ハート バチスタ手術体験記   newstage-08
絶望から希望へ!! 難病の特発性拡張型心筋症に罹り心臓移植を勧められたがバチスタ手術をした 私の体験記。拡張型心筋症でバチスタ手術をするまでと、その後をつづったもの。  肺炎で入院(H12.10.23記)

ニューステージ−08 間質性肺炎で入院(H12.10.23記)




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肺炎??

 8月下旬から始めたアーチスト増量の影響を確認するため、9月13日にレントゲンを撮ったら 肺の下部のほうに影がでていた。肺炎の疑いということで14日から緊急入院となる。主治医は今 日これからでも良いというが、あまりに急なので翌日から入院することにしてもらった。入院期間 は2週間を予定。

 今まで順調にいっていたのに、肺炎だなんて。自覚症状はからぜき、たんが少し。あとはまった くなし。せき、たんは先月末頃から軽い風邪にかかったようなのでそのせいと思われる。また、先 月からのアーチストの増量に伴う心不全症状はなく、レントゲンの影の状態からも心不全ではない という。

 薬(アンカロン)の副作用による「肺炎・間質性肺炎」の疑いという。翌日からアンカロンを 中止することになる。もう二年近く飲んでいるアンカロンの副作用というもあまり解せないが 医者の勧めに従う。
 主治医は、DCMなので心臓に負担がかからないように慎重になっているようです。

入院中の検査経過

 入院中の検査等の経過は次の通り
    14日(木):午後病院へ。血液検査、胸レントゲン、心電図
    18日(月):胸レントゲン
    21日(木):血液検査、胸レントゲン、心エコー、24時間フォルター心電図
    22日(金):肺機能検査
    25日(月):胸レントゲン、胸CT
    28日(木):午前中退院
 治療といっても、とりあえずは薬を止めて、レントゲンなどの検査のみで治療はなし。 レントゲンの写真の変化の程度を確認するのがほとんどで、大変楽な(?)入院でした。 家がすぐ近くなので(徒歩7分程度)帰りたくなるが、ここは我慢。

 薬の副作用(毎日朝1錠飲んでいる「アンカロン」の副作用)を疑っており、14日の朝から中 止し様子を観る。数日おきに胸部レントゲンを撮り変化をみたが変化なし。悪化してはいないので 安心する。主治医の説明によると急速に悪化する場合があり、それが心配で入院により経過を見て いる。良くなることより、悪化していないことを確かめているという。

 当初の予定どおり2週間の入院で様子を見るが、悪化はしておらず、肺機能もほぼ正常、 心エコーも正常(今までに比べて悪くなっていない)、不整脈もほとんどでていない。という 結果で、今後は退院して様子を見ることになる。不整脈はほとんどでていないので、アンカロン は中止したままで、他の不整脈の薬は飲まず。退院後は今までどおり、2週間に一回の通院。

 話を聞いた時はすこし驚いたが、問題ないようなので安心する。あとは時間が経ってレントゲン の影が消えるのを待つだけ。早く完全に治ってほしいものだ。

間質性肺炎・病気とインターネット

 医師のいうアンカロンの副作用というのもすぐには納得がいかなかった。アンカロンには肺に 副作用があるということは聞かされていたが、飲み始めて2年弱にもなるし、7月の検査で不整 脈が減ったことから最近(8月下旬から)半分に減量している。飲み始めや増量したあとに病状 がでるのならすぐに納得できるが、このように長期間服用しており、減量したあとで突然に病状 がでるとはちょっと納得がいかず。

 薬の副作用であれば、薬を止めてからしばらくすれば(すぐに)その症状が改善され影響がなく なると思ったがそうでもなく、より一層の悪化も心配され、薬を止めてもすぐには薬の影響が消 えないようだ。かといって、止めてからどのくらいの期間で影響がなくなるかはっきりわからな いという。

 説明が素直に納得できなかったのと、間質性肺炎て今まで聞いたことがなかったので インターネットの メルクマニュアルで調べると、あった。

(こんなところで自分が作ったホームページのリンクが役に立つなんてまったく思ってもみなかった。 また、入院中の病院から自分の病気についてインターネットで調べることも全く想定していなかった。)
メールでの医療相談もそうだが、こういう事が簡単にできるのがインターネットの良いところだ。 これからもインターネットを上手に利用していきたい。
    特発性肺線維症(メルクマニュアルより抜粋)
     肺線維症は、数多くの疾患、特に免疫系の異常が関与する疾患によって引き起こされる。 しかし、考えられる原因は多いにもかかわらず、肺線維症の患者の半数では原因を同定できない。 このような患者は特発性肺線維症(線維化性肺胞炎、通常間質性肺炎)と呼ばれる。 特発性とは、原因が不明という意味である。
     よくみられる症状には、咳、食欲不振、体重減少、疲労、脱力、はっきりしない胸痛などがある。 疾患の後期には、血中酸素濃度が低下するため、皮膚の色調が蒼白になったり、指先が太くばち状 になったりすることもある。心臓に負担がかかるため、心不全が起こることもある。
 また「特発性」だ。心臓に負担がかかり心不全を起こす? 場合によっては肺移植が必要になる こともあるとも書いてあった。
 今、症状は出ていないが、さすがに「本当なの? そんな恐いの?」と、ちょっとびびる。
 ここでいう、「食欲不振、体重減少、疲労、脱力、はっきりしない胸痛」などの症状は見られない。 たぶん風邪の「少しの咳、痰」以外まったくない。

