canban

canban

パソコンご利用の方は英語・ドイツ語の単語をダブルクリックすると、発音が聞けるようになっています。
<ドイツ語の品詞>

ドイツ語の品詞は動詞の変化、活用の他に語形変化詞(性・単複数形・格に応じた名詞・代名詞・冠詞・形容詞の変化する語)と不変化詞(副詞・前置詞・接続詞など語尾変化しない語)があります。

目次表
変化詞 不変化詞


動詞の変化、活用
語形変化
語形変化
代名詞
語形変化
冠詞
数詞
語形変化 感嘆詞、間投詞

[GermanVeryEasy.com:]ドイツ語を非常に簡単に分かり易くまとめてある「音声フリーオンライン」です。

ドイツ語のアルファベートを分かり易くまとめています。

ドイツ語ウムライトの発音

(1分31秒)
ä(Ä) 唇を「あ」の形にして「え」を出す。(ae)
ü(Ü) 唇を「う」の形にして「え」を出す。(ue)
ö(Ö) 唇を「お」の形にして「え」を出す。(oe)

ドイツ語の発音のルール

(11分23秒)
このビデオでは、日本語でドイツ語発音のルールを説明しています。このルールで99%のドイツ語を発音できるようになります。

 

ドイツ語文法の大枠を掴む

ドイツ語の文の構造は人称変化をしている動詞、つまり定動詞の位置によって3つの型があります。

1)定動詞が主語の次にくる定形正置(定動詞第2位の原則)は平常文になる。
ドイツ語では、「定動詞が文の要素の2番目に来る」というのが大原則です。

Ich komme aus Tokio. 私は東京から来ました。

2)主語と定動詞が置き換わる定形倒置は、Ja./Nein.で答えられる疑問文(決定疑問文)になる。

Kommen Sie aus Tokio? あなたは東京から来ましたか?

疑問詞のある文は、疑問詞を始めに、動詞を2番目に置きます。Ja./Nein.で答えるのではなく、内容を付け足す補足疑問文になる。

Woher kommen Sie? あなたはどちらの出身ですか?

Ich komme aus Tokio. 私は東京から来ました。

3)主節(主文)(Hauptsatz)に従属する従属節(副文)は定形後置になる。更に主文との間にはコンマを置く。

       疑問詞
主文(主節)、従属接続詞 ・・・・・・・ 副文(従属節)は定動詞文末.
       関係詞(関係代名詞・関係副詞)        |
         |ーーーーーーーー枠構造ーーーーーーーーーーー|
ドイツ語の副文(Nebensatz)は「疑問詞」「従属接続詞」「関係詞」のどれかで始まります。従属節がある方を副文といいます。
疑問詞で導かれる文が副文になるときには、疑問詞が従属節の接続詞の役割を果たしますので、定動詞は文末へ置かれます。

「以上この3つのルールさえ体得できれば、 英語がある程度できる人であれば、基本的な文法で苦労する点は少なくなると思います。」

Ich weiß , wer das schöne Mädchen ist.
私は知っている、その可愛い女の子のことを

Haben Sie schon gehört, was er zu mir gesagt hat?
あなたはもう聞きましたか、彼が私に言ったことを?

Mein Onkel bringt immer einen Kuchen, wenn er uns zu Weihnachten besucht.
私の叔父はいつもケーキを持ってきてくれる、彼が私達をクリスマスに訪ねる時は。(従属接続詞;定動詞文末)

Agnes kommt morgen nicht, weil sie Fieber hat.
アグネスは明日は来ない、彼女は熱があるので。

Ich weiß nicht, ob er morgen kommt.
私は知らない、彼が明日来るかどうか。

Er sagt, dass die Kinder gegen Mittag nach Hause kommen.
彼は言っています、子どもたちはお昼ごろ帰宅するということを。

従属接続詞は名詞節を導くもの,副詞節を導くもの,形容詞節(関係詞節)を導くものがあります。

名詞節: dass(〜ということ)、ob(〜かどうか)、疑問詞(was,wer,wann)

副詞節: als(〜したとき), wenn(〜するとき), bis(〜まで), nachdem(〜した後で), weil(〜なので), indem(〜することで), soweit(〜である限り), obwohl(〜であるけれども), wie(〜のように)...

