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文の要素と品詞
単語(句、節)のはたす役割を「文の要素」といいます。文の要素は主語 (Subject)、動詞 (Verb) 、目的語 (Objects)、補語 (Complements) の4つが文を構成する主なものです。全ての英文は文の要素と修飾語(Modifier)で成り立っています。
S(主語) ・ V (動詞) ・ O(目的語) ・ C(補語)
(SVOCになれる品詞) |
主語(S)=名詞 | 動詞(V)=動詞 |
目的語(O)=名詞 | 補語(C)=名詞・形容詞 |
名詞
主語(誰が・何が)、目的語になれるのは名詞(名詞句、名詞節)だけです。目的語とは、動詞の動作の対象に対して「誰を・何を」するのか「誰に・何に」するのかを表す言葉です。目的語がない文もあります。
つま英語の語順は誰が・・・どうするのかです。「誰に」「何を」「どこに」「いつ」となります。
英語では、すべての主語が I、you、he、she、it、we、they のどれかで言い替えられます!従って目的語も me、you、him、her、it、us、them になります。人称代名詞一覧表で確認しましょう!
人称代名詞とは、文法上の人称の区別を示す代名詞です。人称とは、文中の話し手、聞き手、それ以外の人のどれに属しているかを表すもので、話し手から近い順序に1人称・2人称・3人称と呼びます。
<人称代名詞一覧>
人称/格変化 |
主格 (〜は/が) |
所有格 (〜の) |
目的格 (〜を/に) |
所有代名詞 (〜のもの) |
再帰代名詞 (〜自身) |
1人称(単数) |
I 私 |
my |
me |
mine |
myself |
2人称(単数) |
you あなた |
your |
you |
yours |
yourself |
3人称(単数) |
he 彼 she 彼女 it それ |
his her its |
him her it |
his hers - |
himself herself itself |
1人称(複数) |
we 私達 |
our |
us |
ours |
ourselves |
2人称(複数) |
you あなた達 |
your |
you |
yours |
yourselves |
3人称(複数) |
they 彼等 彼女達 それら |
their |
them |
theirs |
themselves |
名詞の種類<数えられる名詞 (可算名詞)・数えられない名詞(不可算名詞)>
(1)普通名詞-books,cars(z),telephones(z),fathers(z)
人間や物を表す名詞で単数・複数の区別がある。
(2)集合名詞-peoples(z),family(lies)(z),nations(z),classes(iz)
集合体を表す名詞で意味の相違によって単数・複数の両様に用いられる。
(3)固有名詞-Tokyo,Japan,January,Kennedy
人名、地名など大文字で書き始める名詞で複数形はとりません。
(4)物質名詞-coffee,rain,water,air,butter
一定の形を備えていないものを指しますので、複数形をとることもない。
(5)抽象名詞-love,peace,tennis,baseball
性質・状態・動作など無形のもので単数・複数の別はありません。
形容詞
名詞を修飾する単語は全て形容詞(形容詞句・形容詞節)です。形容詞は修飾語として、名詞の近くで意味を限定する限定用法(attributive use)があります。これは、単独で名詞の前から修飾する前置修飾と複数の語で名詞の後から修飾する後置修飾があります。
それから叙述用法(predicative use)があります。これは、文の要素になって、主語、目的語を説明する補語です。第2文型の主語を説明する主格補語と、第5文型の目的語を説明する目的格補語になります。
The roses is beautiful.(バラは美しいです。)
S V C
She is beautiful. (彼女は美しいです。)
S V C
Her car is big. (彼女の車は大きいです。)
S V C
文の要素である補語として、使われる形容詞は叙述用法です。つまり、The roses, She, Her car と言った時点で対象が限定されているので、限定用法ではなく叙述用法になります。文の要素ですからbeautiful,big がないと文の構造が成り立ちません。
形容詞には、名詞を修飾(限定)する「限定用法」と、be-動詞などの補語となって名詞の性質を説明する「叙述用法」があります。
This is a beautiful roses.(これは美しいバラです。)
S V M C
roses は補語です。beautifulは「美しい」と名詞を前置修飾している形容詞です。
The river which flows through Paris/ is called the River Seine.
S M V C
パリ市内を流れているその川は/セイヌ川と呼ばれています。
主語(名詞)を「パリ市内を流れている」と後置修飾している関係代名詞主格の形容詞節
The man whom we met yesterday/ is a teacher.
S M V C
その男性は私達が昨日会った/先生です。
主語(名詞)を「私達が昨日あった」と後置修飾している関係代名詞目的格の形容詞節
形容詞節は、先行詞となる名詞を修飾するものですから、形容詞節(関係詞節)が先行詞を含んで、名詞節になります。
I know the boy/ playing the guitar.
S V O C
私はその少年を知っている/ギターを弾いている(分詞の形容詞的用法)
動詞
- 動詞の主語 Doctors work/ hard. 医師は働く/一生懸命に
- 動詞の目的語 He likes/ coffee. 彼は好きです/(何を)コーヒーを
- 動詞の主語と目的語 Teachers teach students. 教師は教えます/(誰に)学生に
動詞の働き方で文型(語順)を分別します。
英文は何が(主語)→どうする(動作)・どんなだ(状態)・何だ(説明)・ある(存在)かを動詞の働き方で文型を分別します。どんなに長い英文でも主語と動詞は一つです。
自動詞は目的語(名詞)を取らない。他動詞は目的語(名詞)を必要とします。多くの動詞は「何を・誰を」に当たる直接目的語か「何に・誰に」に当たる間接目的語を取ります。
そして自動詞は「完全自動詞」と「不完全自動詞」があります。不完全自動詞は主語の状態を説明する補語(主格補語)が必要になります。それに対して、他動詞も「完全他動詞」と「不完全他動詞」があります。不完全他動詞は目的語を説明する補語(目的格補語)が必要になります。
基本5文型
英文は主語と動詞の形が基本になって、目的語と補語を補います。 |
第 1 文 型 |
S + V 「完全自動詞」 I sleep. 私は眠る。 主語と動詞だけで完全な文になる。 |
第 2 文 型 |
S + V + C 「不完全自動詞」
主語(S)=主格補語(C)になり、主語の状態を説明する名詞(句・節)か形容詞(句)です。
He is a barber. 彼は理容師です。
He is happy. 彼は幸せです。
第2文型を作る代表的な動詞はbe動詞です。 |
自動詞は目的語を取らない。 |
第 3 文 型 |
S + V + O 「完全他動詞」 I watched/ TV. 私は見ました/(何を)テレビを。
He became/ a barber. 彼はなった/(何に)理容師に |
第 4 文 型 |
S + V + O + O 「目的語を二つ取る完全他動詞」
I brought/ you/ a present.
私は持ってきた/(誰に)あなたに/(何を)プレゼントを。
人に(間接目的語)物を(直接目的語)与える、授与動詞の文です。 |
第 5 文 型 |
S + V + O + C 「不完全他動詞」
目的語(O)=目的格補語(C)になる名詞(句・節)か形容詞(句)です。
He chose/ me/ captain.
