萌え萌えアニメ日記
(1998/1/1〜1/29)
_Vol.157 1998/1/29
東京三世社(千代田区三崎町2-10-1)は事務所から近そうだったので、帰りに寄ってみた。
山田章博のコミックはほとんど絶版で在庫もないとの事。せめて
「人魚戀生」位は入手したかったのだが、仕方ない。
しかし、その近くにコミックハウスというマンガ専門店があり、ここはかなり充実した品揃えだった。
「色彩王国」発見。この本は、最近
vetteさんに見せてもらって気になっていたのだが、表紙が山田章博。今まで出した作品の紹介やカラーのイラストも載っていてうれしい。略歴も紹介されていて、1957年生(3年違いか^^;)というから年齢的にはかなり古い人であることには間違いはなかった。
あとは、表紙に騙されて買ってしまった成人コミック3冊。(^^;)
「風の東の月の森」(1〜3巻、時積恵美之・最近ではときずみえみし、虹の旅出版)。タイトルに惹かれたのと、1本の続き物かと思ったら全然続いている話ではなかった。表紙の爽やかそうな雰囲気とは違って、一昔前のエロ劇画のような作風だし、内容的にもその頃のえげつなさの香りを残している、という感じだ。
- _異次元の世界エルハザード 4話 迫り来る、白き甘い罠
- こんなにシェーラさんが暴力的な人だったとは。ヽ(^o^;)丿
まだ4話目というのに、いきなりEDのアニメ(と言うより静止画)が変わっていた。高田美苗という人のイラストらしい。全然知らない人だが、少ない色で濃淡をうまく使って雰囲気はいい。
- _深海伝説マーメノイド 15話 マーへの祈り
- いきなりラブラブ話(いきなり、ジョー+レオン、ライラ+シバの2組だし、ジョーはいきなりしおらしくなるし)になって違和感バリバリ。(^^;)
ジョーとレオンのラブラブ場面の不自然さもさることながら、シバのライラに対する「ふつふつとこの余にわきおこる情欲のカタマリを抑え切れずに…」というセリフなどは違和感を通り越して笑えるほど。AWOLは今回はなかったようで、笑いのネタがなくて寂しいと思っていたが、今回のマーメノイドには救われた。
今回は多少水中の雰囲気を出そうとしていたのか、ジョーの髪が水で揺れる場面は初めて見たような気がする。ちょっとの間だったけど。ライラが泳ぎ回る場面にも雰囲気を出そうとしていたことはくみ取れた。もしかしたら、今までで一番出来の良い回ではなかったかと思えるほどだった。
_Vol.156 1998/1/28
今日は飲んで遅くなってしまったが日々のチェックは欠かせない。さる投稿マニアから金曜日のスポーンの試写会の券をもらう。ラッキー。:)
- _剣風伝奇ベルセルク 16話 勝利者
- これよりもずっと止め絵も多いと思われるハーメルンよりもダメだと思うのは何故かと思っていたが、今日のを見てはっきりした。肝心の場面が全く見えない、というよりも見せる能力がないのでしょうね。昔のアニメは全体的には稚拙に見えても、動いている場面には華麗さを感じさせるものがあったように思うのだが、最近はこのベルセルクも含めてその逆。アニメの一つの魅力は、多少不自然な態勢とか動き方があっても、無理やり見る側を納得させてしまうようなものを創出する力にあると思う。そういう快感が伝わってくるような作品が最近は少ないように感じる。
- _万能文化猫娘 4話 ヌクヌク熱唱!家族対抗歌合戦!