形容詞節(関係詞節): (定関係代名詞)der, welcher, (不定関係代名詞)wer, was

関係代名詞には、定関係代名詞と不定関係代名詞があります。不定関係代名詞は「〜することは/〜するものは」という不確定な意味を持ちます。
Was Sie sagen, ist richtig. あなたの言うことは正しい。
Hier gibt es nichts, was mir gefällt ここには気に入ったものはない。

Das ist die Kirche/, wo er geheiratet hat.
あれは教会です/そこで彼は結婚式を挙げました。(関係副詞;定動詞文末)

関係代名詞は代名詞で関係副詞は副詞ですね!主文の名詞を説明する関係詞の文を作るのは一緒です。

Ich kennen seine Frau, die oft mit ihm reist.
私は彼の奥さんを知っています、彼の奥さんは(女性・1格)彼としばしば旅行します。(関係代名詞;定動詞文末)

Es war einmal ein kleines Mädchen. Alle hatten das Mädchen lieb.
Es war einmal ein kleines Mädchen, das alle lieb hatten.
むかし小さい女の子がいました。その子をすべての人がかわいがりました。

2つの文で共通のein kleines Mädchenについて後ろの文の方を関係代名詞に変更し,関係詞節は定動詞文末になります。関係代名詞の性・数は先行詞に従い,格は関係文中の役割(例文では中性・4格)で決まります。

指示代名詞(Demonstrativpronomen)は人や物を「この、その、あの」と指し示す代名詞です。すでに出てきた語を強調したいときや、言葉の重複を避けたい場合に使われます。すでに出てきた名詞の性・数によって,関係代名詞と殆ど同じ格変化をします。

男性女性中性複数
1格 der  die  das  die
2格 dessen  deren  dessen  deren
3格 dem  der  dem  denen
4格 den  die  das  die


Ich kenne den Friseur, der kommt aus Tokyo.
私はその理髪師を知っている、その理髪師は東京から来ました。

derで始まる文の動詞の位置で関係代名詞(定動詞文末)か指示代名詞かが分かります。)
Dieses (N)Buch ist sehr interessant.この本はとても面白いです。
Wer hat in meinem Bettchen geschlafen?
誰が私のベッドに寝たの?
Wahrscheinlich dieselbe (F)Person, die in meinem Bettchen geschlafen hat!
たぶん同じ人が私のベッドに寝たんだわ?!
Aber wo steckt diese (F)Person jetzt?
だけどこの人は今どこにいるの? 
Die ist in meinem Bettchen!
彼女は私のベッドの中にいるわ!
Kennst du das (N)Mädchen?
君はあの子を知ってるかい?
Nein, das habe ich noch nie gesehen!
いいえ、私はあの子にまだ一度も会ったことがないわ!

(変化詞)

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<名詞ー代名詞ー冠詞>

ドイツ語の名詞には(M)男性名詞(Maskulinum)、(F)女性名詞(Femininum)、(N)中性名詞(Neutrum)3 種類の文法上の性があり、最初の綴りが大文字で書かれています。はっきりと名詞を書かなくても、「彼」とか「それ」とか言えば聞き手に分かるとき、名詞の代わりに使う詞(ことば)が「代名詞」です。

英語と同じように主語の人称によって、 I, my, me (Ich,mir,mich) のように変化します。これを「人称代名詞」といいます。男性名詞、女性名詞、中性名詞、複数名詞を受けて人称代名詞は格変化します。

(人称代名詞の格変化)
Ich stehe hier. 私はここに立っている。
Helfen Sie mir? あなたは私に手伝ってくれますか?
Sehen Sie mich? あなたは私を分かりますか?

3・4格の語順

3・4格は、それが名詞か、それとも人称代名詞かによって、語順が異なる。
(1)3・4格が名詞のとき:[3格]+[4格]
Ich schenke dem Freund das Buch. 私は友人に本を贈る。
(2)どちらかが人称代名詞のとき:[代名詞]+[名詞]
Ich schenke ihm das Buch. 私は彼に本を贈る。
(3)3・4格が人称代名詞のとき:[4格]+[3格]
Ich schenke es ihm. 私はそれを彼に贈る。

2人称は親称の du (単数)、ihr (複数) と敬称の Sie があります。Sie は3人称複数形のsie を転用しています。頭文字を大文字にして、単複同じ形になっています。

人称代名詞の2格はほとんど使われません。その代わりに所有冠詞を使います。

(Personal pronoun)

(定冠詞・不定冠詞)

ドイツ語の冠詞(定冠詞・不定冠詞)は英語の冠詞(the,a,an)の使い方と同様に、ドイツ語でも、初めて話題に上る未知の名詞には「不定冠詞」その後の既知の名詞には、「定冠詞」を使います。