彼は選んだ/(誰を)私を/(何に)キャプテンに。
He makes/ me/ happy.
彼はする/(誰を)私を/(何に)幸せに。
|
他動詞は目的語を必要とします。 |
補語(C)
第2文型主語や第5文型目的語を説明するのが補語になります。補語になれる品詞は名詞(名詞句・名詞節)か形容詞(形容詞句)です。
He likes/ to play baseball.
S V C
彼は好きです/野球をすることが。(主語を説明するto 不定詞の名詞句)
The question is/ that she wasn't there.
S V C
問題です/彼女がそこにいなかったこと。(主語を説明するthat の名詞節)
I know/ it/ that she has bought a diamond.
S V O C
私は知っている/それを/彼女がダイヤモンドを買ったということを。(目的語を説明するthat の名詞節)
The problem is/ whether she will come with him or not.
S V C
問題です/彼女が彼と一緒に来るかどうかということ。(主語を説明するwhetherの名詞節)
I saw/ him/ playing football.
S V O C
私は見た/彼を/サッカーをしている。(目的語を分詞の形容詞的用法で説明している)
(M)修飾語(修飾句、修飾節)
文の要素である、S・V・O・Cについてもっと詳しく説明(修飾)したい時に修飾語(修飾句、修飾節)を用います。修飾語には名詞を具体的に限定修飾する形容詞(形容詞的修飾語句)と、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する副詞(副詞的修飾語句)の二つあります。
He arrived/ at the airport/ around 9 p.m.
S V M
彼は到着した/空港に(副詞句)/9時頃に(副詞句)
He became a barber/ in May last year.
S V C M
彼は理容師になった/去年の5月に(副詞句)
She was watching TV/ when I came home.
S V O M
彼女はテレビを見ていました/その時に私が家に帰った(接続詞に導かれる副詞節)
He brought me a present/ for my birthday.
C V O O M
彼は私にプレゼントを持って来た/私の誕生日に(副詞句)
I like the students/ in this school.
S V O M
私は生徒達を好きです/この学校の(the studentsを限定修飾している形容詞句)
He is the man/ whom I met at the barbershop yesterday.
S V C M
彼はその男性です/彼に私は昨日理髪店で会いました。(補語を限定修飾している関係代名詞目的格の形容詞節)
The beer, which you were drinking yesterday,
S M
そのビールを/あなたは昨日飲んでいました、
is very popular/ among young peaple.
V C M
たいへん人気があります/若い人の間で。
(すでに特定されている先行詞(主語)について関係代名詞継続用法の形容詞節で修飾し、形容詞句(very popular)補語と前置詞句(among young peaple)で説明しています。)
副詞
副詞は名詞を修飾することはありません、文の要素にもなりません。副詞(副詞句、副詞節)は修飾語(M)として、名詞以外の動詞・形容詞・他の副詞・そして文全体を修飾しています。時間(いつ)・場所(どこで、どこに、どこへ)・頻度(ときどき、しばしば)・程度(全く、非常に)・態様(どのように、どんなふうに)などを表します。
語順は文頭・文末・動詞の前・助動詞の後・be動詞の後ろなど、どこに置いても意味は大差がないです。
Unfortunately, this is the best I could do.(Unfortunately「あいにく」これがベストだと文頭に)
She often comes to see me.(oftrn「ひんぱんに」会いに来ると動詞の前に)
He can fluently speak German.(fluently「流暢に」できると助動詞の後に)
The stars are very beautiful tonight.(tonight 「今夜」 と全文を修飾する)
This shop is always open. (always「いつも」開いているとbe動詞の後ろに)
She is very beautifl. (very「とても」美しいと形容詞を修飾している)
句について
句は2語以上から成る語句で、S(主語)+V(動詞)の形をとらない単語の集まりです。文の中での働きは、品詞の名前で呼ばれます。名詞句、動詞句、形容詞句、副詞句などがあります。
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1. 名詞句(Noun Phrases)
名詞句は「〜(という)こと」という意味で、文中では主語、目的語、補語となります。名詞句は限定詞(決定詞)、形容詞及び名詞を使用することで構成され、to不定詞や動名詞に導かれます。
名詞句を導く限定詞(determiner) |
冠詞(a, an, the) |
代名詞の所有格(my, his) |
指示形容詞(this, that) |
数量詞の一部(some, many) |
決定詞についてはこちらにリンクする。
例文:
An elegant silver evening gown was on sale.(主語)
She bought an elegant silver evening gown.(目的語)
We saw a very small dog. (直接目的語)
He gave the tall girl the file. (間接目的語・直接目的語)
My coach is happy. (主語)
To study English is easy.(主語)
My hobby is playing tennis(補語)
He wants to become a professional barber. (補語)
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2.形容詞句(Adjective Phrases)
単独の形容詞は名詞の前から前置修飾します。2語以上のかたまりで名詞を説明する形容詞句は後置修飾します。形容詞句は補語になって主語または動詞の目的語を修飾します。 形容詞句は不定詞句、分詞句や前置詞句に導かれる場合が多い。
形容詞+名詞 (a beautiful flower)(前置修飾)
名詞+形容詞句 (the picture on the wall)(後置修飾)
The tops of the mountains were covered with snows. 山の頂上は(主語)
A beautiful young girl won the race. 美しい若い少女は(主語)
The very little boy broke his leg. 非常に小さい少年は(主語)
I know the boy/ talking with your father.
S V O C
私はその少年を知っている/あなたのお父さんと話している。(現在分詞に導かれる補語の形容詞句)
述語形容詞(Predicate Adjective)
述語形容詞は連結動詞(Iinking Verb)に従います。主語と形容詞または名詞(句)をつなげる役割をします。この形容詞または名詞(句)が補語の役割をします。
The painting was colourful.その絵はカラフルだった。 |
名詞: | painting |
連結動詞: | was |
形容詞: | colourful (主語"painting"を説明する補語になります。) |
The building is new. 新しいです
S V C
She is beautiful. 素敵である
I feel uncomfortable. 不快に感じる
This salad tastes of lemon. レモンの味がする
He seems to have plenty of money. たくさんのお金を持っているようだ
They sounded the alarm. 危険を知らせました。
He looks very well. とてもかっこよく見える
Friday would be great. 金曜日ならいいでしょう。
If you had been there, you would have been involved/ in the accident.
