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更新日 2010. 5. 31 

 庭先に置いてあるアマリリスの鉢植えが、ついこの間まで
その気配もなかった花の蕾を、すっくと立ちあげました。

 長年咲き続けているこの花は、夫が病気療養中の2シーズンだけ何故か咲かず、もうこの花も寿命を全うしたかと思っていましたのに、突然といった感じで今シーズン復活したのです。
 この花にはいささかの物語があります。
これは娘が会社勤めをしていた時の上司が、プレゼントしてくださったものですけれど、その男勝りのKさんは、被害をうけた相手を訴えたところ、その犯人の逆恨みによって、マンションのエレベーターを降りたところで刺し殺されてしまいました。

 花が咲くたびに、Kさんは成仏していないんだわ、と娘が言うのも、なぜか納得できる話だったので、正直いって、咲かなくなってほっとしていたのも事実だったのですけれど、咲いてくれるのはもっと嬉しいのです。

 今シーズンの花を落とすまで、ずっと大事に扱ってあげようと思っています。



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