そして、不可算名詞(物質名詞)でかつ不特定のもの(抽象名詞)を指す時は無冠詞になります。それから不定冠詞には複数形はありませんので不特定で複数のものも無冠詞になります。

(定冠詞類と不定冠詞類の例文)
Eine (F)Stadt ist in Deutschland.
ある町がドイツの中にあります。
Seine Stadt ist eine (F)Hauptstadt.
その町は首都です。(Seine は不定冠詞類です。)
Berlin ist die Hauptstadt Deutschlands.
ベルリンはドイツの首都です。
Diese Stadt ist schön.
この町は美しいです。(Diese は定冠詞類です。)
Jemand hat gestern ein Buch gekauft. (単数)
ある人が昨日本を買いました。 
Jemand hat gestern Bücher gekauft. (複数)
ある人が昨日本を買いました。

定冠詞はder, des, dem, den, die, das の6種類です。1格と4格で異なる形をしているのは男性名詞だけです。定冠詞des・das に当たる中性1・2・4格と男性2格では 語尾変化は-es になります。男性名詞と中性名詞の2格desでは、名詞にも -s (-es) という語尾がつきます。そして、定冠詞と同じような格変化をする定冠詞類と、不定冠詞と同じような格変化をする不定冠詞類があります。定冠詞類(dieser型)、不定冠詞類(mein型)とはいっても語尾変化はほとんど定冠詞と同じです。

[dieser型]

定冠詞類は 語気を強める指示代名詞、dieser (この)jener (あの) solcher (そのような)/不定代名詞・jeder (それぞれの) aller (すべての) mancher (かなりの)/疑問代名詞・ welcher (どの?)があります。-erの部分が変化します。

(dieser 型格変化表)
dieser 男性 女性 中性 複数形
1格 dieser diese dieses diese
2格 dieses dieser dieses dieser
3格 diesem dieser diesem diesen
4格 diesen diese dieses diese
jener 男性 女性 中性 複数
1格 jener jene jenes jene
2格 jenes jener jenes jener
3格 jenem jener jenem jenen
4格 jenen jene jenes jene
welcher 男性 女性 中性 複数
1格 welcher welche welches welche
2格 welches welcher welches welcher
3格 welchem welcher welchem welchen
4格 welchen welche welches welche

[mein型]
不定冠詞類はein と同じように変化する「所有冠詞」と「否定冠詞」kein(・・ない)があります。1つの名詞に対して冠詞は1つしかつくことが出来ません。つまり、所有冠詞が付くときは定冠詞も不定冠詞もつくことが出来ません

所有冠詞は不定冠詞 ein と同じ変化をします。所有代名詞は所有冠詞として使われる時には、以下のように格変化します。

(Possessive Pronoun)
(mein 型格変化表)
mein 男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形
1格 mein meine mein meine
2格 meines meiner meines meiner
3格 meinem meiner meinem meinen
4格 meinen meine mein meine
「Ihr」「dein」「euer」「sein」「ihr」「unser」なども、この要領で格変化します。

 

(名詞の格について)

例えば、「妻は(が)子供に夫の車をあげる。」と言うときの「妻は(が)」が文の主語で、名詞が「〜が(〜は)」という働きをするときを1格(主格)、といいます。それから、「夫の」「〜の」という、英語の ofあるいは、所有格の-'s みたいな意味になるのが2格(所有格)、所有及び関係を表します。「息子に」「〜に」というのが間接目的語3格、「車を」「〜を」が直接目的語4格になります。ドイツ語では「が・の・に・を」の代わりに定冠詞や不定冠詞の語尾変化で表します。これを格変化といいます。名詞の前に定冠詞や不定冠詞を置き、名詞の性や格をはっきりさせます。

主語 動詞 間接目的語 直接目的語 所有格
Die Frau
妻は(が)
gibt
あげる
dem Kind
息子に
den Wagen
車を
des Vaters.
夫の

<動詞>

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動詞の三基本形

6時称を表すための基礎となる動詞(不定形・過去基本形・過去分詞

英語と同様にドイツ語にも6時称(現在・過去・未来・現在完了・過去完了・未来完了)があります。そして、不定形・過去基本形・過去分詞は、この6時称を表すための基礎となる動詞の三基本形です。規則変化 するもの不規則変化するものがあります。不規則動詞変化表は辞書を参照する。