もしあなたがそこにいたとすれば、あなたは巻き込まれていた/その事故に。
Blair has been in office /since 1997. ブレアは首相を務めていた/1997年以来
連結動詞
イディオムやフレーズを「英辞郎 on the WEB」で検索
連結動詞は常に自動詞である。連結動詞は主題について何であるかを連結することで意味が分かる。普通、連結動詞はイコール(=)及び状態と場所の違いを示す。(>)
- He is a teacher. (He = teacher)
S V C
- She is beautiful. (She = beautiful)
- That sounds interesting. (that = interesting)
- The sky became dark. (the sky > dark)
- The bread has gone bad. (bread > bad)
- The pie smelled delicious! (The pie > delicious)
- I am feeling ill.(I > ill)
連結動詞一覧
am, is, are, was, were, be, being, been, has been, have been, had been, will be, shall be, may be, would have been, should have been, can be, should be, would be, seem, become, taste, feel, smell, sound, look, appear, grow, remain, stay などの動詞のあとには述語形容詞がくるのが普通です。
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3. 副詞句(Adverb Phrases)
副詞句は場所、時、条件、方法、対象、目的、方向などを表し、動詞、形容詞、他の副詞、または文全体を修飾します。to不定詞の副詞的用法、前置詞句、分詞構文などに導かれます。
例文:
She opened the door/ and went into her room. (方向)
彼女はドアを開けて/彼女の部屋(の中)へ入っていきました。
副詞句into her roomは動詞wentを修飾しています。
The carpenter hit the nail with a hammer. ハンマーを使って(方法)
副詞句with a hammerは動詞hitを修飾しています。
The woman who lives next door is a doctor. 隣に(場所)
We must finish our project before the holidays. 休日の前に(時)
He bought the flowers for his mother. 彼の母のために(目的)
I went to Germany to see my sister. 妹に会うために (目的)
This was too difficult/ for us to solve. これは難しすぎた/私達が解決するには(対象)
副詞句 to solve は形容詞 difficult を修飾しています。
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4. 前置詞句(Prepositional Phrases)
前置詞は at, by, for, from, in, of, on, to, with の9個が、全前置詞の使用回数の9割強を占めるそうです。前置詞の意味拡張(空間的な意味→時間的な意味→抽象的な意味)を理解する際には、各前置詞の基本的意味は場所(位置)を表すときに見られます。
of の原義は off です。分離の意味が中心だったが、分離しつつ属性を保っている帰属・所属という意味拡張から次のように使われています。
1[部分を表して]〜の(一部分);〜の中の.
the younger of the two.二人のうちの若い方の人
2[分量・内容を表して]〜の
a cup of coffee.一杯のコーヒー
3[材料を表して]〜で(作った)、〜から(成る)
a house of brick.れんが造りの家
4[関係・関連を表して]〜の点において、〜に関して、〜について
It's true of every case.それはどの場合にも本当だ
5[距離・位置・時間を表して]〜から、〜より
in the north of Tokyo.東京北部に
6[分離・剥奪を表して](〜から)〜を(〜する)
deprive a person of his money.人から金を奪う
7[起源・出所を表して]〜から、〜の
a man of California.カリフォルニア出身の人
前置詞句は前の名詞を修飾する形容詞的用法(形容詞句)と動詞・形容詞・副詞・または文全体を修飾する副詞的用法(副詞句)があります。副詞も前置詞も何かを修飾するために用いられ、文の構成要素(主語や目的語、補語)にはなりません。
that is a book/ on the desk
S V O M
あれは本です/机の上の
”机の上の本”と名詞を限定修飾している前置詞句の形容詞的用法です。
He put the book/ on the desk.
S V O M
彼はその本を置いた/机の上に
”机の上に置いた”と動詞を修飾している前置詞句の副詞的用法です。
It is a Fountain pen/ in my pocket.
それは万年筆です/私のポケットの中の
”ポケットの中の万年筆”と名詞を修飾している形容詞句です。
I have a Fountain pen/ in my pocket.
私は万年筆を持っています/私のポケットの中に。
”ポケットの中に持っている”と動詞を修飾している副詞句です。
"on the desk" "in my pocket"という同じ前置詞句が、名詞を修飾するときは形容詞句、動詞を修飾するときは副詞句になります。
動詞を修飾している副詞句
She sat [in the car]. 彼女は座っていた/車の中に。
He stood [near the door]. 彼は立っていた/ドアの側に。
They went [to the temple].彼らは行った/お寺に。
The cow is [under the tree]. 牛はいた/木の下に。
The dog ran [across the road]. 犬が行った/道路を横切って。
名詞を修飾している形容詞句
The cat [on the desk] is Kitty. 机の上の猫は/キティです。
She has a fish [with red gills]. 彼女は魚を持っている/赤いエラを持った。
The little girl [with red hair] is Jane. 赤い髪を持ったかわいい少女は/ジェーンです。
Everything [in the house] must be sold. 家の中の全てが/盗まれた。
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5. 動名詞句(Gerundial Phrases)
動名詞(-ing)は動作を表す名詞になり、文中では主語、目的語、補語になります。それから、前置詞の目的語にもなります。同じように動詞に -ing が付いた分詞は形容詞として使われます。
Walking is good exercise. 歩くことは良い運動です。(主語)
His hobby is playing baseball. 彼の趣味は野球をすることです。(補語)
He enjoyed/ watching television. 彼は楽しんだ/テレビを見ることを。(目的語)
reading stories(物語を読む)、playing tennis(テニスをする)、rowing a boat(ボートをこぐ)
I am good at/ playing the guitar. 私は得意です/ギターをひくことが(動作を表す動名詞は前置詞の目的語になる)
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6. 不定詞句(Infinitive Phrases)
to 不定詞句は、動詞ではなく、名詞的用法で名詞のように主語、目的語、補語として「〜すること」、名詞の直後から後置修飾する形容詞的用法で「〜するための」「〜するべき」「〜するという」のように、また、副詞的用法で「〜するために」「〜して」などと訳します。
例えば、be 動詞では I → am/ you → are/ he → is/ we → are と動詞の形が定まっています。
I want to play tennis.
You want to play tennis.
He wants to play tennis.
We want to play tennis.
不定詞句では主語が変化しても、to play は不定です。
It is very nice/ to have friends /to play with(friends). とてもよいことです/友達を持つことは(名詞的用法)/一緒に遊ぶための(形容詞的用法)
He had a lot of work to do/ last week. 彼はするべき仕事がたくさんあった/先週。(形容詞的用法)
The boy is studying/ to be a doctor. 少年は勉強しています/医者になるために。(副詞的用法)
He willingly pays more money/ at the best places/ to eat good steaks.
彼は進んでより多くのお金を支払う/最も良い所で/おいしいステーキを食べるために。(副詞的用法)
He ran/ to catch the train.(副詞的用法)
彼は走りました/列車に間に合うために。
形式主語のIt is 〜 to不定詞の文
It's difficult/ to speak English. 難しいです/英語を話すということは
It's easy/ to speak English. 簡単です/英語を話すということは
It's interesting/ to speak English. 面白いです/英語を話すということは
It was hard/ to speak English. 大変だった/英語を話すということは
It'll be possible/ to speak English. 可能でしょう/英語を話すということは
It'll be impossible/ to speak English. 無理でしょう/英語を話すということは
It's great fun/ to speak English. とても楽しいです/英語を話すということは
疑問詞のついた不定詞
what to〜「〜何をするか(ということ)」, where to〜「〜どこでするか(ということ)」, when to〜「いつ〜したらよいか(ということ)」, how to〜「〜する方法」, which 〜to「どちらの〜を・・・したらよいか(ということ)」などの疑問詞の意味を含んだ名詞句になります。
He knews/ what to buy at the bookshop. 彼は知っている/何を本屋で買ったら良いかを。
He knews/ where to buy book. 彼は知っている/どこで本を買ったら良いかを。
He knews/ when to buy book. 彼は知っている/いつ本を買ったら良いかを。
He knews/ how to buy book. 彼は知っている/どうやって本を買うかを。
He knews/ which book to buy. 彼は知っている/どちらの本を買ったらよいかを。
原形不定詞について
I saw the dog/ cross the road.
