公園デビュー新事情
ここのところ送別会続きです。年度末ということで、退職する人を囲む機会が多いのです。世の中では、団塊の世代が退職期に入っており、今年辺りから退職者が増えてきます。私の勤め先では、実際には、48歳から52歳ぐらいの年代層がもっとも多いので、あと8年ほど経つと退職者問題がピークを迎えることになります。
いずれにしても、私が懇意にさせていただいている方も退職を迎え、送別会だけでも今月6回あります。これは6人の送別会ということではありません。数人まとまっての送別会もありますから、実際には、十数名の知り合いが退職することになります。
以前は公園デビューというと、小さな子どもを連れた若いおかあさんが、友達を作り、話し相手を作るために公園に行くことをさしていました。しかし、最近は、会社勤めを終えた男性が、家にいても“粗大ゴミ”になり、かといって仕事でしか生きてこなかったために、趣味を持って活動することもなく、結局、行く当てがなくなって公園のベンチで日向ぼっこ、これが最新の「公園デビュー」だそうです(これも茨城大学長谷川さんの講演から)。女性の場合は、しっかり地域に根付いていたり、趣味を極め広げる段階になっていたりと、男性に比べ“これからが私の青春よ!”的な生活になるそうです。
退職する知り合いは、全て男性です。公園デビューせずに、自分のやりたいことができる人は何人いるでしょう?或いは、プライドを脱ぎ捨てて、地域で町内会の活動や市民活動に飛び込んでいける人は何人いるでしょうか?それとも、ほとんど抜け殻同然に、粗大ゴミになってしまうのでしょうか?
その時奥さん方は、すでに地域の顔役になっていて、趣味活動も広がっています。持参金である退職金の効果は、せいぜい長くても3ヶ月だそうです。その後は、自立しない“だんな”は粗大ゴミとなっていくわけです。その上、最近は退職金が激減、翌日から粗大ゴミになりかねません。
退職男性の多くは、退職したら「苦労をかけた妻と、ゆっくり旅行にでも行きたい」というのが一般的な声のようです。自分でもそうなりそうな気がします。ところがところが、妻のほうは、「何で亭主と行くのよ!友達と一緒に行くわ!」これが現実です。
退職後のわびしい生活を想像しながらも、お世話になった方に感謝しながら、古きよき時代を振り返る日々がしばらく続きます。まだまだ元気なのですから何でもやれるはずです・・・・子ども時代の“こころ”に戻れば!