動詞だけの人称変化で時称を表すことができる単独時称は「現在形」と「過去形」です。残る4つの時称は助動詞と不定詞の組み合わせで表現される複合時称になります。

単独時称と複合時称を下記の表で確かめる。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

<時称の表現は>habenやwerden(助動詞)の助けをかりています。4格目的語をとる他動詞でhabenと完了形を作りますが、一部の自動詞で、その意味が場所の移動や状態の変化を表すものは sein 支配になります。

suchen (探す)-(他動詞) haben支配-suchte(過去基本形)-hat gesucht(過去分詞)

(過去基本形と過去分詞の基本的な作り方)
規則動詞:過去基本形= 語幹+-te

 

過去分詞= ge-+語幹+-t

laufen(走る)-(自動詞) sein支配- lief-ist gelaufen

(haben支配は [h] ・sein支配は [s] と辞書に表示されています。)

<sein と完了形を作る動詞は3種類あります。>

(1) [場所の移動を表す動詞]
gehen 行く,kommen 来る,fahren (乗り物で)行く,fallen 落ちる
(2)[状態の変化を表す動詞]
werden …になる,aufstehen 起きる,geschehen 起こる, wachsen成長する
(3) [その他]
sein …である,bleiben とどまる,begegnen 出会う

 

現在時称
現在完了形現在形
ich habe gesucht.
私は探したことがある。
ich suche.
私は探す。
ich bin gelaufen.
私は走ったことがある。
ich laufe.
私は走る。
過去時称
過去完了形過去形
ich hatte gesucht.
私は探したことがあった。
ich suchte.
私は探した。
ich war gelaufen.私は走ったことがあった。ich lief.私は走った。
未来時称
未来完了形未来形
ich werde gesucht haben.
私は探してしまっているだろう。
ich werden suchen.
私は探すだろう。
ich werde gelaufen sein.
私は走ってしまっているだろう。
ich werde laufen.
私は走るだろう。

ドイツ語では動詞は現在形でも、副詞や形容詞を使って現在完了形や未来形の時称を表すこともできます。

Ich wohne seit April in England. 私は4月から英国に住んでいます。(現在形で現在完了形)
Ich komme Morgen. 私は明日行きます。(現在形で未来形)

(他動詞・自動詞と再帰動詞について)

動詞には、4格(直接目的語)を取る他動詞と4格を取らない自動詞があります。「窓を開ける」の「開ける」は他動詞、「窓が開く」の「開く」は自動詞になります。

もう一つ動詞の使われ方に必ず再帰代名詞を取る再帰動詞があります。一つの動詞がその意味に応じて自動詞になったり、他動詞になったり、再帰動詞になったりすることもあるということです。

Darf ich das Fenster öffnen?
窓を開けてもいいですか?(他動詞)
Das Geschäft öffnet um 9 Uhr.
店は九時に開く。(自動詞)
Die Tür öffnet sich4 automatisch.
ドアが自動的に開く。(再帰動詞)(受動的もしくは自動的になります)
sprechen(話をする)(自動詞)『mit 人3と』3格を取る
sprechen(会って話す)(他動詞)『人4と』4格を取る

Haben Sie mit ihm gesprochen?

あなたは話しましたか?→彼に(3格・間接目的語)

Ich spreche den Lehrer morgen.

私は会って話をする→先生と(4格・直接目的語)→明日

Sie schlafen. あなたは眠る。

schlafen(眠る)という行為は一人でできます。このような他に相手やものを必要としない動詞を自動詞 といいます。他に相手やものを必要とする動詞を他動詞といいます。

Ich freue ihn. 私は彼を喜ばせる。(他動詞)
Ich freue mich. 私は自分自身を喜ばせる。→「私は嬉しい。」(再帰動詞)

再帰代名詞)は文の主語と同じものを表す、つまり主語と目的語が同じ人・物を表す代名詞になります。主語が変わるとそれに応じて再帰代名詞も変化します。再帰代名詞は、3格と4格がありますが、1人称と2人称親称ではそのまま mir,mich, dir, dich, uns, euch が使われます。それ以外はすべて sich になります。

主語と同じものを表す代名詞が「再帰代名詞」ですから、4格目的語をとる他動詞には4格の再帰代名詞、少数ですが、3格目的語を取る他動詞には3格の再帰代名詞が目的語として置かれます。

再帰代名詞の用法

1) 動詞の行為・動作が、自分自身に及ぶような、再帰的用法
2) 動詞の行為・動作がお互いに相手に影響を及ぼすような、相互的用法
3) sich setzen のような、動詞の行為・動作が自分自身に及んだ結果、他動詞を自動詞化するような用法
4)自分自身という意味を失った、狭い意味での再帰動詞用法
 