- ヌクヌク激萌え〜ヽ(^o^)丿
元気の出るアニメだった。さりげなく、キャラの性格や場面に合った歌詞が使われていたり、最初から最後まで十分楽しませてもらいました。
_Vol.155 1998/1/27
先輩 |
君は昨日の日記に「真コール!」(藤田和子)のことを「スポーツ根性路線」のマンガだとか書いていたね。 |
りなも |
(^^;)。お恥ずかしい。あんまり見ないで下さいよ。
ところで、何か問題でも?全くバレーボールの経験もなかった主人公の真(まこと)が理解あるボーイフレンドの励ましと、素晴らしいコーチにめぐり合ってめきめき頭角を現わし世界へという、まさにこの手のマンガの王道を行く話でしたけど。真ちゃん萌え萌え。 |
先輩 |
鳴呼。
君はこの手のスポーツマンガとの決定的な違いについて気付いてないようだね。 |
りなも |
…… |
先輩 |
何よりも、この手のマンガの常道である「秘密の特訓で主人公が強くなっていく」というお約束を否定している点が第一。また、ケガをしたらちゃんと休ませるし、オーバートレーニングを戒めているという点も見逃せない。決して「精神力」とか「魔法」に逃げていない。その上でちゃんとスポーツで流す汗の素晴らしさを描き切っているし、勝敗を超えた快感も伝わってくるじゃないか。 |
りなも |
言ってて恥ずかしくないすか。(^^;)
でも、そう言われてみれば、何だかよく分からないうちに剛速球を決めてしまったり、若いということは体臭も強いはずなのに汗のにおいも伝わってこない某野球マンガとはちょっと違う気がしますね。 |
先輩 |
ところで、今日も大量にマンガとか買い込んできたようだな。
ちょっと見せてよ。 |
りなも |
ゲッ、気付かれてしまいましたね。
実は、久しぶりに高岡書店に寄ってしまったのが運のつきというか。 |
先輩 |
どれどれ、今回はあまり外してないようだな。 |
りなも |
「夢の博物誌」「カフェ・ド・マキニカリス」(山田章博)は、このところ気になって本屋に行く度に探しているのですがなかなか見つからなくて。どうも今日買った本の奥付を見ると、マンガ家としてのデビューは1980年代前半のようで、思ったより古い人でもないようですし、ほとんどの作品は東京三世社から出しているようなので、近いうちに直接出版社を訪ねてみようかと思っています。
「快楽天3号」は、やはりこの村田蓮爾の表紙を見るとついフラフラと。OKAMAの「カナリア」が最終回ですが、近いうちに単行本も出るようなので楽しみです。
「FIVE(大暮維人)」は2、3日前に本屋で表紙に惹かれて、その時は我慢したのですが今日はついに。表紙にだまされてというのは私がよくハマるパターンですが、これは当りのようでした。表紙の清楚な雰囲気に比べてかなりえげつない感じですが。
「小さな玩具(鎌やん)」。この作者はマンガより文章の方が面白いですね。何か一時代古いという感じもするし。
「かわらじま晃<画集>トロイメライ」。これなんかどうすか? |
先輩 |
最近のアニメ誌でも見かけたことのある絵だな。アニメ塗りという感じだけど本当に最近の人はうまいね。この綾波レイとアスカ(他にも、キューティーハニー、破裏挙ポリマー、キャシャーンなどのイラストもある。奥付を見るとちゃんと版権も取っているようだ)なんて本物よりいいじゃないか。
君も人に褒められるようなCGをホームページで公開できるよう精進することだね。
なになに、この人のキャラのコミックが連載されているホームページなんてあるのか。 |
りなも |
先輩、コミックはそのくらいにして今日のアニメチェックもしないと睡眠時間がなくなってまた胃潰瘍がぶり返しますよ。 |
先輩 |
ああ、はいはい。 |
りなも |
