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実験クラブは、いろいろと、身の回りのことにTRYすることをしてゆきます。

実験D.BHEADLINE

テーマ:『滑車は楽?!』

 


目的:
  滑車の原理を体感して理解する。。

注意:
・特には、ない。

概要:
1、固定滑車、動滑車、複数滑車などを重りをつけて、釣り合う重さを考える。
2、「仕事」という考えから、軽いが移動距離が長いとどういうことかを考える。



道具:ひとグループ分
①段ボール:20x22cmx厚さ5mm 1枚
②厚紙:44x25cm 1枚
③厚紙:2x13cm 4枚
④針金:20cm 6本、 25cm 2本
⑤竹串:7cm 7本
⑥紙コップ:2個
⑦ゼムクリップか糸:16本
⑧ビー玉:10個(1個約5g)
⑨タコ糸:太さ2~3mm(細いのはNG)。 60cm1本、240cm1本
⑩セロテープ
⑪カッター
⑫はさみ
⑬ものさし:30~50cm



準備:
 滑車の基本部品(滑車数種類、おもり入れ)は、作成しておく。
滑車の基本的な構成は、以下の様である。あとは、大きさなどを変える。





進め方:
1、ここに段ボールでできた滑車があります。手づくりなので、少し動きが悪いかもしれませんが、これで進めます。大事に扱ってください。
2、さて、滑車は、どこで使われているでしょうか? エレベーターやクレーンで使われているようですね。
3、では、滑車を使うとどのような便利なことがあるのでしょうか? 重い物を持ち上げられるということですが、ほんとうでしょうか? それは、楽になるということでしょうか? 実験してゆきましょう。
4、まず、単純な形の滑車の動きを確認しましょう。直径5cmの滑車にひも60cmをかけて、両側に重り入れの紙コップをぶら下げます。滑車を引き上げても両方のコップは同じ高さにあります。




5、では、Aのコップにビー玉を二つ、入れてください。さて、バランスを取るには、Bにはビー玉をいくつ入れればよいでしょうか? これは簡単。2個ですね。
6、では、Aを10cm 引き下げると、Bは何センチ 引き上がるでしょうか? 調べてください。これも簡単でしたね。10cm。これを覚えておいてください。





7、では、次に、滑車を2つ使います。図のように、滑車、ひも60cm、紙コップをセットしてください。






8、Bのコップにビー玉をふたつ、入れます。さて、Aにいくつのビー玉をいれたら、バランスが取れるでしょうか?(Bの滑車が上がり過ぎたりしない)
*厳密にはBの滑車の重さ分、A側に調整用の重りが必要
9、答えは、1個のビー玉でよいのです。軽くてよいことになりました。
10、では、Aを20cm引き下げると、Bは、何センチ持ち上がるでしょうか? 調べてください。5cmでした。
11、ここで、質問です。滑車1つの時は、Bを10cm引き上げるのに、A側はビー玉1つで、10cm引き下げた。こんどは、Bを10cm引き上げるのに、Aは20cm引き下げなければならない。半分の軽さなのに、下げる長さは、倍になる。これは、楽になったのでしょうか?






12、つまり、Bを持ち上げる全体の仕事は、変わらないと言えますね。でも、時間をかけて、小さなモーターでも大きな物を動かすということで、エレベーターなどに使われているのですね。
13、では、もっと、滑車を多くすれば、より小さな力でよいということですね。確かめてみましょう。
14、次の滑車のようにひも240cmとコップをセットします。
Bにビー玉4つ入れます。Aには、いくつビー玉を入れればよいでしょうか? 調べてください。そして、Aを40cm引き下げた時のBの引き上がる長さも調べてください。




15、1個で済みました。そして、長さは、10cm上がりました。


16、さて、まとめです。今日は、色々な「滑車」について確かめてきました。とくに、滑車を使うと、重い荷物も少ない力で持ち上げられる。しかし、引っ張る長さは、その分、長くなるということでした。そして、工夫により、より軽くできることでした。
滑車を複数、組み合わせた場合、どのくらいの力で持ち上がるか、考えてくださいね。







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