か・れ・い
最近中高年の間でとかく話題の、か・れ・いという単語に色々な字を思い浮かべました。
華麗・佳麗・鰈・家例・家令・カレー・そして加齢。
華麗も佳麗も、かがむのが面倒で、足の指をフル活用している私には、残念ながら無縁のようです。
家令は分散化激しい都会生活では死語になってしまいました。
家例?家族中が個の存在に近い我が家に、そんなものあったかいな?
そこで残るのは3つ、鰈とカレーは私の好物です。ついこの間デパートの魚屋さんで、見事に太った鰈を見つけました。3尾945円という値段もおおいに気に入って、早速買ってきました。
これをどうやっつけようかと、しばし考えた挙句、ハーブ塩と胡椒をたっぷり、そしてお友達にいただいた新鮮な本場パプリカの粉も。
メリケン粉をはたいて、オリーブ油でこんがり焼いて、出来上がりにローズマリーをぱらぱら。
さらに体のために松の実とクコを散らして、いろどりに庭の紫蘇。しつこいでしょう?
でも、淡白な味でとっても美味しく、これだけでお腹いっぱいになりました。
カレーに関してはまったく節操がありません。冷蔵庫で散らばっている野菜はすべて使っちゃいます。
大根、蕪、レンコン、しいたけ おくら、エトセトラ。つまり、我が家のカレーは、冷蔵庫の掃除以外のなにものでもありません。
なんでもかんでも細かく刻んで、ひたすらことこと、コトコト…美味しいんだな、これが。
……と、ここまでがプロローグ。
えー、本日の本命はですね、加齢についてです。
最近この活字が飛蚊症のごとく目先にちらつくようになりました。
そしてやけに足元が危うく、つまずくことが多くなりました。
おととしHPで告白した階段15段転落が皮切りだったようです。
1ヶ月ほど前の朝、ベッドカバーを直していて、1歩下がった私は、足元の蚊取り器に足を引っ掛けて尻餅をつきました。
その時のジャリッという膝の感触!思い出しても背筋がぞくぞくします。
そして、壁際に置いたテレビと箪笥の隙間に嵌った私は、ちょっとの間そのまま考えていました。
うーむ、どうやって立つべえか!
強烈な打撃をこうむった左の膝は、いうことを聞いてくれそうもありません。
どうやら靭帯がトラブルです。こういうのを「靭帯障害者」というのかな。
それから1ヶ月、いまだに駅の階段を降りるのに、苦慮している私なのであります。
加齢を笑っている場合ではありません。
娘はガスのつけっぱなしを、心底心配しているようです。私にはそういうときの彼女の顔が鬼に見えます。でも、鬼でも蛇でも…そういえば娘は蛇年だったっけ…エスコート(監視?)の必要な歳と成り果てたワタクシなのでございます。しくしく…
後日談……ディホームでの夏祭りのお手伝いに行った時のことです。
私の担当は、「もどきボウリング」でした。
次々にゲームにやってくる行列の中で、私は孤軍奮闘!とんでもない方角に投げられる玉を拾うのに滝の汗です。
そして……翌朝、少し快方に向かっていた私の足は、元の木阿弥どころか、マイナス100ぐらいの数値に転落しました。
そしてその後の数日、家の15段の階段をロッククライミング気分でよじ登っていたという始末です。
♪〜ジャンジャカ ジャン ジャーン ジャカ ジャカ ジャ〜〜ン
これなんだかわかります?そう!ショパンの葬送行進曲で〜す。
おお!くわばら、クワバラ……