- _吸血姫美夕 16話 うつぼ舟
- おっ、いきなり聞き覚えのある声ですね。これは正しく三石琴乃ですね。
|
先輩 |
鳴呼、ヲ。
君もとうとう声優の区別が、ってこれだけ特徴のある人は誰でもすぐ気付くだろうけどね。三石は神魔亜癒(あゆ)か。 |
りなも |
それにしても、今回は久しぶりに登場したからかも知れませんが、
冷羽激萌え。ヽ(^o^)丿
美夕も良かった。ウルウル。 |
先輩 |
お手軽に感動する男だな。君も。次は
_マスターモスキートン'99 17話 またまたコマチと弥生じだい
か。 |
りなも |
どうして、イナホにしてもコマチにしても、こう小生意気な…。
これじゃ全然萌え萌えになれません。(T^T) |
先輩 |
さっきは感動してウルウルで、今度は失望してウルウルか。忙しい男だな。
お手軽に楽しめるアニメを作る才能にかけては随一のあかほりさとるもヤキが回ったのかな。まあ、このシリーズについては脚本家に恵まれなかったんだろうね。 |
りなも |
まあ、朝の来ない夜はないということで…。 |
先輩 |
また、訳の分からんことを…。 |
(*1)りなも=謎のアニメヲタク。このHPを作っている本人という説もある。
(*2)先輩=謎のアニメ老人。偉そうな態度だが、このHPを作っている本人が虚勢を張っているという説もある。美夕での緒方恵美の一人二役のようなものかも。
_Vol.154 1998/1/26
帰りに渋谷で下車し、
まんだらけに寄る。
vetteさんに聞いていたとおり、森の前に移転していた。目当てのもの(山田章博の本)はなく、
ときめものPS/2マウス(未開封2000円)だけ買った。初めて円山町にあった頃のこの店に入った時はコスプレ店員に驚かされたが、今回は気持悪い歌声がかすかに聞こえてくると思ったら、レジの横に設置されたステージで客がアニソンのカラオケをやっているではないか。1000円以上のレシートで歌える権利が得られるらしいが、けっこう歌っている奴が居るではないか。どういう神経をしているんだろう。
祐天寺の古本屋で
「真コール!」(1〜9巻、藤田和子)を買って一気に読んでしまった。バレーボールのスポーツ根性路線のマンガだが非常に爽やかで気持ちのよい読後感。
- _ひみつのアッコちゃん 42話 ゆきんこ
- ママ、モコちゃん、大将、少将という組み合わせでスキーに来ているアッコちゃん。吹雪の中で出会ったゆきんこ(ママは雪女という)にかまうママを見てふくれるアッコちゃん。大将にまで「妬いているんだろ」と言われてしまう。
今回は雪女に変身するアッコちゃんだが、ゆきんこにはその変身を見破られてしまうばかりか、目の前で変身を解いて(ラミパスラミパスルルルル)しまう。ゆきんこは人間じゃないので秘密が知られてもかまわないということなのでしょうね。
_Vol.153 1998/1/25
- _マーメノイド 14話 マーライオンの里
- EDが変わった。「CoverMe」(歌:永村かおる)。
- _アウトロースター 3話 燃える宇宙へ
- エィシャ(CV:宮村優子)が面白そう。エルフ耳で色が黒い。最近は、ターニャやシェーラシェーラとか色黒系で活発なキャラ(キャスカはだめ)に惹かれることが多いようだ。(^^;)
- _夢のクレヨン王国 19話 1月の旅III
- よく牢屋に入れられる王女様だ。(^^;)
_Vol.152 1998/1/23
- _こどものおもちゃ 93話 おんなじ名前で出ています
- 傑作
久しぶりに密度が高くテンポも良く、沙南ちゃんも全開というところを見せてもらった。
- _大運動会 17話 ごめんなさい
- 怪作
こういう意表の突かれ方をされるとは全く油断ならない。久々の変態、しかもその見せかたがさり気なく、抑えた表現で良かった。
