















4月23日は、晴れ女の期待を裏切らず、うらうらと暖かく、見事に青い空が広がりました。
9時半ごろには、我が家にメンバーの方たちが現れて音だしです。みんな朝から元気でした。
楽譜、譜面台マイクを含めての、大移動ののち、11時半の予定をすこし遅れて35分にスタート。
春バージョンとしては少々季節はずれになりかけながら、この会は、なにをおいても参加者の溜まったストレスの溶解が目的なので、誰でも歌える「春が来た」から始まりました。
今回は1か月前にお申し込みが48人となり、その調整に少々気をもみましたが、結果的に43名に収まりひと安心です。
いよいよ始まると、スタートから皆様のパワーが伝わってきて、一声聴いて、あ、今日は成功!と嬉しくなりました。
ステージと違って、こういう対面式の会は、お互いの気持ちがストレートに伝わってきます。
こちらが手抜きをしたりすると、お客様にもそれを敏感に感じ取られてしまうし、こういう会のお客様は聴衆としてとても厳しい批評をなさる向きが多いので、油断はなりません。
事実今までにも辛口コメントがいくつも届いていました。
これは主催者として反省しなければなりません。
こちらはボランティア出演でも、お客様には会費を払っていただいているのですから。
そして、今回は私は伴奏係だったのですけれど、どう考えてもテクニック不足を認めざるを得ません。
我が家は幸いにして外に音が漏れない構造なので、毎晩夜中まで練習するはめになりました……というより、昼間はさぼって練習しないので。
歌謡曲2曲(誰か故郷を想わざる、上海帰りのリル)は特にイントロに気を使いました。
ここでこけたら、笑い物!でもご心配ご無用、声楽家(というほどのものでもないけれど)のピアノって概してとても要領がいいのです。
歌に伴奏は不可欠なので、みんなとても上手にごまかします。
そこでご多分に漏れず、私のごまかし方も我ながら拍手喝采!
来て下さった音大時代のお友達のヤスコさんが、「あなたピアノ上手なのね(ニヤニヤ)」これどういう意味なんでしょうね。
きっと彼女にはお見通しなんだわ。
1時間歌い続けて、「ユトリーバに乾杯」で皆様と乾杯した後は、楽しいお食事タイム。
大きな声で歌って、弾みがついたのでしょうか、あちこちのテーブルのおしゃべりがハイテンションです。
おひとり参加の何人かの方が、周りと楽しく過ごして下さっていらっしゃる様子に、ほっとしました。
今回のメイン料理は花ズッキーニの海鮮詰め物。これは木畑シェフがなかなか出して下さらない逸品です。
あえてこのメニューをお願いしたのは、皆様に春最高のお料理を召し上がっていただきたかったからですけれど、あちこちから「おいし〜〜い」という声が聞こえてきて、無理をとおして正解だった、と初めて安心しました。
もちろんサラダも新鮮な鯵、帆立、フルーツトマトなどなどがグリーンの中に浮き上がる素晴らしいものでしたし、デザートのフルーツジュレも充分に美味しく、もうこのまま撃沈してしまいたいような、満足感に満たされました。
時間はあっという間に過ぎて、楽器の演奏、ソロが終わった時は残り時間僅かでした。
用意した曲を多数残し、リクエストされた「千の風になって」も歌えなかったのは申し訳ない限りでしたが、恒例の最後の「思い出のアルバム」を歌い終えて、今日も皆様が明るい顔でお帰りになるのを見て、私たちスタッフもとても満足することができた一日となりました。
おいでくださった皆様に心からの感謝を申しあげたいと思います。
そして、陰で支えて下さっている楽器、歌のソロ、ユトリーバの10人のお仲間にも、本当にありがとう、と申し上げたい気持ちでいっぱいです。
毎回のことながら、楽譜つくりの大変なプロセスに手を貸して下さらなかったら、私一人では実現出来なかった、この「ユトリーバ みんなで歌う会」を、できることならいろいろな形で今後も頑張って繋げて行きたいと思います。