辞書では<freuen>
1.喜ぶ、うれしく思う.
[再][h] sich4 (über[人・物・事4を)
Mein Vater freute(freuen) sich4 sehr über mein Geschenk.
父は私のプレゼント<成功>とても喜んでくれた。
[zu 不定詞と]
Ich freue mich, Sie wieder zu sehen. 私はうれしい、あなたと再び会えることを。
[dass 文と]
Er freute sich4, dass sie gekommen war. 彼はうれしかった、彼女が来てくれたということを。
2.楽しみにしている、 楽しみにして待つ.
[再][h] <sich4 auf 人・物・事4を>
Die Kinder freuen sich4 schon/ auf die Sommerferien. 子どもたちはもう楽しみにしている/夏休みを。
3.(見て、聞いて)楽しむ、喜ぶ。
[再]「h」<sich4 an [人・物・事3を]>
sich4 an den schönen Blumen freuen 美しい花を見て楽しむ。

 

話法の助動詞(Modalverben)>

話法の助動詞は、本動詞だけでは表しにくい、可能性(〜できる)、要望(〜したい)、義務(〜にちがいない・〜すべきである)、許可(〜してもよい)、推量(〜かもしれない)などのニュアンスを文に付け加えます。つまり助動詞が動詞を助けています

話法の助動詞が定動詞として使われる場合、本動詞としての不定詞は文末に置かれ枠構造を作ります。mögen の変化した形である möchte は,「…したい」という意味の助動詞としてよく用いられます。

Ich
私は
kann(können)
できる
will(wollen)
・・するつもりだ
soll(sollen)
すべきだ
muss(müssen)
ねばならない
möchte(mögen)
・・したいなぁ

 

nach Hause gehen.
家へ帰る。

本動詞としての不定詞動詞の原形)(gehen)が文末に置かれ、枠構造を作ります。


 

話法の助動詞現在時制の人称変化
不定形könnendürfenmüssenmögenwollensollen
過去基本形konntedurftemusstemochtewolltesollte
過去分詞gekonntgedurftgemusstgemochtgewolltgesollt
ichkanndarfmussmagwillsoll
dukannstdarfstmusstmagstwillstsollst
er/sie/eskanndarfmussmagwillsoll
wirkönnendürfenmüssenmögenwollensollen
ihrkönntdürftmüsstmögtwolltsollt
sie/Siekönnendürfenmüssenmögenwollensollen

過去基本形は mögen のみ mochte という形になりますが、それ以外はウムラウトが付かないだけで、規則変化動詞(弱変化動詞)と同じです。

過去人称変化
原形können
ichkonnte
dukonntest
erkonnte
wirkonnten
ihrkonntet
sie/Siekonnten
現在人称変化
ichmöchte
dumöchtest
ermöchte
wirmöchten
ihrmöchtet
sie(Sie)möchten
過去人称変化
ichmochte
dumochtest
ermochte
wirmochten
ihrmochtet
sie(Sie)mochten

単数形の一人称と三人称/複数形の一人称と三人称は同じ変化になっています。過去形はウムラウトを無くして、原形の語尾の -en を落として、-teに変えるだけです。

英語の仮定法に似た動詞の形で、 Ich möchte・・(I would like to・・)「〜したいなぁ」という丁寧な表現のmöchteは話法の助動詞mögenの過去基本形mochteを接続法第II式(konjunktiv II)の幹母音をウムラウトさせたものです。

Möchten Sie mit ins Kino gehen? 一緒に映画を見に行きませんか。

 

話法の助動詞の6時称

[現在形] Ich kann Englisch sprechen.
私は英語を話すことができる
[過去]  Ich konnte Englisch sprechen.
私は英語を話すことができた
[現在完了] Ich habe Englisch sprechen können.
私は英語を話すことができた
[過去完了] Ich hatte Englisch sprechen können.
私は英語を話すことができていた
[未来] Ich werde Englisch sprechen können. 
私は英語を話すことができるだろう
[未来完了] Ich werde Englisch sprechen können haben.
私は英語を話すことができてしまっただろう
 
Ich möchte Gitarre spielen können. ギターが弾けるようになりたいのですが。
「注意!」1つの文章の中に複数の話法の助動詞を使うことができます。
Du darfst mich Hans nennen.
(君は僕をハンスと呼んでいいよ。)
Man darf hier nicht rauchen.
(ここでたばこは吸えない。)
Wir können Deutsch sprechen.
(私たちはドイツ語を話すことができます。)
Ich mag dieses Auto.
(私はこの車が好きです。)
Ich möchte gern ein Bier trinken.
(私はビールを飲みたいです。)
Ich muss heute zu Hause bleiben.
(私は今日家に居なければならない。)
Wann musst du nach Hause gehen?
(いつ家に帰らなければいけないの?)
Das Kind soll heute die erste Impfung erhalten.
(その子供は今日初めて予防注射を受けなければならない。)
Die Kinder wollen spielen.
(子供たちは遊びたがっている。)

