ハート バチスタ手術体験記 拡張型心筋症の治療方法 バチスタ手術4−手術の成績−生存率
拡張型心筋症の治療方法・バチスタ手術4−手術の成績−生存率

最終更新日
 2003年06月01日(日曜日)
拡張型心筋症の治療方法
===バチスタ手術4−手術の成績−生存率===

===お 断 り===
このページは、インターネット・新聞・雑誌などから得た情報をもとに作っています。 あくまで一患者が自分のために調べたものをまとめたものなので、場合によっては間違いが あるかも知れませんのでご承知おき下さい。
なお、内容に間違い・不備な点を気づかれましたらご一報下さい。


バチスタ手術の成績−生存率

  • 1996年12月から2001年2月までの非虚血性心筋症、虚血性心筋症に対する左室縮小形成術185例についての論文

    第11回 循環器セラピューティック・フォーラム
    重症心不全に対する外科治療 葉山ハートセンター 磯村 正
    (専門医ネット)

  • 「重症心不全を伴う非虚血性心筋症に対する左室縮小形成術70例の経験」
    (葉山ハートセンター 心臓血管外科、内科、麻酔科  J.Cardiol 2001:37(1):1-10)

    1996年12月から2000年6月までに湘南鎌倉総合病院と葉山ハートセンターで行った 左室縮小形成術70例についての報告によると。(論文要約から。一部省略)

      方 法: 1996年12月−2000年6月に70例 (男性59例,女性11例,平均年齢51歳)に本法を施行した。
      初期の24例には心筋のバイアビリテ ィを考慮することなく定型的なBatista手術を画一的に行った。
      それ以後の46例に対しては超音波を用いた術中容量減少試験により左室壁の最も弱っている部分 を検出し,その部分を中心に除去して左室の縮小形成を行った。

      結 果: 院内死亡は待機手術51例中3例(5.9%),緊急手術19例中12例(63.2%)で,全体で70例中15例 (21.4%)であったが,初期24例中8例(33.3%)から術中容量減少試験を用いた後期46例中7例 (15.2%)へと減少した。術後1ヵ月で検査を施行しえた55例で,平均左室駆出率は22.2±6.7%から 29.6±6.0%へと増加し,左室拡張末期径は81.1±9.5から69.8±19.2mmへと減少した。13例(18.6%) が遠隔期に主として心不全のために死亡した。生存中の42例中,37例がNYHA心機能分類I−II度に 改善し,術後1年以上の生存例において心事故発生は少なかった。3年生存率は待機手術群で71.9%, 緊急手術群で33.3%であった。

      結 論: 左室縮小形成術は全身状態が極度に悪化する前に待機手術を行うことにより,比較的安全に施行 することが可能であり,適切な術式の選択と術後の綿密な内科治療により,臨床状態の改善が期待 できる。

     この論文の全文は Suma Heart Consultationの医療関係者向けのページにあります。

  • 1999年9月までに行われたバチスタ手術90例についての報告では、
    (大阪で開かれた日本心臓移植研究会で、川口章・東海大医学部助教授の発表)

      99年に入って、症例数は減少気味だが、それでも22例が行われた。 6カ月生存率は81%に達し、98年までの54%から大幅に向上した。
      「緊急手術や最重症になってからの手術をやめ、手術法も左心室を大きく切り取るのをやめたため」 と川口助教授は言う。

     【2000年4月18日 東京新聞 少ない心臓移植、進む代替治療 より】

     【注:1999年は9月までに22例行われたというが、snakajiiが一年目の検査入 院中に聞いた話では、湘南鎌倉総合病院では11月までに22例行っている。はっきりわからな いが、この調査の9月までには20例は行っているはず。従って、今年に入っての手術はほとん どが湘南鎌倉総合病院で行われたことになる。】

  • 湘南鎌倉総合病院では、

    1996年12月から最近までにDCM54例に実施している。
      年齢は14−76歳までと非常に幅広く、平均49歳。うち男性が45例。
      54例中,特発性拡張型心筋症(IDCM)が38例で70%を占め,肥大型拡張相 6 例。
      術前のNYHA III度が24例,IV度が30例。
      54例中術後入院死亡は 9 例だが、このうち待機的手術が可能だった46例では入院死亡は 3 例、 遠隔期死亡は 5 例。
      1996年12月以来の 2 年生存率は緊急手術例も含めて62.5%。左室駆出率は18± 6 %から31± 5 %に改善した。

