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実験クラブは、いろいろと、身の回りのことにTRYすることをしてゆきます。

実験D.BHEADLINE

テーマ:『錯覚のひみつ』

 

目的:
  見慣れている風景、物、は、本当に見えているでしょうか?目からの情報からの脳の錯覚を実験で確認する。


注意:
特には、なし。

概要:
色の錯覚
エイムズの部屋
立体の錯覚




準備:
 エイムズの部屋など工作の型は作っておく。
 room.pdf へのリンク

備品:
① 色の錯覚の背景と犬の絵:ひとり一組
② 遠近の錯覚の絵:ひとり1枚
③ 立体の錯覚の型紙:ひとり1枚
④ ハサミ:二人で1つ
⑤ セロテープ:各グループ1
⑥ Ipad:1(錯角確認用)


進め方:
1、 さて、皆さんは、目で色々なものを見ています。実験するときは、その様子をしっかりと見て、観察することが大切です。
2、 さて、次に皆さんは、赤いリンゴや黄色いバナナなど、色を目で見ていますね。さて本当に色を見ているのでしょうか?
3、 ここに不思議な色を付けた背景と犬がいます。そして、不思議な色をした犬の切り絵があります。まず、背景の右上の角の犬の上に犬の切り絵を重ねましょう。それから犬の絵をゆっくり背景の紙の上を左下の角の方へ滑らしてゆきましょう。犬の色は変わりましたか? 
*出典:BRAINBASHERS‐Same Coloured Dogs?
4、 ふしぎですね。人の目と脳は、周りの色を考えながら、明るい色の背景にいるときと暗い背景にいるときとで、見えている色に少し味付けを加えてしまうのです。それはそうすることが都合の良いことがあるのです。このような目と脳を持っているということを覚えておいてくださいね。
5、 次にここに、有名な「エイムズの部屋」という部屋の型を用意しました。組み立ててください。また、小さな人形をストローの先につけてください。





6、 小さな穴からのぞいてみましょう。ストローにつけた人形を左端から右端に移動してみてください。大きさが変わって見えませんか?
7、 私たちは、物を見るときに、左右の眼の角度で、物が遠くにあるのか、近くにあるのか、そして、奥行きも脳の中で組み立てています。片目で見ると、その遠い、近いがわからなくなってしまい、「部屋は四角い」と思い込んでみてしまうのですね。
8、 ここに型紙があります。




9、 四角い型紙を裏側に4つ折りします。



10、 ヘリの斜め線をハサミで切り落とします。



11、 広げてから、表側に4つ折りして、折り目をしっかり付けます。



12、 表を広げます。




13、 点線部分を中心まで切り込みをハサミで入れます。
14、 白い面の上に実験クラブの面を重ねてはって、箱を作ります。







15、 手のひらにのせて、片目で中心をじっと見ていると、浮き上がって見えてきませんか?
16、 脳の中では、サイコロのようだから「出っぱっているに違いない」と勝手に思いちがいして物を見てしまうのですね。
17、 カメラを通して観察するとよくわかります。一眼カメラは、片目で見ているようなものですから、はっきりします。Ipadのカメラで見てみましょう。
18、 これらから、人間の目は右目、左目が少し離れていることで、物の立体を認識できます。片目だけですと、錯覚が起こりやすいということです。そして、脳が混乱して、へこんでいるところが出っ張っているのではないかと勘違いして、脳の中で物の形を作り出してしまうのですね。
19、 さて、今日は、人の目と脳の錯覚を見てきました。実験には、よく見て観察してゆくことが大切です。そして、時には、「本当かな?」と振り返ってみてみましょう。


















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