_ところで、←のBackGIFは、7、8年ほど前にノートに描いていたものをスキャナで取り込んでちょっとトーン調整をしただけのものです。一応、サリーちゃんのつもり。着ているのは東京女学館の制服のつもりだったようです。(^^;)
この頃は、丁度セーラームーンの前番組だった「(新)魔法使いサリー」がけっこう気に入っていて、森伸行のイラストも好きで、そのへんの影響が出ているようです。
_Vol.151 1998/1/22
帰りに早速、渋谷のまんがの森に寄った。
山田章博の「浪漫レトリック絵草紙 BAMBOO HOUSE」(東京三世社)(*1)を買う。この人の絵はそこら中で見たことがあるように思うのだが、単行本はあまり出ていないようだ。マンガというより挿絵の人なのかも。この本もイラスト+文章という形のものが多いようだ。この後、円山町にあるコスプレ+古本屋に行こうとするがたどり着けずに、ホテル街をさまよってしまった。(^^;)
- _ふしぎの海のナディア 38話 宇宙へ…
- このあたりは−と言ってもあと1回だが−リアルタイムで見ていたかもしれない。37話を失敗してしまったのは大きい。
- _異次元の世界エルハザード 3話 舞い降りた、二人の天女
- キャラが絞られてきて話が見えてきた。
- _AWOL 3話 帰還のフーガ
- ダメダメ
話の組み立てが適当な部品を組み合わせているだけで、脆過ぎて説得力が全然ない。PROJECTというなら、もっと知恵を出し合って納得できるようなものを見せてほしい。
(*1) 情報提供ありがとうございます。>
vette
_Vol.150 1998/1/21
- _剣風伝奇ベルセルク 15話 決戦
- ドルドレイ攻略の話だが紙芝居。同じ紙芝居でもハーメルンの止め絵の方がまだ雰囲気が出ている。
- _万能文化猫娘 3話 ヌクヌクの料理教室! ノンちゃんのラブアタック作戦!
- 今日の切り替えの時に挿入されるカットは、ノンちゃん(石山紀子)とそのママ(石山桃子)。そのカットが出る時の脳天気な効果音が良い。3話目で慣れてきてしまったのか、いまいち。でも、ヌクヌクは萌え萌え。
今、昨日買ってきたハーメルンを見ているところ。本当に5話から完全な止め絵になっていることがよく分かる。動かないことが快感になってくる。見ているこっちが唖然として凍りついてしまう感じ。5話にしてすでにフルートの悲鳴が。ヽ(^o^)丿
_Vol.149 1998/1/20
- _吸血姫美夕 15話 女道士
- 久々に
美夕激萌え〜ヽ(^o^)丿
「たまにはいいんじゃない、人間にかまうのも」
美夕のこのセリフだけだったけど。
千里やクラスメイトが出ないのは寂しいし、冒頭は文字とチャイナドレスだけで「香港」ということを納得させようと強弁していたし、展開も見えすいて飽きてきたし、毎回の変てこな神魔(今回は”紅惑”)も…。
どうも聞き覚えのある声だと思ったら山口勝平が神魔役で出ていたとは。
- _マスターモスキートン'99 16話 ぎゃくしゅーコマチとオークション
- 脚本が・・・・(T^T)
この後、今日石丸ソフトワンで買ってきたDVDを見た。
- _KEY THE METAL IDOL 5〜7話
- 奇を衒った演出ばかり見せつけられるが、それでもどんどん引きこまれていく。
やはり
KEY激萌え〜ヽ(^o^)丿
次(2/18)が待ち遠しい。8話の予告編を見ていて、さくらに「スマイル」と言われたKEYが微笑むカットを見て、これはEVAの6話を見た時の衝撃を凌ぐのではないかと(見てからでないと何とも言えないが)いう思いが脳裏を掠めた。
それにしても、アイドルで「鬱瀬美浦」という名前は可哀相過ぎ。(^^;)
- _ハーメルンのバイオリン弾き 5〜8話