<過去形にするときは、完了形を使わず話法の助動詞をそのまま過去形にして使うのが一般的です。>

Er musste ins Kino gehen. 彼は映画へ行かなければならなかった。
Ich musste nach Hause. 私は家に帰らなければならなかった。
Er musste gleich in die Stadt. 彼はすぐに町へ行かなければならなかった。
Er und sie mussten sofort zum Lehrer.
彼と彼女はすぐに先生のところへ行かなければならなかった。
Er konnte nicht schwimmen. 彼は泳ぎ方を知りませんでした。
Ich konnte noch nicht gut Deutsch. 私はまだうまくドイツ語ができなかった。
Sie konnten Französisch und Italienisch.
彼らはフランス語とイタリア語ができた。

未来形、完了形、受動形の助動詞

ドイツ語では未来形・完了形・受動形は助動詞構文によって表現されます。werdenは未来形と受動態(受け身)の助動詞として、habenとseinは完了の助動詞として用いられます。使い方は上で取り上げた話法の助動詞と全く同じになります。が最後に来る動詞は、動詞の原形ではなく、「過去分詞」になります。

使われる助動詞(Hilfsverben)文末に
本動詞
未来形 werdenの現在形          注意!→ 不定詞
Er wird bald kommen.彼はまもなく来るだろう。
完了形 haben の現在形(現在完了)・過去形(過去完了) 過去分詞
sein の現在形(現在完了)・過去形(過去完了) 過去分詞
ich habe gesucht. 私は探したことがある。
ich hatte gesucht. 私は探したことがあった。
ich bin gelaufen. 私は走ったことがある。
ich war gelaufen. 私は走ったことがあった。
受動態 werden の現在形・過去形[wurde](=動作受動 過去分詞
sein  の現在形・過去形[war](=状態受動 過去分詞
Ich werde gelobt. 私はほめられる。
Ich wurde gelobt. 私はほめられた。
Die Tür ist geöffnet. ドアは開いている。
Die Tür war geöffnet. ドアは開けられいた。
受動態を過去形にするときは、助動詞のseinあるいはwerdenを過去形にします。
「注意!」助動詞が加わると、動詞は文の最後にくることと、助動詞も格変化をおこすということに注意しましょう。
自動詞としてのWerdenは「〜になる、〜になった」、助動詞として は「〜するだろう。〜しそうだ」などの未来のことを表す時や、」「〜だろう。〜かもしれない」などの現在・過去の推量を表す時。そして「〜される・された」受動態を作る時にも使われます。
<受動文の主語になれるのは能動文の4格目的語のみです。>
Die Mutter lobt das Kind. 母は子供をほめる。(能動文)
Das Kind wird von der Mutter gelobt. 子供は母にほめられる。(受動文)
(助動詞の人称変化表)
  sein haben werden
ich bin habe werde
du bist hast wirst
er ist hat wird
wir sind haben werden
ihr seid habt werdet
sie sind haben werden
 

zu不定詞句

不定詞にzuを付けて、名詞的に(〜すること)用いたり、形容詞的に(〜するための)、副詞的に(〜するために)他の語を修飾したりします。zu 不定詞句はコンマで区切ります。不定詞の頭文字を大文字で書くと「〜すること」という意味の中性名詞(N)になります。(動詞の名詞化) Das Arbeiten(仕事をすること), Das Lesen(読書をすること)

Mein Traum ist/, einmal nach Deutschland zu gehen und dort zu leben.

私の夢です/一度ドイツに行くことそしてそこで暮らすこと

Mit Freunden Tennis zu spielen ist lustig.

