三文の得
最近、本来が夜型人間の私なのに、何故か早起きです。どうしてかというと、実に簡単なことなのですけれど、「午後のうちに」寝てしまうからです。
それだけ昼間の活動がハードかといえば、そんなことはなく、なんとなくうごめいているだけなのに、夜になると眠くなるのは、忍び寄る老化現象?
私のお友達にはかなりの数の早起きさんがいます。
そういう人の話を聞くと、朝5時には起きて、庭の草むしり、床磨き、洗濯……
私が半日かけてやっていることの全てが、日の出までには終了しているようです。
これは真似しようと思ってできることではありません。
だから今までは、他人事と聞き流していました。それなのにどうしたことか、ここ数ヶ月来、夜11時には目がくっついてしまい、朝4時には、ぱっちりと目が開いてしまうのです。
もし、3時にトイレに行きたくて目覚めたなら、もう一巻の終り!
悶々と夜明けを待たなければなりません。
そこで気の短い私はえいや!、っと起きてしまいます。
でも最近になって、このサイクルが身についてきました。
そして、今までやらなければならないのに、延び延びにしていた、たくさんのことが早朝に片付いてしまうのです。
これって、悪くない!
これまでの朝の仕事をご披露しますと、まず、何ヶ月も気になりながら抛っておいた、本を贈られたお礼状、これは極く最近のものまで含めて、3通書きました。
そして、この本を読んだのも暁闇のうちにです。
なんといっても快挙だったのは、これも気になりながら、そのままにしていた廊下のワックス掛け、これは人(旦那)が歩かない時間でないと効果がありません。
送られてきているカタログを見て、注文書を書いたり、エアコンの風でピアノの上からバラバラに散らばってしまった楽譜の整理、時には本を持って、ゆっくりとお風呂に浸かったり、たっぷりと至福の時を味わうのです。
最近になって、買ったまま何年も抛っておいたペンタブレットのことを思い出し、へたくそな線描きを戯れにやっています。
忘れていました、朝起きて真っ先にやることは、メールチェック。
私の仲間は夜型人間が多くて、夜中の送信が多いのです。その人たちの顔を思い浮かべながら返事を書いて、ついでにパソコンゲームを2、3戦。
それによって私の血管はいきいきと活動を始めます。
そんなわけで、今日も昼食後は睡魔との闘いとなることでしょう。
これも私にとっては、至福の時です。
ひとつのことをやり始めると、かなりしつこく取り組むのが、私の唯一の長所?だと思っているので、取り掛かったからには、しばらく続くことでしょう。
話が戻りますが、早起きをすると、それだけ早くに頭のエンジンが始動して、ものを考える時間も増えるようです。そして、いろいろな疑問が浮かんできます。
今朝も早朝に新聞を読んでいて、ある疑問が芽生えました。
年金の資格を取れなかった人の、ある期間積み立てたお金は返してくれないのかしら?
もしそのままだったら、こういうのを「やらずぶったくり」っていうんではないの?
もうひとつ、テレビを点ければ必ず出てくる「そんなのかんけーねえ」って言ってる人の、裸は皆どうして気にならないのかしら? UFO 論争を大真面目にやっている政治屋さん、そんなこと言う時間があるなら、テレビの品格について、どうして論争しないの?
みんなが楽しんでいる流行に、そんなに目くじらを立てることもないかもしれないけれど、私は茶の間に乱入する裸体は受け入れられないなあ。
「オッパッピー」って言うぐらいのことは、「笑ってこらえて」あげましょう。
でも私には、裸もだけれど、「そんなのかんけーねえ」って言う科白が、とても気になるのです。
考え過ぎかもしれないし、ひねくれもののたわごと思われるかもしれないけれど、一事が万事、これを聞いて育った小学生が、今に「そんなのかんけーねえ」で、すべて水に流してしまうようになるんじゃない?
政治家と官僚、そして、遂に食品関係の会社までが不祥事の乱立です。
謝罪している人たちは頭を下げている間何を思っているのかしら?
まさか、「そんなのかんけーねえ」とか!それとも「1、2、3、4、5……、ナオレ」とか?
2008年は穏やかに明けました。
願わくば、去年のようなかずかずの社会的破廉恥事件がおきませんように。
そして、みなさま!次世代のためににっぽんのこと、もっと考えましょうよ、
と「ごまめおばはん」は新年早々、歯を食いしばって走る、箱根駅伝のたくましい若者を見ながら、歯軋りしてま〜す。