- こっちはまだ見てない。時間ができたらゆっくり紙芝居を鑑賞することにしよう。
_Vol.148 1998/1/19
いろいろ本を。
- _スプリガン 1〜11巻
- 近所の古本屋でセットで3000円で売っていた。1巻が重複してしまった。2巻目のノアの方舟編以降、増刊号に移ったのに伴って御神苗優の顔がガラっと変わっていて、絵の方も緻密になっている感じ。
- _ロードス島戦記 ファリスの聖女I 山田章博作画・水野良原作
- 山田章博自身があとがきで書いているとおり、この話のためだけに絵柄を変えているとか。マーメノイドのEDに出てくるキャラの感じを期待していたのだが、かなり違和感がある。普通のマンガとは逆から(左から右ページへ)読ませる構成になっている上に、単位当りの情報量が多く読み辛い。
- _SF名物 鶴田謙二初期作品集
- 初期作品ということもあり、最近の絵や話の雰囲気とはかなり違っている。
- _黄金郷に手を出すな 新城十馬 富士見ファンタジア文庫
- 村田蓮爾の表紙に惹かれて。この手の本を買ったのは初めて。
アニメのチェック
- _ひみつのアッコちゃん 41話 コンクール作戦
- 町内の猫のコンクールに向けて、シッポナ(アッコちゃん、モコちゃん)とドラ(大将、少将たち)が張り合うという話。アッコちゃんは森山先生と小将に変身。今回の作画はまあまあの方だったが、アッコちゃんがシッポナに特訓している美容体操?の動きは目茶苦茶というか変で笑えた。(^^;)
_Vol.147 1998/1/18
- _夢のクレヨン王国 19話 1月の旅II
- シルバー王女の踊りとダルマたちの挿入歌が楽しかった。「どうでもいいけど」が口癖のホーレソレもなかなか可愛かった。死神の弱点を記した12のわび証文の秘密とか、今後の展開の伏線になる秘密もいろいろ明かされてきた。
結局、この後も家でうだうだして1日が過ぎてしまった。
KEY THE METAL IDOL1〜4話、
LTF(うる星やつら ラム・ザ・フォーエバー)、IMD(うる星やつら いつだって・マイ・ダーリン)を続けて見た。
_Vol.146 1998/1/17
昨日、ウテナを見ていて、ウテナの世界の方がアニメのベルセルクより余程ベルセルク的だと思った。世界の果に組み込まれているアンシーをついに救い出したウテナ。向こうの世界に行ってしまったグリフィスを求めて戦い続けるガッツ。ベルセルクの方はまだ決着がついていないが、求めているゴールは同じような気がする。どちらも、普通に生きている人間には見えない、想像も付かない力に対して戦いを挑み続ける。どちらも幼い頃から両親を亡くしている。どちらもバカ。ガッツは剣を振り回すだけ、ウテナは王子様になりたいという信念だけ。
ここまで書いて続きは夜に、と思ったら夕食後はそのまま寝てしまった。(^^;)
16日の帰りには祐天寺の古本屋で成人コミックを3冊。
「まにまに」(うらまっく)、「放課後」(秋葉凪樹)、「好きだけど好きだから」(ぢたま某)。パン屋の2階の人気のない喫茶コーナーで読んだ。うらまっくはよく見るこの手のコミックとは雰囲気が違うと言うか、ありそうな話の作りが楽しくてなかなか気に入った。
土曜日に遅く起きてようやくアニメのチェック。
- _こどものおもちゃ 92話 ちっともカンタン算数ビデオ
- 続きが楽しみな展開になってきた。
- _バトルアスリーテス大運動会 16話 闇
- サブタイトルは新キャラのミランダを指すらしい。やはり、ターニャは元気に動き回っている姿が似合っている。
- _深海伝説マーメノイド 13話 マーノイアの果て
- ストーリーの都合が先にあって、キャラはそれに合わせているだけという感じ。
