バチスタ手術体験記 inplant2-01|
翌12日。 午前中は何でもなかったが、午後になってすこし脈に乱れが出る。午後2時30分ごろ短いが (たぶん20−30秒程度)とても気持ちが悪い脈が出る。その後続いたわけではないが、何 となく調子が良くないので、ほとんど休んでいて、いつもより早めに退社する。 帰宅後、いつもより不整脈が多いと感じたので、いつでも脈がとれるよう普段はしていない 腕時計をつける。夕食後、8時ごろまではそれほど変化なし。8時すぎてから脈の乱れが多くなる。 VT発生。ICDでも止まらず。 TVを見ていた時、急に脈が早くなったように感じる。おかしいなと思い、脈を数えるが左 手首では脈とれず。左胸に手を当ててカウントするが、ものもごく早い。早すぎて全部は数え られなかったが、それでも10秒間で20回以上カウントできた。 「あ、やばいな」と思うまもなく、1発目の電撃。19時28分。 思わず大きな声で「あっ」と叫ぶ。そばにいた、妻、子供に、ICD動作したと説明し、一発 で止まったので安心し、今日はもうやすむと言い、2階に行こうと数歩歩き、廊下まで出た時、 また脈が乱れ始めたので、すぐに戻り、座る。 このあと、又すぐに脈が早くなり、20時34分に再び二発目。続いて同時刻に三回目の電撃。 これは病院に行かなくてはと思い、妻に横須賀の病院に電話してもらう。 この電話中、すぐにまた一発。続いて一発。合計5発の電撃。 これでもVTは止まらず。 幸いにして意識は正常で動くこともできた。電撃は最初のよりも、あとの方がショックが大きかった。 流石にすぐに病院へ行かなくてはと、妻が119に電話し、救急車を呼ぶ。同時に自分は普段 通院している近くの病院に電話し、受け入れてもらえるように申し入れる。 家族に「入院だ」といい。病院の診察券、健康保険証、ICD手帳、薬など当座必要な物を持ち玄関へ。 玄関に行くとすぐに救急車が来たので妻と乗り込み、病院に。 救急外来の診察室に入るとすぐに、心電図、血圧、血液採集、酸素、点滴などバタバタと行う。 脈拍166、血圧150位。意識正常。 Dr、ナース、搬送してきた救急隊員(3人)もベッドの回りで心配そうに見守る。 意識はしっかりしていたので、発生までの経過、状況を話し、落ち着いたら横須賀へ移るように Drに頼む。 行ってすぐには治まらなかったが、時間が経つにつれて徐々に治まってくる。心電図モニター を見ていると、VTがでると、ペーシングパルスが入り、成功すると、すーと元に戻る。戻ると すぐにまた脈が早くなり、VT。また、ペーシングパルスが入るのがわかる。数回ペーシング パルスが入ると元に戻る。また、しばらくして、脈が早くなり、気持ちが悪くなる。 不整脈を押さえる点滴が効いてくるのを待つだけで、Drもなにもせず、ただ見守るだけ。 回りには、研修医、ナース、救急隊員が見守っている。それでも時間が経つにつれて、VTの 発生間隔がすこしずつ長くなってき、落ち着いてくる。落ち着いたろ、胸レントゲンを撮る。 この間、Drが横須賀の病院に電話し、受け入れの了解をもらう。 落ち着いた頃、救急隊員からICDのことをいろいろ聞かれる。 救急隊員もICDの概要は知っていたが、実際患者を運んだ事は初めてで、ICDの具体的な 働き、救急時の対処などについては良く知らないため、待っている間いくつかの質問を受け、 わかるところを説明する。また、胸に触らせ大きさ、金属質なものの感じを体感させてあげたりする。 心電図を見ていると、多くても4回ペーシングが入ると治っている。幸い病院では電気ショック は起きなかった。(すでに家で5回あったので、VTが続いている間はそれ以上は出ないもの と思われる。) ここへ来てから30分以上たった頃、まだVTは止まっていないが、発生頻度が少なくなって きたので、救急車で横須賀に移動する。前回同様、Drが同乗。点滴、心電図、脈モニターなど は車内でも付けたまま。時々、気持ち悪い早い脈が出、ペーシングにて止まる。心電図モニター を見ているとその様子がはっきりわかる。 「あ、また出た」「止まった」といった感じ。 移動中の数十分間(約30分強)の間は出ていたが、そのうち止まる。 横須賀に着いたときはすっかり止まっていた。横須賀ではCCUに直行。 家でVT発生 8時24分−−救急車 8時40分−−病院 8時45分〜9時30分頃ーー 横須賀CCU 10時20分 CCUのベッドに着くと、例のとおり、心電図モニター取り付け、点滴取り替え。この間 Drはなにもせず、ICDメーカーの人がICDのデータを吸い上げ、出力する。データの吸い 上げ、印刷には随分と時間がかかった。こんなに沢山印刷されて出てくるとは。11日の時の 何倍もあった。 救急隊員、横浜の病院のDrも、このようなこと、ICDのデータ出力、データなどは見た ことがないので興味深げに見て、いろいろ質問もしていた。 特に救急隊員は、ICD植え込み者に除細動器を使っていいのか、使った場合、ICDが壊れ ないかなどについてメーカーの人に熱心に聞いていた。Drの方はパソコン画面をのぞき込み 説明を受けていた。 ICDの動作状況を聞くと、ざっと見た限りでは、電撃が5回、ペーシングで止まったVTが 約40回あったという。 一通りの処置がすみ妻が面会に入る。 妻が面会に入っている時主治医が来て、簡単に状況説明してくれる。
妻は、面会票を書いたり、持参した薬をナースに渡したりといくつかの手続きをする。結局 用が終わったのは12時すぎてしまい、病院の手術時の家族控え室で仮眠し、翌朝いったん帰る。 夜は眠れず、ずーと起きていて4時頃になってやっと眠りについた。 翌13日。食事は普通食。安静度は室内フリーで、トイレOK。とはいってもCCU内だけ なのでトイレ以外には行くところもない。 午前中、Drが来て今後のことを説明してくれる。
夕食を食べようとした時、妻が来る。コンビニで弁当を買ってきており、ベッドに並んで一緒
に食べる。CCUのベッドで患者と見舞いの家族が一緒に食事するなんて聞いたことがない。な
んて患者。なんてその妻。食事、雑談のあと今朝Drから聞いた今後の見通しを妻に説明する。妻も電話でDrよりほぼ 同じことを聞いていた。 7時もとっくに過ぎて、Drが来て、説明をしてくれる。 内容はさきほど妻と話たのとほぼ同じ。 違った点は「特殊な装置」(「カルト」と言う名前)を使ったアブレーションは再来週の水曜日に 用意ができるのでやることになった。 説明のあと、2,3の質問をする。
なんとかうまくいってほしいものだ。 以上 |