S V O C
私は犬を見た/道路を横切るのを
I saw the dog/ crossing the road.
S V O C
私は犬を見た/道路を横切っているのを
(第5文型(SVOC)の目的格補語などに用いられる原形不定詞(Bare Infinitive)はtoの付かない不定詞もあります。現在分詞(crossing)は動作が進行中であるのに対して、原形不定詞(cross)は〜横切るという動作の意味になります。)
原形不定詞は、知覚動詞の目的格補語として、使役動詞の目的格補語として、または、助動詞の後で動詞として、それからhad better〜(〜した方がいい)などのイディオムの後にも使われます。
知覚動詞とは、see(見る)、hear(聞く)、feel(感じる)などの動詞です。また、使役動詞とは、make(させる)、have(させる)、let(させる)など人に何かをさせる使役の意味を持つ動詞です。
You had better stay at home/ and study tonight. あなたは家にいた方がいい/そして勉強すること今夜。
I saw him go into/ the barbershop. 私は彼が入るのを見た/理髪店に。
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7. 分詞句(Participial Phrases)
分詞句は動詞を形容詞的に使います。形容詞ですから名詞を直接修飾する限定用法と、主語または目的語の性質を述べる叙述用法の2種類があります。そして、分詞には過去分詞と現在分詞の2種類です。
He went fishing. 彼は魚釣りに行った。
S V C
He=fishing 主語が魚釣りにという説明ですから主格補語です。
We heard the birds singing. 私達は聞いた/鳥が鳴いているのを。
S V O C
birds=singing 目的語が鳴いているという説明ですから目的格補語です。
I saw him/ playing baseball. 私は彼を見た/野球をしているのを。
S V O C
him=playing baseball 目的語が野球をしているという説明ですから目的格補語です。
We bought a new bicycle / made in Japan.
S V O C
私達は新しい自転車を買いました/日本で作られた。(過去分詞に導かれる補語の形容詞句)
I saw the boy/ playing tennis well.
S V O C
私は少年を見ました/テニスを上手にしている。(目的語格補語になる現在分詞句)
動詞の原形に「-ing」が付いた現在分詞は、能動的に(〜している)という意味になります。同じように動詞に -ing が付いた動名詞は名詞として使われます。
動詞の原形に「-ed」が付いた過去分詞は、受動的に(〜される、〜された、〜されている)の意味になります。過去分詞は過去形と同じ形ですが、過去形とは違います。
単独の現在分詞・過去分詞は形容詞と同じように名詞を前置修飾します。2語以上のかたまり(句・節)で名詞を説明するときは、名詞の後ろで後置修飾します。これを分詞の形容詞的用法と呼びます。
The woman wearing glasses/ is my mother.
S V C
メガネをかけている婦人は/私の母です。(名詞 woman を修飾する分詞の形容詞的用法)
(現在分詞の前置修飾)
a laughing babyー笑っている赤ん坊、 that swimming girlーあの泳いでる女の子、 that jogging manーあのジョギングをしている人、 flying birdー飛んでいる鳥、 a sleeping boyー眠っている少年
(過去分詞の前置修飾)
broken carー壊れた車、 spoken languageー話しことば、 fried chickenーフライにしたチキン、 a stolen carー盗まれた車、 frozen foodー冷凍された食べ物、 used carー中古車
受動態(受け身)の文は(主語+be動詞+過去分詞)ですが、名詞を修飾する分詞句の場合be 動詞はいりません。前の名詞(先行詞)を後置修飾する関係代名詞の文と同じになります。つまり、関係代名詞とbe動詞が省略された形が分詞の形容詞的用法になります。
I know the boy/ who is playing the guitar. (関係代名詞の文)
私はその少年を知っている/彼はギターを弾いている
I know the boy playing the guitar.
The girl who was always studying/ attended my school.
その少女はいつも勉強をしている/私の学校に通って
The girl always studying attended my school.
This is the bank/ which was robbed yesterday.
これは銀行です/それは昨日襲われた
This is the bank robbed yesterday.
分詞構文とは、
分詞構文とは、接続詞を使った長々とした文(節)を、現在分詞や、過去分詞を使って簡単にした文です。現在分詞、過去分詞の副詞的用法(副詞句)を分詞構文といいます。
表す意味は、時(while,when,after)「〜の間に、〜するとき、〜のあとで」、理 由(as,because)「〜なので」、条件(if)「もし〜なら」、譲歩(though)「〜だけれども、〜だが」、付帯状況(as)「〜しながら」などの従属接続詞の意味が含まれています。
分詞構文とは分詞が接続詞と動詞の働きを兼ねていますので、接続詞を省き、そして、従属節の動詞を分詞に換え、だぶっている主語も省いたものです。そして原則は、主節と副詞句(分詞構文)の動作主(主語)は同じです。「、」コンマで区切られます。
I forgot my appointment/ because I was watching TV.
S+ V 接続詞+S+V〜
Watching TV/ , I forgot my appointment.
分詞構文 主節
テレビを見ていたので/私は約束を忘れてしまった。
現在分詞(-ing)の分詞構文(能動的な意味になる):「〜すると、〜なので、〜しながら、そして〜する」と訳します。
Reading a book, she waited for his mother. 本を読みながら、彼女は母を待った。
Arriving at the station, he gave me a ticket. 駅に着くと、彼が切符をくれた。
過去分詞(-ed)の分詞構文(受動的な意味になる):「〜されると、〜されるので、〜されながら、そして〜される」と訳します。
Asked(ask) some questions, she was not able to answer. いくつか質問を聞かれると、彼女は答えることができなかった。
Born(bear) in England, he speaks English very well. イングランドで生まれたので、彼は英語をとても上手く話す。
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8. 句動詞(Verb Phrases)
基本動詞と副詞や前置詞が結合して、1つの述語動詞のように機能します。目的語を取らない自動詞タイプのものと目的語を取る他動詞タイプの句動詞があります。 日常よく使う動詞ーcome, get, give, goなどの句動詞は英和辞典や英英辞典において、その動詞の項目の後半部分を割いて扱われています。
例文:
He got off at the next stop. 彼は次の停留所で降りた。(自動詞タイプ)
He got off the bus. 彼はバスから降りた。(他動詞タイプ)
We checked in at the hotel at three. 私達は3時にホテルでチェックインした。(自動詞タイプ)
Have you already checked in your baggage? 荷物をもうチェックインしましたか?(他動詞タイプ)
She fell over and hurt herself. 彼女は転んでけがをした。(自動詞タイプ)
The old man fell over the tricycle. その老人は三輪車に足を引っかけて転んだ。(他動詞タイプ)
His family took off for Boston. 彼の家族はボストンに向った。(副詞を伴って)
Everything came out just as she had expected. 万事は全く彼女の期待どおりだ。(副詞を伴って)
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9. 独立句(Absolute Phrases)
独立句には動詞がありません。名詞、分詞または修飾語からなり、そして、それらは(,)コンマで区切り、節か文を修飾しています。
He paled when he came home/, his mother standing in the doorway.