友人たちとテニスをすることは楽しいです。(名詞的用法)

Ich habe keine Zeit, mit ihr Kaffee zu trinken.(形容詞的用法)

私は時間がない、彼女とコーヒーを飲むための

Ich fahre nach Deutschland, um Deutsch zu lernen. (副詞的用法)

私はドイツに行く、ドイツ語を学ぶために

分離動詞は分離前つづりと基礎動詞の間にzuを入れてzu不定詞を作ります。分離動詞の過去分詞も同じことです。

aufzustehen 起きること (過去分詞は aufgestanden)
anzurufen 電話をかけること (過去分詞は angerufen)

分離動詞)(trennbare Verben)

mitkommen(いっしょに来る), herauskommen(外へ出てくる), hereinkommen(入り込む), herkommen(こちらへ来る), zukommen(近づいて来る), auskommen(うまくやる)、

「いっしょに」「外へ出て」「入る」「こちらへ」などの代わりに動詞の前に前置詞を置きます。これを「分離前綴り」と言います。基本となる動詞に前置詞を付けることで微妙なニュアンスを表現します。前綴りには、副詞、前置詞、形容詞、名詞等が用いられ、基礎動詞と前綴りによる「枠構造」が形成されます。

聞き取る際に混乱しないように、分離動詞は前綴り部分に必ずアクセントがあります。定動詞にアクセントがなくなることで、分離動詞の基礎動詞部分であることを明言し、さらに文末に必ず前綴りが置かれることを予告しています。

I stand up 7. → Ich stehe up 7 auf.

英語で stand に up を付けると「立ち上がる」「起き上がる」という意味になります。ドイツ語でも同じような意味になりますが、auf は文末に置かれ、枠構造を 作ります。英語では動詞と一番密接に関係するものは動詞の直後に置きますが、ドイツ語では動詞と強く結びつくものは文の一番最後に置かれます。従って、接頭語と動詞の意味を知っていれば全体の意味は想像がつきます。

分離動詞の使われ方

Kommst du auch mit? 君もいっしょに来るかい(決定疑問文)
Wann kommt das neue Automodell heraus? (補足疑問文)その車の新しいモデルはいつ出ますか
Komm sofort her! すぐ来てくれ
Wie bist du hier hereingekommen? 君はどうやってここにきたのか
Er ist geradewegs auf mich zugekommen. 彼は真っすぐに私の方に近づいて来た
Sie kommt mit ihrer Schwägerin schlecht aus. 彼女は義理のお姉さんと折り合いが悪い

非分離動詞というのも存在します。be-, emp-, ent-, er-, ge-, ver-, zer- の前つづりがついた動詞で、動詞本体から絶対に分離しません。アクセントも動詞本体にあります。

besuchen 訪れる empfehlen 勧める entdecken 発見する, erwarten 期待する, gehören, ・・のものである。 verstehen 理解する

 

Nächstes Jahr möchte ich Kyoto besuchen. 来年私は京都を訪れたい。
Ich empfehle Ihnen dieses Buch. 私はあなたにこの本をお勧めします。
1492 entdeckte Kolumbus Amerika. 1492 年にコロンブスはアメリカを発見した。
Ich erwartete ihn an der verabredeten Stelle. 私は彼を約束の場所で待った。
Diese Uhr gehört mir. この時計は私のものである。
Ich verstehe kein Wort. 私は一言もわからない。
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(形容詞)


形容詞の働きは、述語形容詞(prädikativ)と付加語形容詞(attributiv)の2つに分けることができます。「その家は大きいです。」「その車は赤いです。」のように、主語の様子や状態を説明する、述語の働きを持つ形容詞(述語形容詞)は、通常文末に置かれ語形変化はしません。形容詞をそのままの形で副詞として用いることもできます。

Das Haus ist groß. Er wohnt in dem großen Haus.(中性名詞3格)
その家は大きいです。彼はその大きな家に住んでいる。

Das Auto ist rot. Sie fährt das rote Auto.(中性名詞4格)
その車は赤いです。彼女はその赤い車を運転する。

「その大きな家」「その赤い車」のように名詞の前について名詞を直接修飾する形容詞(付加語形容詞)は格変化します。その名詞が何性か、何格か、定冠詞(定冠詞類・dieser型)とか不定冠詞(不定冠詞類・mein型)が付いているかによって、どんな語尾変化が付くかが決まります。(-e,-en等)

付加語形容詞の語尾変化には形容詞の前に (冠詞が無い場合)(定冠詞がある場合)(不定冠詞がある場合)の三つの規則があります。 冠詞は、うしろにある名詞の性(男性・女性・中性・複数)や格(主語・目的語・所有格)をはっきりさせる役割があります。

Gute Menschen helfen alten Leuten.(複数名詞1格3格)
良い人は年とった人々を助けます。 (冠詞が無い場合)

名詞の働きを明示するために、形容詞に定冠詞の語尾が付きます。名詞の複数形3格の語尾には-n が付きます。

Die intelligente Studentin liest ein Buch.(中性名詞1格)
頭のいい女子大生は本を読みます。(定冠詞がある場合)