- _星方武侠アウトロースター 2話 欲望の星
- メルフイナは「あなた誰」とか、「どいてくれる」とかは言わなかった。(^^;)
無口で何を考えているのかまだ分からないが…。
_Vol.145 1998/1/15
今日は一歩も外に出なかった。10歩位歩いたけど。(^^;)
前から頼まれていたウテナの26話〜最終回までをダビングする。34,5話あたりの時寝てしまった。
- _異次元の世界エルハザード 2話 開かれる、未知への扉
- やはり、シェーラシェーラさんがなかなか気に入った。話の方もなんとなく分かってきた。
- _AWOL 2話 失意の変奏
- 箸にも棒にも・・・・(T^T)
_Vol.144 1998/1/14
りなも(*1)と先輩(*2)のアニメ談義
先輩 |
最近の深夜アニメはどうかね。 |
りなも |
どうかねって、なかなか萌え萌えっす。TXが始めた頃は色は少ないし、動かないでアップばかりだし、手を抜いているのが見え見えでしたが、最近はサンライズがこの時間帯に進出してきて予想どおりクォリティも高そうだし、TX以外も次々に参入してきて面白いことになりそうですよ。
迂闊なことに、TBS系のお色気番組の中でやっている『すごいぜマサルさん』(月〜木)はチェックし損なってしまいましたが、今日の『剣風伝奇ベルセルク』なんかは美術の小林七郎をはじめ超一流のスタッフで気合が入っていますよ。子供の時間帯だと御法度の血もドバドバで迫力満点だし。
今日の14話「夢のかがり火」は時間を確認しなかったために失敗して後半しか見られませんでしたが。(T^T) |
先輩 |
相変わらず何も分かってないようだね。君は。
あれは完全に勘違いしていると思うね。
深夜なので流血OKというが勘違いに輪をかけているね。 |
りなも |
でも、原作も暴力・残酷シーン満載のバイオレンス漫画の代表との評判ですよ。 |
先輩 |
戦闘シーンで派手に流血させれば迫力が出るってもんじゃないだろ。
君は少女革命ウテナの38話を覚えているかね。 |
りなも |
最後の方はいまいち。ボクのウテナがあの変態理事長に犯られちゃってからはショックで、一応最終回までは見ていましたが。
もちろんウテナとアンシーのフィギアはゲットしました。せめてこれだけでも誰にも汚されないようにボクが守ってやるんだ。 |
先輩 |
鳴呼、ヲ!
君はいったいどこを見ているのかね。オレが言っているのは38話の最後でウテナがアンシーに剣で貫かれるシーンのことだ。 |
りなも |
そう言えばそんなシーンがあったかも… |
先輩 |
あれは見事な演出だったじゃないか。血を1滴も描かなくても広がったスカートの鮮烈な赤で血を象徴させていた。何よりもウテナの、剣に貫かれた苦痛とアンシーに裏切られた二重の苦痛がちゃんと表現されていた。
剣風伝奇の方は、流血さえ描けばリアルで迫力が出るという罠に落ち込んでしまっている。原作を表面的にしか読んでいなければ誰もが陥りやすい穴なんだろうけどね。アニメ化するなら、最低でもガッツの重く切れにくい大きな剣が何を象徴しているか、その剣に何が塗り込められているか位は理解した上で表現してもらいたかったけど、今のままじゃたぶんダメだろうね。
だいたい君は原作をちゃんと読んだのかね。 |
りなも |
チェックしようと思ってコミックを全巻揃えましたが、読みにくくて時間もかかるし、一応流し読みした程度で…。(^^;) |
先輩 |
ちゃんと読んでみなさいよ。1回や2回くらい読んだ程度じゃ分からないかも知れないけど。
それにしても、これからは益々深夜アニメは増えて粗製濫造されそうだし、世の中は不景気だし、アニメーターは足りないと言われているし、希望は持てそうもない時代だ。 |
りなも |