彼が家に帰ったとき青白かった/ 母親が戸口に立っていて。 |
名詞/主語: his mother |
分詞: standing (現在分詞) |
修飾語句: in the doorway |
独立句: his mother standing in the doorway |
例文:
The meeting having ended/, we made plans for lunch.
ミーティングが終わったら/私たちは昼食のプランを立てました。
Our trip nearly finished, we decided to spend/ our last day at the Berlin zoo.
私たちの旅行はもう少しで終るので/私たちは過ごすことを決めました/私たちの最後の日をベルリン動物園で。
The rain having stopped/, we decided/ to continue our trip.
雨があがったので/私たちは決めました/私たちの旅行を続けると
The work having been done, we grabbed a cab.
仕事は完了したので/私たちはタクシーを素早くつかまえた。
She stood in suspense, the clanging noises growing louder.
彼女は不安を感じて立ち上がりました/じゃんじゃん雑音がやかましく鳴ったので
節について
節には独立節と従属節があり、主語と動詞が含まれています。そして、文中で名詞・形容詞・副詞などの働きをします。また、節には等位節・主節・従属節という分類もできます。等位接続詞によって2つの節が対等な関係で結ばれる「等位節」それと、「従属節」はそれ自体主語と述部を持ちながら従属接続詞、関係詞、疑問詞などによって「主節」に結ばれ、主節に従属する働きをします。従属接続詞、疑問詞、関係詞に導かれるものが「節」ということになります。
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1. 独立節(Independent Clause)
単文(Simple Sentence)は一つの独立節です。:
He reads novels. (主語+動詞+目的語) |
He reads newspapers. |
He reads novels and newspapers.(目的語が複合している文) |
He reads and enjoys novels.(動詞が複合している文) |
He and she read novels.(主語が複合している文) |
He and she read and enjoy novels and newspapers.(主語、動詞、目的語が複合している文) |
普通に単文と呼ばれるものがこの独立節に当たる。これはそれぞれの節が全く対等の関係を示している節で、and、but、or、so(だから)、for(なぜなら)などの等位接続詞や、コロン(:)、セミコロン(;)などで結ばれます。
例文:
What you say and what you do are two different things.
あなたが言うこととあなたがすることは2つの別物です。
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2. 従属節(Dependent Clauses )
従属接続詞、関係詞、疑問詞に導かれる節を従属節と言います。主節に従う文のことで、文中において、主節に対して従属的な関係にある節をいいます。従属接続詞は名詞節か、副詞節を導く接続詞です。関係詞は形容詞節を導きます。
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A. 名詞節(Nominal Clauses)
名詞節は名詞の役割をする節で、文の主語・目的語(他動詞及び前置詞の)・補語の働きをします。名詞節は従属接続詞の that(〜ということ)、 ifー口語的(〜かどうかを)、 whetherー文語的(〜かどうかを) や疑問詞(who, what,which,whose, where, why,when,how)によって導かれます。
He asked me/ if I could speak English. 彼は私に尋ねた/私が英語を話せるかどうかを。
I don't know/ if he will come to the party or not. 私は知らない/彼がパーティ―に来るかどうかを。
他動詞(know, ask)の目的語になる節は if になりますが、他はwhether が使われます。
以下は従属接続詞のWhether を使う場面です。
1.主語になる場合
Whether I will succeed/ depens upon my efforts. 私が成功するかどうかは/私の努力次第である。
2.主格補語になる場合
The problem is/ whether she will come with him or not.
問題です/彼女が彼と一緒に来るかどうかは。
3.前置詞の目的語になる場合
Everything depends on/ whether you will help me or not.
全てがかかっている/あなたが私を助けてくれるかどうか。
4.同格表現になる場合
The question whether she knew/ may never be answered.
問題は彼女が知っていたかどうかということ/ 答えられないかもしれない。
名詞(the question)と同格を表すwhether節
5.or notと共に使う場合
Please tell me/ whether or not you agree.
どうぞ教えて下さい/あなたは賛成かどうかを。
疑問詞に導かれる名詞節
疑問詞によって導かれる間接疑問文(従属節)は名詞節です。that節のthat が疑問詞に変わった形です。
節の中の語順は平叙文(主語+動詞)の語順になります。これらは文中で主語・目的語・前置詞の目的語・補語になります。ここでは、文中に入り、目的語になっています。
Who is he?(疑問文)→ who he is.(普通の語順になる。)
I know/ who he is.(間接疑問文)
S V O 私は知っている/彼が誰かを
文中でS+Vが2組以上あって、疑問詞によって繋がっている文を間接疑問文という。
I know/ what happened. 私は知っている/何が起ったのかということを。
I know/ when it happened. 私は知っている/いつそれが起ったかということを。
I know/ where it happened. 私は知っている/どこでそれが起ったかということを。
I know/ how it happened. 私は知っている/どのようにしてそれが起こったかということを。
I know/ why it happended. 私は知っている/何故それが起こったかということを。
<that節>
that節とは、that の後に、主語+述語動詞のある完全な文章です。接続詞のthatは指示代名詞のthat(あれ、あの)ではなく、名詞節を導く接続詞で、that は名詞節(ということ)が続きますというシグナルになっています。
形式主語構文のit is(was)〜that 、文中の特定の語句や節を特に強く表現する強調構文にも It is(was) 〜 that が使われます。
主語のthat節
That he is a rich man/ makes her happy. 彼は金持ちの男であるということは/彼女を幸せにする。
It is true/ that she has bought a diamond.
形式主語 真主語
本当です/彼女がダイアモンドを買ったのは。
長過ぎる主語を後回しにする形式主語はIt(仮主語)を使います。that SVOが真主語となります。形式主語の it で置き換える that 節は文末に置かれるのが一般的です。これは文末重心 [end-weight]という語順の原則になります。It is true that 〜.のtrueの部分に使われる単語は-interesting-unbelievable-surprising-sad-strangeなどがあります。
It was yesterday that I met him.
