130枚の椅子カバー 2004.11.29

 この時訪れたナガルコットは最高でした。
 なにしろほぼ1週間の滞在中、雲ひとつなく山の眺望が120度ぐらい開けっぱなしだったのですから!



 私にとってもこんなに素晴らしい
ヒマラヤを見たのは、遊覧飛行を除
いては初めての経験でしたが、この
7日間は、初めてネパールに行かれ
た久保さんへの何よりのプレゼント
になりました。




 そして、ネパール人たちも口をそろえて、4年ぶりに素晴らしいヒマラヤを見た、と言っていたことを思うとき、この「天の美禄」はまさしく神様のご褒美だったと、うぬぼれてしまいます。

 2日目の朝、子供たちが45分間の朝礼をしている間に、私たちは手を粉だらけにして、山のような白玉のお団子を作りました。
 そして100人分のお汁粉は見事に出来上がりました。

                 校庭(といっても猫の額ほどの平らな土地)
                に並んだ子供たちは、手に手に家から持って
                きたコップを大事そうに抱えて、順番を待っ
                ています。


                そして私たちは、公平に公平に、とお玉で
                コップの中に3個の白玉と汁をいれていきま
                した。
                 みんなが食べ終わるのに、そう時間はかか
                りません。2日掛かりで苦心惨憺して作った
                お汁粉はあっという間に完食です。



 この年は、もうひとつ自画自賛したくなるような、お土産を持っていきました。
 130枚の椅子カバーです。子供たちは最初のページでお話ししたように、「すずめのがっこのせいと」状態でロングシートに座っているのですが、なんとも粗末な、お尻にとげの刺さりそうなベンチは冷たくてかわいそうでした。


 前回、日本に帰ってから早速、お友
達に呼びかけて古毛糸の提供をお願い
しましたら、膨大な毛糸が集まりまし
た。
 そして、たくさんの方が編むのに協
力を申し出てくださり、ほぼ1年近く
かかって、130枚の色鮮やかなカバー
が完成しました。
 色とりどりのマットからは、編んで
くださったたくさんの方々の暖かい心
が伝わってくるのが感じられます。



 今年も12月の7日からネパールに参ります。たくさんの方の善意のかたまりと一緒に飛びます。
 次回は実りあるご報告ができることでしょう。






                                   行ってまいります。

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2004.12.22更新
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