3分間待って!
我ながらなんてせっかち!と思います。
「石橋を叩いて渡る」なんていう言葉は私の辞書にはありません。
若いときはもっとのんびりしていた、と娘時代の私を知っている人は、口を揃えて言います。
この原因を考えてみました。そこで思い当たったのが、40年以上連れ添っている、隣のおじさんの存在です。
「石橋を叩いて渡らない」なんていう人と同じごみを吸っていれば、アレルギーが起きてしまっても無理はありませんよね。
全く気が付かないうちに、この性格が身についてしまったばっかりに、自分のやったことで後悔することが、しばしば起きます。
ウルトラマンだって、カップラーメンを食べるのに3分間出発を延ばしたのになあ。
だから、乗る目的の新幹線を、駅で延々と待たなければなりません。あるときなど入ってきた新幹線に飛び乗ったら、一つ前の列車だったなんてこともありました。
お蔭でダブルブッキング〜こういう時はその例ではありませんよね〜。
満員の「のぞみ」で幸い空いていたひとつの席に車掌さんが連れて行ってくれて、何両もの車両を通り抜ける時の恥ずかしさ!
でも国鉄が民営化されたお蔭で、車掌さんの親切だったこと!
ジパングクラブの割引券で乗っていた私に、
「まことに申し訳ないけれど、追加料金払ってください」
といった車掌さんが、菩薩様にみえましたね。
ずっと前千葉県の松戸市役所で「すぐやる課」というのが出来たということを聞いて、心の中で拍手を送りました。この課は今でも健在でしょうか。
もし、私が若かったら就職したかったですね。そうしたら韋駄天走りで一日のうちに驚異的な仕事が出来ること、確信をもって断言します……と誇大妄想気味の極小脳みそは、あらぬことに思いを馳せます。
買い物に行くと、洋服であれ宝石であれ
〜宝石はあんまり買ったことないけど〜
見てすぐに買ってしまいます。
だから父親のDNAの強い娘と買い物に行くと、いらいらします。
〜なんでこんなちっちゃなもの買うのに、30分もかかるのよう!〜
そんなわけで、恥かしながら買ったまま1回も着ていない洋服なんてジャラジャラあります。
言っときますけれどぜ〜んぶ安物!
町のおなじみのブティックのオーナーなんて、私の顔をみると、いそいそと売れ残りを出してくるんです。
でも、このお店に関しては結構優れものです。なんたってイタリー製ばっかり!
請求書が送られてきたら直ちに郵便局に突進します。もっともこれはすぐにやらないと忘れるという恐怖心のなせるわざですけれど……。
もし、私が行動を起こすときに、3分間深呼吸をしていたら、全く違った人生をたどることになったかもしれません。
いえ、絶対そうです。夫とは知り合ってすぐに結婚しちゃったんですから。
あれ?それでは私のせっかちは、隣のオジサンのせいではなく、生まれつきなのかなあ。
でもよくしたもので、気が付くと私の周りには、同類人種が集まっているようです。
そしてその中の、のんびり屋さんの友人たちは、どうやら、私のそばにいると便利!というのが、離れずに居る大きな理由のようです。
まちこさんからメールで遊びにきませんか?とお誘いが掛かったので、すぐに返事を送りました。
「あさって行きます」
慌てた彼女は一日かかって掃除したとか!ほっほっほっ……
そしてぼんやりしていることの苦手なニンゲンは、テレビをみる間、手を遊ばせていられません。
私にとってのテレビは、見るものではなくて、聞くもの?!なんです。
要するに私の性格は、せっかちというよりは、貧乏性の一語に尽きるんだ、と今気が付きました。
この調子でこの世の終点まで突っ走ったら、まだ現世に未練たらたらの私にとってこんな不本意なことはありません。
暑さも暑し!
明日から終日「へそ天でだらだら」を心がけることにしましょうか?
でも無理かも!
オトーサンにひと言、私の捨てた書類を点検しないで!
前に出会いに関連して、ジュンコさんのことと、人生の先輩のE子さんのことを書きましたけれど、今回ばっかりは、もうびっくり仰天です。
ユトリーバで取り留めのないおしゃべりの最中E子さんとの何気ない会話の中で、夫が彼女のご主人と同じ勤務先だったことが判明しました。
夫は先輩にあたるその方のお名前を知っていて、不思議なめぐり合わせに、感慨深い思いを味わったようです。
ほんとに出会いの神様は、よっぽど暇をもてあまして、こういういたずらを楽しんでいるのだわ。