 主治医の説明では回復までの期間やアンカロンに代わる不整脈の薬についての説明などがはっき りしなかったので、インターネットにより医療相談ができる先生に相談のメールを入れる。自分の ホームページに掲載している心臓・循環器専門医の方々。やはり治療を受けるには自分で納得 して受けたいという気持ちがある。また、いつまで様子見をするのか判らないのはとても不安を感 じる。

下記の相談(質問)のメールを循環器系の医者へ出す。
  1. アンカロンの副作用の場合、服用を中止してから改善傾向がはっきりするまでの期間および 改善傾向が出てから完治するまでの期間を知りたい。当然症状・進行状況によって違うのでいち がいには言えないでしょうが短くて○○日、長くて○○日などの目安があると思います。
  2. アンカロンが原因だとした場合、アンカロンに代わる薬はどんなものがあるのか?
    (それとも思い切ってアンカロンは止めてしまうことも選択肢の一つになるかも知れませんね。)
  3. アンカロンの副作用でないと判断した場合、次に何を・どんな検査をしていくのでしょうか?
 メールで5人の医者(循環器科、心臓血管外科)に聞いてみましたが副作用があることは 一致していましたが、レントゲン以外の検査方法やどの程度の期間で影響がなくなるのかに ついては医者によって説明が若干違っていた。(経験がないのでわからない先生、少しわか っているいるような先生、かなり判っているような先生などさまざまでした。)ちなみに 今の主治医は検査法については知らなかったです。たまたま、メールを見てそれじゃ、やって 見ようということになり検査しました。

 結局のところ全ての情報から判断すると、
  • アンカロンの副作用で間質性肺炎になったのは間違いない。
  • 間質性肺炎になったらアンカロンはすぐに服用を中止すること。
  • 服用をやめても影響がなくなるまでには相当な時間(月単位)がかかる。
  • DLCOという肺機能検査がアンカロンの副作用の先行指標となる。
  • アンカロン中止で心不全が増悪したり不整脈が頻発する可能性はそれほど高くはない。
  • 間質性肺炎の悪化が見られなければ外来フォロー可能で、3週間前後の入院で目処がつく。
ということがわかった。
だいだいは主治医の話と同じなので、改めて主治医の治療方針に納得する。

今回の教訓。
 医者もたとえ専門分野のことであっても時には知らないことがある。 患者も勉強して、納得した治療をしてもらうことが必要。また、医者によって説明が若干違うの で、納得のできる説明をしてもらうこと。

病院・パソコン

 久しぶりの病院生活。退屈しないようにいつものようにパソコンを持っていく。ある看護婦に 「電気器具使用願い」なるものを書かされたが、ここの病院もパソコン使用はOK。(使用許可 書はくれなかった)
 はじめの頃はこっそりとパソコンを使っていたが、すぐに堂々と使うようになる。婦長さん、 看護婦さんなども特になにもいわず、むしろ退屈しのぎにいいみたいなどという。たまたま 回診の時に主治医にパソコンを使っているのを見られたが、「何やっているの?」と興味あり げに画面を覗かれる。

 さすがに、他の医者に間質性肺炎のことを問い合わせたメールの返事を読んでいる時だった のでドキットした。だけど丁度いい機会なので、問い合わせのメールの返事2通を全部見ても らう。
 メールで他の医者に問い合わせをしたことを主治医が気を悪くしないかと心配したが、そん なことはなく安心する。医師も経験? 一人の医師が書いてきた副作用のチェック方法の一つ を知りませんでした。こんな検査もあるのかとつぶやいていた。あとで、この検査ができるの で、やってみようと他の医者の意見を参考に取り入れてくれたのですごく助かる。

 インターネットへは同じ階の待合室にある公衆電話から接続したが、ベッドの上でPHSを 使って接続できればとても快適なのだが流石にこれはできなかった。

退院・その後の経過

 退院2週間後の診察。予定どおり、血液検査、CT、胸レントゲン、心電図検査をする。 あまりはっきりはしないが、入院中の9月26日の胸レントゲンと比べるとすこし影がうすく なっている。まだ、全面的には安心できないが、アンカロンを止めてから約1ヶ月。今まで蓄積 されていたものが減ってきたように思える。半減期が19から53日もあるので完全に影響がな くなるのはまだ一月程度はかかると思っていたほうがよさそう。

後日談

 後日談−1
 私より一年あとの去年の秋にバチスタ手術をした人が、この8月に同じ「間質性肺炎」にかかり、 薬により治療していたが、心臓が弱ってしまい、今月の始めに女子医大に転院したという。
 福岡ダイエーホークスの選手が(発病の原因は判らないが)昨年「間質性肺炎」にかかり、今月 中旬に亡くなった。
 たまたまだろうが、このような話を聞くにつれ、我が身の幸運を感じる。

 後日談−2
 19日に何の気無しに、 医薬品情報提供ホームページから 医療用医薬品の添付文書情報で「アンカロン錠」で検索したところアンカロンの添付文書情報 が見つかった。
 ここには、警告として「本剤による副作用発現頻度は高く、致死的な副作用(間質性肺炎、その 他)が発現することも報告されている」と書かれていた。けっこう恐い薬だったとは全く知らな かった。

以上
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