後続の名詞の働きは明らかになります。この場合には形容詞の語尾は男性1格・女性・中性の1格・4格が-e、その他はすべて-enです。

Wir haben einen guten Wein getrunken.(男性名詞4格)
私達はおいしいワインを飲みました。(不定冠詞がある場合)

男性の1格・中性1・4格はeinで語尾がないため、形容詞の方に(定冠詞の語尾)-er, -esが付く。その他はすべて-enです。

 

形容詞も名詞化して用いることができます。大文字で書き始め,形容詞と同じ格語尾を付けます。

bekannt 有名な、知っている → Bekannte 知人、知り合い (女性)(男性)

Sie ist eine Bekannte von mir. 彼女は私の知人です。(女性名詞1格)

Er ist ein alter Bekannter von mir. 彼は私の昔からの知り合いです。(男性名詞1格)

(不変化詞)

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(副詞)

副詞は主に動詞を修飾しますが、形容詞・他の副詞・文全体など、名詞以外の全てを修飾します。通常は動詞の直後で用いますが、基本構造を壊さない範囲(定動詞第2位の原則)で配置します。

  1. Sie spricht langsam. 彼女はゆっくりと話す。
  2. Sie ist sehr shön. 彼女はとても美しい。
  3. Er spricht Deutsche sehr gut. 彼はとても上手くドイツ語を話す。
  4. Leider habe ich shon eine andere Verabredung. 残念ながら別の約束があります。
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前置詞と定冠詞の融合形について

 

ある場所での行為は3格。

ある場所へ向かっている行為は4格。

Wo bist du? 君はどこにいますか? 3格

Ich bin in dem Park. 僕は公園にいます。 3格

Wohin gehst du? 君はどこへ行きますか? 4格

Ich gehe in den Park. 僕は公園へ行きます。 4格


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(接続詞)

ドイツ語の接続詞は、文と文とのつなぎ方の違いによって、並列接続詞、従属接続詞があります。その他に副詞的に使われる接続詞があります。

(並列接続詞・ und そして、aber しかし、 oder あるいは、 denn というのは)

Vater und Mutter 父母
Die Tasche war klein, aber schwer. そのかばんは小さかった、が重かった。
zwei oder drimal 二回ないし3回。
Er kann heute nicht kommen, denn er ist krank.
彼は今日来られません、というのは病気なのです。

(従属接続詞・ als 〜する時、dass 〜ということ、ob 〜かどうか、obwohl〜にもかかわらず、weil なぜなら、wenn〜する時)

Ich lerne Deutsch, weil ich in Deutschland fahren möchte.
私はドイツ語を勉強している、なぜなら私はドイツに行きたいので。

(副詞的接続詞・ also つまり、dann それから、deshalb そのため)

Wir fahren nach München, also in die Hauptstadt Bayerns.
私たちはミュンヘン、つまりバイエルン州の州都へ行く。
Zuerst fahren wir nach Hamburg und dann nach Berlin. 
最初に私達はハンブルクへ行き、それからベルリンへ行きます。
Er ist krank und kann deshalb nicht kommen.
彼は病気で、そのため来られません。

 


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(感嘆詞・間投詞)

「きれいですね」を「うゎぁ!きれいですね。」と表現するような、感動・呼びかけ・応答などの意を表す言葉を感嘆詞・間投詞といいます。

Oh mein Gott!(Oh my God!)うわー
Oh, wie schön! ああ、なんて美しいんだ。
Ei, ja doch!(Well Yes, of course!) もちろんですとも。
Na wie schön für dich. (Well, good for you.) 良かったね!
Na, wie geht's? やあ、元気。
Nanu! [Ups! Huch!] (Oops!) しまった、こりゃどうも
Nanu! (Well I never!) これは驚いた!
Nanu, dass du hier bist! (Fancy meeting you here!)こんな所でお会いするなんて!
Ach so! (I see!) あっ、そう!
Hoppla!(Oops!) おっとっと!、しまった、こりゃどうも
Hoppla, tut mir leid! ごめんなさい、すみません
Toi, toi, toi! (Good luck!) がんぱって!
Pfui! (Oh, yuck How can you eat that?) オエッ! どうしてそんなものが食べられるの。
Bäh! ( Ugh!) うふ!,  うえっ!(軽蔑などを表わして)

個々の単語や熟語の意味が分からなくても、文法を学ぶことで、慣習や約束事によって決まった意味を持つ重要なシグナル(語感)を掴むことができるようになります。

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