Overlapping cardiac volume reduction法(左室縮小手術)
2001/9から2002/9まで10例に臨床応用し良好な結果を得ている。
術式
- 左前下行枝に沿って心尖部に向かって左室を切開
- 左側切開線を中隔下部に左室壁をまきこむ形で縫着
- 右側切開線を止血し冠動脈走行考慮しつつ心室を被覆するように左室後壁に縫着
- 同時に全例僧帽弁形成術、合併疾患に応じて大動脈弁置換術、三尖弁形成術、ACバイパス術、MAZE手術を同時施行
バチスタ手術と違い、心筋を切除せず二層に重ね、左室縮小する。
手術結果
- 年齢は平均61歳(49−78歳)
- 術前慢性腎不全で透析例が2例、慢性呼吸不全が2例、3回目の開心術が1例
- 1例が急性心不全の状態でIABP、人工呼吸下に緊急手術を要した。
- 全例手術時体外循環から離脱し1例のみ術後IABPを用いた他、PCPS、VAS(人工心臓)などの補助循環を必要としなかった。
- 緊急手術を要した1例は術後人工呼吸器、IABPからも離脱、食事開始したが、術後18日目に肺炎でなくなった。
- 他の患者は生存、回復し心機能の改善を確認している。
特に1例目の患者は、術前心蘇生を受けた既往が有るが、1年後には近くの山登りも楽しんでいる。
- 62歳男性の結果
術前 EF24%、僧帽弁、大動脈弁、三尖弁の逆流あり
術後 術後経過は極めて良好で、EF38%。術後心室性不整脈もほとんど無く、術後4ヶ月目でNYHA I
評価(開発者の評価)
比較的安全な術式であり、重症心不全に対し有効な治療法として期待できる。
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