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実験クラブは、いろいろと、身の回りのことにTRYすることをしてゆきます。

模型D.BHEADLINE

テーマ:蒸気機関車

 

1、思い
思い立って、蒸気機関車の模型を飾りたくなった。HOゲージなどの精巧な機関車を調べたが、真鍮製やダイキャスト製などあるものの、高価であり、また、サイズもその上のものもあるが、飾るには満足な大きさではない。そこで、プラモデルであるのではないかと調べたところ、メーカーも限られていて、ディスプレイモデルとして、

アリイ 1/ 50 蒸気機関車 D51-498 銀河ドリーム号プラモデル

を見つけだした。CかDかという点では、動輪の数での迫力を考えて、D−51とした。

2、オーダー
なにしろ、発売は、1996年というから、プラスチックの材料自身が経年変化がおきていないか、など心配ではあった。また、口コミを見ると、型の関係もあろうが、バリや、精度面でも不安があったが、Netでオーダー。

3、方針
着荷して、中身をみると、なかなかの部品の数。ディスプレーするということで、色々な人のWeb掲載を読みほどき、ポイントとしては、
@ヘッドライト、テールランプ、釜のなかの火、機関室の室内灯は、LEDで点灯させる。
A配線は、極力、見えないようにする。
B全体の色は、艶消しの黒。
Cボディーに配されている配管は、エナメル線とする。
D石炭は、小さな敷石を着色して、積載する。
などを念頭に置いて、部品類を眺めた。


商品名:
 アリイ 1/ 50 蒸気機関車 D51-498 銀河ドリーム号プラモデル

商品に同梱されている解説書を読みながら、以下の話を読んでくださいね。



手順:
1、ライトの当たり
LEDの色は、色つきのものがあるが、イーケイジャパン(株)の黄色LK−3YE 5個入りを東急ハンズ プラモデル売り場で購入。210円。470Ω抵抗付き。
φ3mm。順方向電圧2V。20mA。

単純に、電池1.5vを2個直列で直接、つなげて点くかと言うと違う。添付の470Ωの抵抗は、電圧が、3〜9Vで、並列で2個使うことを想定している。これでは、LEDを4か所に使うので、8本必要で足りない。よって、定格電流20mAであるから、抵抗として、R=V/A で、2V/20mA=100Ωとなる。それに近いものとして、68Ωの抵抗1本で1LEDを駆動することとし、抵抗を購入。
LEDのホルダーには、別のプラモデルの余りで適当なものがあったので利用。これでイメージは整った。


2、部品の全体の洗浄
他の人の参考Webでも、油分を取っておくことというので、台所の中性洗剤を薄めた水に、部品を浸ししばらくつけておく。使い捨ての歯ブラシで軽くこすり、水洗いして乾かす。
これで準備完了である。

3、キャブ内のボイラー焚口加工
釜のなかの炎の演出のため、LEDを仕込み、その光が洩れて見えるようにしたい。そこで、焚口に1〜2mm径の穴をあけた。


4、ボイラー配管ホールド穴
ボイラーの横に沿って、エナメル線で配管をはわせて、キャブに誘導するため、ボイラー横にホールド用の穴2つペアとキャブ内に配管を引き込むための穴4つをあけた。








5、動輪下準備
組み立て説明書にそって、まずは、左右の動輪を着色しながら、準備した。これには、バリが多々あり、きれいにしておく。




6、再び、ボイラー焚口
着色した部品を装着しながらも、それだけでは満足できなかったので、配管をエナメル線で、また、ところどころの部分も着色した。着色の粗はあるが、雰囲気は出たように思う。



7、連結棒着色
連結棒の彫り込みの中は、赤にした。色がはみ出さないようにマスキングもしてみたが、細部になるため、塗料をうまく流し込むようにした。
また、連結棒の型の問題と思うが、表側にへこみがあることを発見。プラバンで埋めてみたが、いま一つ。
写真でよくよく見ると、赤の着色も汚いな〜〜〜〜〜。(後で、綿棒でふき取り、どうにか見栄えは改良された)

8、台枠と動輪の組み立て
連結棒と動輪は、金属製のねじで接続される。予め、ねじを対象となる動輪の穴に入れて、タップを切る要領で、少し、ねじ込んでみておく。再び、ねじを外して、動輪、シャフト、台枠を組み立てる。このとき、別にレール台があるので、軌道幅に合っているか、左右のバランス、そして、動輪の回転位置の位相差90度を確認。






9、加減リンク組み立て
これが大変。予め、着色はしておく。そして、これも金属製のねじを使うので、予め、対象となる穴にねじをねじ込んで様子を確認しておく。
どの個所から着手すればよいかは、組み立て説明書にも記載なく、やりやすいところから。
部品はやわなので、無理してねじをきつく締めようとすると、割れそうになるので、適度に締める。



10、従台車枠
少し、気分を変えて、手順を従台車枠の組み立て。これも軌道幅にあっているかを確認。


11、主連結棒と加減リンクの合体
組み立て図では、動輪につけながら合体する手順だが、私としては、棒の位置など後で微調整できることが分かったので、ここをユニットとして組み立て、あとで、動輪に付けることとした。


12、動輪との台枠とシリンダーとの合体
台枠とシリンダーは、組み立てたので、シリンダー穴に主連結棒を入れて、動輪との回転角度を調整。左右側の位置も確認。ひとまず、ここまでで、雰囲気はいいのではないだろうか。(自己満足!)


13、テンダーシャーシ
一つの山場を過ぎたので、気分転換に、簡単そうなテンダーシャーシの組み立てをした。

14、ボイラー全体
ボイラー本体とキャブを取り付け、蒸気ドームなどをボイラー部分に付ける。また、歩み板などもつける。
エナメル線で配管とし、ところどころに、穴をあけて、取り付け、片方を歩み板の下に、もう片方をキャブ内に引き込む。

15、焚口とキャブ内室内灯取り付け
キャブ後部の壁に配線の穴をあけ、配線の先端にLEDをつけ、配線をストローに通して、ストローを黒く着色。キャブ床板と焚口の位置をよく見て、LEDの足を差し込む穴をあけて、差し込み、上から、ボイラー焚口をかぶせるようにキャブと接着。
LEDを点灯してみたが、いい具合である。

16、ヘッドライト取り付け
給水温器と煙突をボイラー本体に乗せると、ヘッドライトのスペースがない。少し給水温器を後ろに寄らせ、ヘッドライトのLEDの足を差し込む穴をあける。配線は、ボイラーの中を通し、台車の下に抜ける穴をあけ、配線が外から見えないようにした。ヘッドライトは、その辺にあったプラバンのパイプをカットした。後で、着色する。
点灯してみた。よいのではないか。

17、テンダーテールランプ取り付け
テンダーの後部にLEDの配線が入る穴をあけ、テンダーの床下にも穴をあけ、配線を通す。

21、配線全体
ヘッドライト、釜、室内灯、テールランプの各配線は、本体機関車とテンダーからの配線が、連結器あたりに集結する。


18、石炭(テンダー)
以前、金魚の飼育をしていた時の水槽の底に敷いていた敷石がちょうど、細かさがよかったので、黒く着色。石なので、プラモデル用塗料は付着しずらいが、遠目では、いい感じである。(プラモデルに添付されていたプラスチックの円筒チップでは、興ざめである)


19、全景
レールが添付されていたが、そこまでこだわることもないので、ここまでとした。
初めての蒸気機関車プラモデルであったが、動輪や連結棒などは動くので、ディスプレー用とはいいながらも、よく構造を再現していると思った。





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