また悲しくて辛い事件、このままでいいの?


またまた悲しく辛い事件が起きました。私は、幼い子どもが巻き込まれる事件を聞くだびに心臓が締め付けられるように痛くなるのです。子どもの頃や若いときはありませんでした。子どもが生まれ、育てている中で、出てきた現象です。

昨日(17日)の滋賀県長浜市で起きた二園児刺殺事件は、心臓が痛くなると同時に「なぜだ?」という思いが、脂汗がにじむように頭のてっぺんからあふれ出てきました。普段付き合いのある親同士、子どもが同じ幼稚園という状況の中で、当番として送迎する時の凶行・・・・衝撃です。

未成年者が被害に遭った凶悪事件は、昨年全国で千六百件以上もあったといいます。そのうち未就学児の殺人被害は、七十八件にも上るとのこと。子どもを狙う事件が後を絶たないため、全国どの地域でも、集団登下校や親による送迎、地域ぐるみでの安全パトロールなどいろいろ対策を立て、地域や警察、行政の取り組みも広がって来ていました。

今回の送迎当番のやり方も、子どもの安全を考えての取り組みだったのでしょう。まさかその送迎当番の母親が・・・。一番信頼できる安全な通園・通学の形のはずなのに・・・。安全対策が根底から揺らいだ気がします。

通り魔的に幼女を狙う事件が後を絶ちませんが、子を持つ親が子どもの友達を、自分の知り合いの子どもを、殺すという異常さが理解できません。どんな追い込まれ方をすると、そんな行為に及ぶのか?追い込まれたとしても、そこまでするものなのか?容疑者が中国国籍の母親だと聞き、さらに複雑な思いが駆け巡ります。

子育てで悩んでいたのか。言葉や習慣の違いに苦労していたのか。新聞には、友だちができないで悩んでいたとも出ています。送迎当番をしたくないという不満を持っていたとも出ています。いずれにしても、どんないきさつがあって、このような凶行に及んだのか気になるところです。

日本人が懸命に積み上げ、築き上げてきた現在の社会、これまでのどんな時代より良い時代であるはずの今日の社会が、なぜこんなにも子育てしにくい時代になってしまったのか?、なぜこれほどまでに子どもが被害にあう時代になってしまったのか?

私たちや私たちの親たちは、こんな社会をつくるために、今まで働いてきたのか?社会の基礎そのものを揺るがす事件のような気がします。社会の全て、育て方、働き方、暮らし方など、私たちの生き方の全てを見直さなければならなくなったのかもしれません。未来を子どもたちに渡すためにも・・・・。