Yesterday I met him.(文として成り立っていますので強調構文です。)
昨日私は彼に会いました。(昨日を強調している文)
強調構文を見分けるには It is(was) thatを取り除いてみます。それで文として成り立つものは強調構文。成り立たないものは形式主語(仮主語) it と真主語 that の文になります。
目的語になるthat節は省略できます。ただし、形式目的語の it と併用される場合の that は省略できません。第5文型(S+V+O+C)の長過ぎる目的語には形式目的語(it)が使われます。第3文型(S+V+O)、第4文型(S+V+O+O)には形式目的語はありません。
I know/ that he is a rich man.
S V O
私は知っている/彼が金持ちの男であることを。
that 節が、動詞knowの目的語となって第3文型(S+V+O)になります。
I know that〜.のknowの部分に使われる単語は-hope-think-hear-expectなど
I know it/ that she has bought a diamond.
S V O C
私はそれを知っている/彼女がダイヤモンドを買ったことを。
形式目的語itを説明しているthat節の補語です。第5文型(S+V+O+C)になります。
補語のthat節を省略するときは、thatがあったところに、カンマを置く。
The question is, she wasn't there.
The question is/ that she wasn't there. 問題は/彼女がそこにいなかったことだった。
The question = that she wasn't there. 主語と補語はイコールになります。第2文型(S + V + C )
同格のthat節とは直前の名詞を説明する節を言います。同格の that はその前後にあるものが対等であるということです。同格のthatは省略できません。
We heard the news/ that they had come out on strike.
私達はニュースを聞いた/ 彼らがストライキをしたこと。
The news/ that his son had been killed/ was a great shock to him. そのニュース/彼の息子が殺されたことは/とても大きなショックだった彼にとっては。
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B. 副詞節(Adverb Clauses)
副詞節を導く従属接続詞には、時・原因・目的・結果・条件・譲歩・比較・様態などの意味を表すものがあります。そして、主節を修飾します。
1)時を表す接続詞
when / 〜するとき(When I was young, I would play basketball. 私は若かった頃、野球をしたものだ)
while / 〜する(〜である)間に(Repair the roof while the weather is good. 天気が良い間に、屋根を修理しなさい。)
as / 〜するにつれて(As we went up, the air grew colder. 登るにつれて、空気は冷たくなった)
till / 〜まで(Walk on till you come to a bridge. 橋に行き着くまで、歩き続けて下さい)
before / 〜する前に (Wash your hands/ before you eat. 手を洗いなさい/食事の前に。)
after / 〜したあとに (After I finish my homework/, I'll go out to play. 私は宿題を終えてから/遊びに出かけます。)
since / 〜して以来(It has been ten years since I came here.)
as soon as / 〜するとすぐに(As soon as the bell stops ringing/, the train will start. ベルが鳴りやむとすぐに/列車は発車します。)
2)条件を表す接続詞
if / もし〜(If you have finished your work, you may go home.)
unless = if 〜 not / もし〜でないなら (I will go there tomorrow unless it rains.)
(Are there any empty seats? If not, we'll weit for the next train.もしなければ)
even if /〜たとえ〜でも(I'll go fishing even if it rains. 私は釣りに行きます/たとえ雨が降っても)
3)原因・理由を表す接続詞
because / 〜だから(I can not run/ because I am very tired. 私は走ることができなかった/大変疲れていたから)
since / as 〜だから(Since we have no money/, we can't buy the ticket. 私達はお金がないので/切符を買うことはできません。)
(As I was late, I took a bus. 遅くなったので/バスで帰りました。)
4)譲歩を表す接続詞
though(although) / 〜だけれども(Though he lived in France for five years, he does not speak French well.)
They went out, although it was raining.
whether A or B / AであろうとBであろうと(I don't know whether she can speak English or not.)
whether 〜 or not / 〜であろうとなかろうと(Whether you like it or not/, you'll have to do it. あなたはそれが気に入ろうが入るまいが/あなたはそれをしなければいけないのです。)
while / 一方では(The floor was painted green, while the walls were painted yellow.)
5)制限・範囲を表す接続詞
so long as 〜 / 〜でありさえすれば(Any magazine will do, so long as it is interesting.)
as long as 〜 / 〜である限りは(You may stay here as long as you keep quiet.)
so far as 〜 / 〜までは(We didn't go so far as Boston.)
as far as 〜 / 〜まで(も)(We drove as far as Chicago on Tuesday.)
6)目的を表す接続詞
so that A can 〜 / Aが〜できるように(She left home early/ so that she could catch the first train. 彼女は早く家を出た/彼女が一番電車に乗ることができるように)
in case A (should) 〜 / Aが〜するといけないから(Take a sweater/ in case the weather turns[should turn] cold. セーターを持って行きなさい/天気が寒くなるといけないから)
7)結果・程度を表す接続詞
so+形容詞(副詞)+that 〜 / とても…なので〜 (The box was so heavy(that) I could not move it.)
such a+形容詞+名詞 + that 〜 / とても…なので〜 (He was such a tall boy/ that everybody noticed him. 彼はとても背が高かったので/みんなに注目された)
…, so that 〜 / そのため、それで(Interestrates are very low/, so that there is little incentive to save. 利率が非常に低いので/貯蓄をする気にほとんどならない。)
no sooner … than 〜 = hardly (scarcely) … when(before) 〜 / …するとすぐ(I had no sooner entered the hall than /the ceremony began. 私が講堂に入るとすぐに/式が始まった。)
(at)any moment / もうすぐ(He'll come home (at)any moment.)
at any time / いつでも(You may use my car at any time.)
now (that) / (今ではもう)〜なので(Now(that) you are a high school student, you must work harder. もうあなたは高校生になったのだから/一生懸命に勉強をしなくては。)
whereas / 〜であるのに対して(She likes coffee, whereas her husband likes tea.)
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C.形容詞節(Adjective Clause)
形容詞は修飾語として、名詞の近く(前後)で意味を限定する限定用法があります。先行詞(名詞や代名詞)を後置修飾する関係詞節は形容詞節になります。従って、形容詞節は先行詞(名詞)を限定修飾する形容詞なので、修飾語であって、文の要素にはなりません。
The girl is my daughter. She is playing with a dog.
二つの英文中で共通の名詞 The girl= She は人を表す主語の代名詞なので、関係代名詞主格のwho を使います。
The girl who is playing with a dog/ is my daughter.
S M V C
犬と遊んでいる少女は/私の娘です。 (主語を限定修飾している関係代名詞主格の形容詞節です。)
関係詞節(Relative Clauses)
2つの文を接続させる働きをするものが関係詞で、関係詞の導く節を関係詞節と呼びます。関係詞には関係代名詞と関係副詞があります。そして、先行詞を限定している限定用法(制限用法)と、先行詞について補足、追加する継続用法(非制限用法)があります。
関係代名詞の種類と格変化
主 格 |
所 有 格 |
目 的 格 |
 |
説明する先行詞 |
who |
whose |
whom |
 |
人の場合 |
which |
of which
whose |
which |
 |
動物・事物の場合 |
that |
− |
that |
 |
人・人以外の場合にも |
what |
− |
what |
 |
先行詞が含まれている |
関係代名詞は2つの文を接続させる働きをするものです。関係代名詞の前にくる名詞を先行詞と呼びます。そして、 関係詞節によって後置修飾される形容詞節になります。
I have a friend. He speaks English.
