私も、社会不安障害(SAD)かも知れません?
「社会不安障害」(SAD)という言葉をご存じですか?人の前で話をしたり、人と会って何かすると極度に緊張してしまい、日常生活にも支障をきたす病気のことだそうです。そのままにしておくと、うつ病やアルコール依存症などの神経症につながる可能性もあるとのことです。
ある新聞に次のように出ていました。
『東京都内に住む五十代の主婦A子さんは、親せきの結婚式に出席したとき、他の人の視線がとても気になった。いつしかナイフとフォークを持つ手が震え出し、カチャカチャと音を立てた。料理がのどを通らない。一刻も早くその場を立ち去りたいと念じながらひたすら耐えたという。
A子さんはこの一件以来、他人と食事をする場面では緊張から汗が出て、手が震えるようになってしまった。夫の勧めで病院に行くとSADと診断された。「A子さんのようなケースは、昔であれば上がり性や緊張しやすい性格と思われたでしょう。しかし現在は、社会不安障害という病気だと分かってきました」「上がり性や恥ずかしがり屋なら、場数を踏めば克服できる。しかし、SADの患者は、笑われてはいけない、失敗してはいけないと過度な不安や恐怖を感じ、大量の発汗や動悸(どうき)、頭痛、胸の痛みが起こります」と精神科医は話す。』
なんだ、なんだ!自分のことじゃないかいな!と私は思いました。人の前で話をしようとすると緊張し、あがってしまい、話をまとめることができなくなるのです。さっきまで憶えていた言葉も出てこなくなります。元々、赤面恐怖症でした(自分ではそう思っています)から、それが積もり積もってSADとやらになったのではないかと思いました。
でも良く考えると、日常生活に支障はきたしていません、毎日仕事に行っているのですから。うつ病でもアルコール依存症でもありません、お酒はよく飲みますが。・・・・とすると、私程度の問題ではないのでしょう。でも、程度の差はありますが、書いてあることは私そのままなのです。手は震えませんし、頭痛もありませんが、・・・・・場数をいくら踏んでも克服できません。
SADの症状では、人前で話すスピーチ恐怖が六割、人の視線が気になる視線恐怖が三割を占めるそうです。これも、私そのままです。恐怖や不安を感じる状況を避けようとし、会社や学校を休むなど、仕事や日常生活を続けることが難しくなり、悪化すると退職や不登校、中退に至るケースもあるそうで、これは私には当たらない。仕事に行くのはいやいやですが、行けば一生懸命に仕事をしているつもりですからねぇ。
他人の視線を意識するようになる中学生ぐらいのときに発症する場合が多いそうで、授業中に教師に指されて緊張した経験などがきっかけになりやすいそうです。性格が内気な人(まさに自分のことです!)だけでなく、目立ちたがりの人でも発症するそうです。
原因ははっきりしていませんが、脳内にある神経伝達物質「セロトニン」のバランスが崩れて、不安を誘発するのではないかと言われています。米国では、1980年代にSADの診断が普及しはじめ、その後、世界保健機関(WHO)もSADを神経症性障害の一つと認定しました。
治療薬投与により、会議が苦痛だった人が人前で緊張しなくなり、「まぁいいか」と思えるようになるなど改善が見られるそうです。新聞には『SADは放置しておくと、アルコール依存症やうつ病など他の病気を引き起こす可能性もある。「性格だからとあきらめずに、人前に出るのがつらいと感じるなら、精神科の診断を」と呼びかけている』と出ていました。
私も、薬をもらおうかな。ほんとに緊張するのですよ、会議のときとか人前で話すときに。SADとまでは行かなくても、予備軍みたいなものだと思うんです。皆さんはどうですか?