1秒。これは、地球の重力(地球がものを引き寄せる力)の上での話です。
では、宇宙の月では、どうなるでしょうか? 地球の重力の1/6ですから、計算すると、約2.4倍、同じ振り子ではおそくなるのです。
さて、念力でおもりを動かしましたが、『共振』という実験もしましたね。振り子の長さを変えて、同じ棒に並べてぶらさげたことで、そこに伝わるゆれのなかで、自分とあったゆれにたいしてゆれるのです。ですから、ビルでも高さによって地震でゆれるようすはちがってきます。相性のよいゆれが来たらこまりますね。これを防ぐために、地震のゆれと逆のゆれでゆれないようにしたり、ビルを地上から浮かせてしまうようなものが考えられているのです。
ゆれることや、振動は、まだまだ、広がってゆくお話です。また、どこかでふしぎに思ったら、聞いてくださいね。
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