I have a friend/ who speaks English.
先行詞 関係詞節(形容詞節)
私は友達を持っている/彼は英語を話す。
She knows the girl who(she) is sitting at the table which(it) the waiter is standing.
彼女はその少女を知っています/少女はテーブルに座って/ウェイターがテーブルに立っている。
先行詞(girl)が関係詞節の中で主語(she)になっている主格と目的語(it)になっている目的格の関係代名詞です。
That's the boy whose(his) mother works/ in the post office.
あの少年のお母さんは働いている/郵便局で
先行詞(boy)が関係詞節の中で所有を表す(his)所有格になっている関係代名詞です。
名詞(代名詞)は文中で文の要素(主語や目的語)になります。関係代名詞は代名詞ですから、関係代名詞の後の文は不完全な文になります。関係代名詞がその不完全な文の主語や目的語になっているからです。
関係代名詞の限定用法と継続用法
She has a girl/ who can speak English. 彼女には少女がいる/彼女は英語を話すことができる。
(少女は複数いて、「英語を話すことができる」方の少女であると関係詞節で明確に限定しています。)
限定用法(Attributive Use)では、先行詞が不特定の人や物であって、その先行詞を形容詞節で後置修飾しています。形容詞が名詞を説明する用法で、限定用法と考え方は同じです。
She has a girl, who can speak English. 彼女には一人の少女がいて、そして彼女は英語を話すことができます。
一人の少女と特定している
継続用法(Continuative Use)では関係代名詞の前に「,」コンマが置かれ、先行詞(固有名詞など)が特定の人や物であるときに、関係詞節で補足、追加して説明しています。文法上対等の関係で結ばれる等位節になります。コンマで一度文を区切り、and(と〜、および), but(しかし、だが), because(なぜならば), for(なぜなら), though(・・だけれども) などの接続詞を補って訳します。
限定用法の目的格関係代名詞(which,whom,that)はしばしば省略 されますが、継続用法の関係代名詞は、目的格であっても省略できません。継続用法に限らず、コンマの付いた文はその後に一拍があり、コンマの前の語のトーンが上がったり下がったりします。限定用法の場合は先行詞と関係代名詞の間が同じトーンで続きます。
関係代名詞主格のwho
I have a friend. He speaks English.
I have a friend/ who speaks English.(限定用法)
私は友達を持っている/彼は英語を話す。(他にも友達がいるかもしれない)
(二つの英文中で共通の名詞(He)は人を指す主語ですから、主格のwhoになります。)
I have a friend, who speaks English.(継続用法)
私には友達がいます、そして彼は英語を話します。(友達は一人しかいない)
所有格のwhose・of which
所有格 whose, of which は、先行詞が「人」「動物、物」の時にも使います。
I saw a boy. His father is a friend of mine.
I saw the boy/ whose father is a friend of mine.(限定用法)
私はその少年に会いました/彼のお父さんは私の友達です。(他にも少年がいるかもしれない)
先行詞(the boy)を関係詞節によって後置修飾しています。Hisは所有格ですから次には必ず名詞(father)がきます。
My father has an old watch. The face of watch is broken.
My father has an old watch,/ the face of which is broken.(継続用法)
私の父は古い時計をもっています/そしてその時計の表面は壊れています。(時計は一つしか持っていない)
目的格のwhom
関係代名詞目的格の省略
注意→先行詞の直後にくる、目的格関係代名詞(which,whom,that)はしばしば省略 されます。目的格の場合は、関係詞節が主語+動詞(S+V)で始まるので、省略しても分かり易いです。
He is the man. I met him at the barbershop yesterday.
the man= him は人を表す目的格の代名詞なので、関係代名詞目的格のwhom を使います。
He is the man/ whom I met at the barbershop yesterday.
S V C M
彼はその男性です/彼に私は理髪店で会いました昨日
The man is a teacher. We met him yesterday.
himは人を指す他動詞(met)の目的語ですから、目的格のwhomになる。
The man whom we met yesterday is a teacher. (限定用法)
その男性は彼に私達が昨日会った先生です。(男性は他にもいる)
The man we met yesterday is a teacher. (目的格の関係代名詞省略)
The man, whom we met yesterday is a teacher.(継続用法は目的格の省略はできません。)
その男性は、それは彼に私達が昨日会った先生です。(その男性は一人しかいない)
This car is very expensive. We can't buy it.
This car is very expensive/ which we can't buy.
この車はとても高価です/それを私達は買うことができません。
This car is very expensive we can't buy.(目的格の関係代名詞省略)
The pictures are great. He took them in Kyoto.
The pictures/ which he took in Kyoto/ are great.
その写真は/それらを彼が京都で撮った/すばらしいです。
The pictures he took in Kyoto are great.(目的格の関係代名詞省略)
関係代名詞which
He has a watch. It is being repaired at a shop.
Itは物を指す主語ですから、主格のwhichになります。
He has a watch/ which is being repaired at a shop.(限定用法)
彼は時計を持っています/それは店で修理中である。
(修理中の時計以外にも持っている可能性がある。)
He has a watch, which is being repaired at a shop.(継続用法)
彼は時計を持っている、そしてそれは店で修理中です。(時計は一個しか持っていない。)
This is the cat. She gave me the cat.
(The catは gave の目的語ですから、目的格のwhichになります。)
This is the cat/ which she gave me.(限定用法)
これはその猫です/それを彼女は私にくれました。(猫は他にもいます)
This is the cat, which she gave me.(継続用法)
これはその猫です、そしてそれを彼女は私にくれました。(猫は一匹です)
関係代名詞that
関係代名詞のthatは人および事物を表す語を受けて、限定用法だけに用いられます。that は指示代名詞として、「あれ・それ」と特定するように、限定性の強いものです。主格と目的格を表す that の形は同じです。所有格はありません。
主語につくthatはwho/whichと, 目的語につくthatはwhom/whichに代えることができます。
関係代名詞thatの特別用法
1)先行詞に all(すべての) every(すべての) only(ただ一つの) single(ただ一つの) no(一つも・・ない) または形容詞の最上級、序数詞などが付いている場合。
This is the best resource/ that I have ever read!
これは最高の資料です/私が今まで読んだ中で
2)先行詞自体が all、形容詞の最上級(best, biggest)、序数詞(first, second)である場合。
Dessert is all that he wants. すべてのデザートが彼が欲しいものです。
3)先行詞に人と事物の両方を表す語がある場合。
The man and the dog that were hit by a car /were slightly injured. 男の人と犬が車に衝突して/ちょっとけがをしました
4)関係代名詞 who, whom, which の代わりにthat を用いることができます。
He is a man whom I saw at the party.
彼は男性です/私がそのパーティーで見た
He is a man that I saw at the party.