      資料はこちら
      循環器疾患版 特集 重症心不全に対する左室縮小術
       (medical-tribune メディカルトリビューン  1999年11月25日 (VOL.32 NO.47))

    【1998年の春からの成績は上記よりも上がっているはず。このデーターを聞いて見たいものだ。 (Snakajii)】

  • 湘南鎌倉総合病院では、

    「1998年の春から新方式でやりだして、18人手術して一人もなくなっていない。」

    資料はこちら
    「語る 季節の思想人 2月 須磨 久善さん いのち」
    1999年02月04日 朝日新聞(須磨Drのホームページ)

  • 湘南鎌倉総合病院でのバチスタ手術の成績(平成10年10月まで)

    バチスタ手術は1998年10月までに
    全国 27の施設で計67症例、8ケ月から67歳までの幅広い年齢層で行われている。

    湘南鎌倉総合病院では33件の手術が行われた。その成績は

    術前状態症例数病院内死亡遠隔死亡遠隔生存
    カテコールアミン
    (強心剤持続点滴)なし
    選択的手術
    16
    (6%)

    (13%)
    13
    (81%)
    カテコールアミンあり
    選択的手術
    10
    (6%)

    (10%)

    (80%)
    緊急手術
    (86%)

     

    (14%)
    合計33
    (24%)

    (9%)
    22
    (67%)

     *最長で、術後20ヶ月生存中

    8例の病院内死亡のうち6例は緊急手術。 体調が比較的安定している状態のもとで実施した26例では、生存率が8割を超えていることと 考え合わせると、症状があまりに悪くなりすぎる前に手術に踏み切ったほうが、 治療による効果が表れやすいよう。

    資料はこちら
    湘南鎌倉総合病院 医局ニュース 1999年新春号 脈動する心臓病新治療

  • 厚生省研究班と専門医の合同研究結果
    (第17回日本心臓移植研究会(1999年3月)で発表された。)

    ・96年12月以来98年8月までに23施設で63人に施行された。
     (詳細が判明した61人を分析した結果)

     1年生存率は47%。
     術後退院した人に限ると1年生存率は79%。
     患者の年齢は0歳8カ月から76歳にわたっており、60歳以上が33%を占めた。

     基礎疾患は拡張型心筋症が49人と8割。弁膜症の7人。その他5人。
     心機能分類はNYHA IV度が62%,III度35%,II度3%。

     各施設の判定によると,
       心臓移植の適応があった患者は62.3%。
       適応のない患者は19.7%
       判定のない患者が18.0%。
       適応がない理由は「高齢」がほとんどだったという。

     死因は心不全,敗血症,多臓器不全などが多かった。
     心機能分類低下,緊急手術など術前状態が悪い患者ほど手術成績は不良だった。

     結果をまとめた川口氏は,「バチスタ手術は再考の時期に来ている。わが国では心 臓移植が安全弁として期待できないので,手術の適応基準の確立が最優先。適応基準 に沿えば,安全かつ効果的に手術を行えるはずだ」と話している。

    資料はこちら
    日経メディカル 1999年3月号医学界トピックス  (1年生存率低いバチスタ手術 適応基準の確立が課題に)
    (Cardiac Volume Reduction研究会(世話人代表:東海大心臓血管移植外科教授の小出司郎策氏)と厚生省心筋症研究班の共同調査によるもので,同科助教授の川口章氏が第17回日本心臓移植研究会で発表した。)

  • 厚生省研究班と専門医の合同研究結果
    (H10.11.30 NHK−TV 夜7時台のニュースより)
     (このNHK−TVの資料は上記のものと同じと思われる。)

    ・H10年8月までの手術件数(日本ではH8.12に初めて実施された)
     全国22の病院で 61件 の手術が行われた。

    ・年度別実施件数
    年度件数
    平成8年2件
    平成9年17件
    平成10年(8月まで)42件
        ・一年生存率
    全 体56%
    湘南鎌倉総合病院61%以上
    (H10より保険適用になったため件数が増えている。)

最初に戻る

【その3】

<皆様へのお願い>
===このページをさらに充実させたいと思っています。
      ここに記載された以外の情報がありましたらお知らせ下さい。===
ライン
【トップぺージ】       【治療法メニュー】
[拡張型心筋症全般]  [薬物治療]  [心臓移植]  [バチスタ手術]  [その他は治療法メニューから]