5)先行詞が不定代名詞(something, everythiing, nothing など)の場合。
Take anything that you want.
好きな物は何でも持って行ってください。
He often reads book. The book are very long.
He often reads book/ that are very long.
彼はよく本を読む/それはとても長いです。
The bookは事物を指す主語ですから、主格のthatを使います。
例えば、He often reads book まで言った段階で、聞いている人は、その対象がbookであることが具体的に分かります。その対象を指して、that「それは、あれは」と続けていきます。口語においてはwho や which の代わりに that がよく使われます。
The boy was tired. She was dancing with him.
The boy that she was dancing with/ was tired.
その少年は彼女とダンスをして/疲れました。
(himは人を表す目的語ですが、目的格のthatも使えます。)
This is the apartment. I used to live in it.
This is the apartment/ that I used to live in.
これはそのアパートです/そこに私が以前住んでいました。
関係代名詞thatの場合には前置詞は関係節の後方に付けます。目的格の関係代名詞thatは省略できます。 主格の関係代名詞thatは節が始まる目印ですので、省略できません。
接続詞のthat節は主語+動詞からなる完全な節ですが、thatが関係代名詞なら必ず先行詞となる名詞がthatより前にありthat以下では主語、補語、動詞・前置詞の目的語が抜けています。
関係代名詞what
関係代名詞whatは具体的な形のある「物」、形のない「事」に用いられます。what以外の関係代名詞節は先行詞(名詞)を修飾する形容詞節になりますが、 whatは名詞節になって・・・するもの(〜すること)と訳します。従って、主語、補語、目的語、前置詞の目的語になることができます。
(who や which は先行詞を必要としますが、whatは先行詞(the thing)が含まれた意味になっていますので、先行詞は必要ありません。従って、what節は限定用法のみです。)
(関係代名詞は What = the thing which 「先行詞+関係代名詞」で置き換えられます。 目的格の省略はできません。そして、whatもthatと同じく主格と目的格は同形で所有格はありません。)
What I want/ is a new car. 私が欲しいものは/新車です。(主語)
S V O
The thing which I want is a new car.
What he has lost/ is his camera. 彼がなくしたものは/彼のカメラです。(主語)
The thing which he has lost is his camera.
Show me/ what you have/ in your hand.
見せなさい/あなたの持っているものを/手の中に(目的語)
Show me/ the thing which you have in your hand.
That is what I'm looking for. あれです/私の探していたもの(補語)
S V C
That is/ the thing which I'm looking for.
He didn't understand/ what she was talking about.
S V O
彼は理解できなかった/彼女が言っていたことを(名詞節の目的語)
I am interested/ in what you eat.
私は興味があります/あなたが食べるものに。(前置詞の目的語)
関係副詞について
関係副詞は2つの文を繋ぐ接続詞と副詞の役割をします。先行詞(名詞)が、[when]いつ(時)、[where]どこで(場所)、[why]どうして(理由)、[how]どうやって(方法)したのかを説明している節です。
where、whenには限定用法と継続用法の両方がありますが、why、how は限定用法しかありません。格の変化はありません。
Monday is the day. I have the most work to do on the day.
Monday is the day/ when I have the most work to do.(関係副詞)
月曜日はその日です/その時に私は最も多くの仕事をしなければならない。
関係副詞のwhen は、時を表す名詞(先行詞)を修飾しています。
When I was young, I would play basketball. 私は若かった頃、野球をしたものだ
接続詞のwhenは主節を副詞節で補足説明しています。
Monday is the day/ on which I have the most work to do.(関係代名詞)
on which=when(on the day)になります。つまり、whenは前置詞の意味も含んでます。
前置詞+関係代名詞=関係副詞になります。
前置詞+名詞は文中で副詞の役割をすることがあります。
関係副詞の(限定用法)は前置詞+関係代名詞の形に書き換えられます。
先行詞の役割 | 場所を表す | 時を表す | 理由を表す | 方法を表す |
関係副詞 | where | when | why | how |
関係代名詞 | at/in which | in/at
which | for which | in which |
関係副詞の(継続用法)は接続詞+副詞の形に書き換えられます。[where=and there(そこで)・but there(しかしそこで)][when=and then(その時)・but then(しかしその時)]
I had not been sleeping long/, when a strange noise woke me up.(継続用法)
私はあまり長く眠れなかった/そのとき変な物音で目が覚めて。
I had not been sleeping long/, and then a strange noise woke me up.
He went to Germany, where he learned German.(継続用法)
彼はドイツへ行った、そこで彼はドイツ語を学んだ。
He went to Germany, and there he learned German.
場所を表すwhere
That is the house. He lives there.
(共通する語はthe house=thereは副詞なので、関係副詞のwhereを使います。)
That is the house/ where he lives. (関係副詞)
あれはその家です/そこに彼は住んでいます。
That is the house. He lives in it.
(共通する語はthe house= in itは物を表す代名詞なので、関係代名詞のwhichを使います。)
That is the house/ in which he lives.(関係代名詞)
あれはその家です/そこに彼は住んでいる。
(代名詞の it を置き換えるのが関係代名詞です。目的語ですから目的格の関係代名詞になります。)
時を表すwhen
Sunday is the day.(先行詞) I am buisiest on the day.(副詞句)
Sunday is the day/ when I am busiest.(関係副詞)
日曜日はその日です/その時私は最も忙しいです。
(先行詞(the day)は時を表す副詞のときはwhenを使う。)
Sunday is the day which I am busiest on.(関係代名詞)
Sunday is the day on which I am busiest.(関係代名詞)
I will never forget the day/ when I graduated.
私は忘れないでしょうその日を/その時私は卒業した。(関係副詞)
I remember the day/ when I took my first airplane ride.
私は覚えてますその日を/その時私ははじめて飛行機に乗った。(関係副詞)
理由を表すwhy
This is the reason. これはその理由です。
He was so late/ for it. 彼はとても遅れました/そのせいで。
2つの文で共通するものは、the reason = for it は「そのせいで」遅れたと動詞を修飾する副詞ですから、関係副詞のwhy を使います。
This is the reason/ why he was so late.(関係副詞)
This is the reason/ which he was so late for.(関係代名詞)
This is the reason/ for which he was so late.(関係代名詞)
方法を表すhow
This is the way. これはその方法です。
I learned German/ in it. 私はドイツ語を学びました/その方法で
(the way= in it その方法で学んだと動詞を修飾している副詞です。方法を表す先行詞のときには関係副詞はhowを使います。)
This is how I learned German.(関係副詞)
This is the way I learned German.(関係副詞)
This is the way how I learned German. にはならない。
(前置詞 + 関係代名詞= 関係副詞になりますので、in whichを先行詞が方法の時に用いる関係代名詞に置き換えられます。)
This is the way/ which I learned German in.(関係代名詞)
これはその方法です/その方法で私はドイツ語を学んだ
This is the way in which I learned German.(関係代名詞)
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