ボクはいっぱい見られるようになって益々嬉しいですけど。 |
先輩 |
ああ、はいはい。 |
りなも |
_あっ、そろそろ万猫の始まる時間ですよ。今日もヌクヌク萌え萌え〜。
えーと、今回は2話「ヌクヌク対古代遺跡!伝説の巨神あらわる!」です。 |
先輩 |
やたらに長いサブタイトルだな。おっ、いきなり島津冴子の歌とは懐かしい。クリーミーマミを思い出すなぁ。 |
りなも |
先輩、古いですね。 |
先輩 |
ほっとけ… |
りなも |
今回はToHeartのキャラの来栖川芹香にそっくりなオカルトマニアの柴田リエちゃんが目立っていますね。 |
先輩 |
それにしてはしゃべり過ぎじゃないか。芹香だったら「……」しか言わないじゃないか。 |
りなも |
これじゃイメージが壊れていまいますね。(T^T) |
先輩 |
初めて意見が一致したな。 |
(*1)りなも=謎のアニメヲタク。このHPを作っている本人という説もある。
(*2)先輩=謎のアニメ老人。偉そうな態度だが、このHPを作っている本人が虚勢を張っているという説もある。また、某N-MIXに巣くっている謎の廢人という説も。
_Vol.143 1998/1/13
マンガをいくつか。
- _残酷物語 尾木千波矢 久保書店
- 成年コミックは予備知識なしに表紙だけ(たいていビニールで包装されている)見た印象で一発勝負という感じで買ってしまうことが多いが、今回はどちらかと言うとハズレの方かも。
- _スプリガン 1巻 たかしげ宙原作・皆川亮二作画 小学館
- 今年、大友克洋総指揮で劇場アニメになるという。平成元年頃週刊少年サンデーに連載されていたようだが、全然記憶にない。ブラックマジック(士郎正宗)のような感じで作ればうまくいくと思うし、最低でもその位の水準のものは期待できそうな気もするが、果たして。
- _交通事故鑑定人環倫一郎 2巻 梶研吾原作・樹崎聖漫画 集英社
- 昨日茅場町で入った喫茶店で読んで面白かったので。
アニメのチェック
- _吸血姫美夕 14話 人魚の夢
- 今日の神魔は鱗劫。美しい人魚の姿で若い男を誘惑して食べてしまう。(^^;)
それにしても、宿命を淡々と受け入れて終わりなき日常を生きている美夕。友達がルーズソックスの女子高生だし、今の時代にぴったりはまっているではないか。OVAのバブルの頃より今のTVシリーズの方が時代の要請に合っているような気がする、なんて言うのはやはり宮台真司の影響かも。こんなことを考えていると、美夕に「それはあなたの勝手な思い。そう思いたいだけでしょ。」とか言われそうだ。
- _マスターモスキートン'99 15話 よせーギブスと転校生
- 転校してきた金髪の女子高生が実はバンパイアハンターで男だったという話だが、ノリが悪くて楽しめなかった。
確かに、イナホの高校の女子の制服は「雫」の制服に似てますね。イナホはさおりんと髪の色が同じだし。
_Vol.142 1998/1/12
もっと!ときめきしつもんばこ(むてけいファイアー)の元ネタで分からないのがあったので、
まもって守護月天(桜野みねね)1、2巻を買ってくる。シャオリン(触覚が特徴)萌え萌え。ヽ(^o^)丿
離珠も小さくて可愛い。ルーアンもなかなか。キャラがバラエティに富んでいるしアニメ、それもTVシリーズでやったら面白いと思った。ストーリー的にはまじかるたるルートくんに似たパターンのようにも思えるし、絵柄も江川達也に似ているところがある。
- _ひみつのアッコちゃん 40話 母人形の笑顔のように
- 今回は珍しく一度も変身しないアッコちゃんだった。泉清香という人形作家の母親とインド人の間のハーフのバレーナさん(何という設定と名前の付け方! しかも豪邸に住んでいる!)が今回のゲストキャラ。泣かせる良い話だった。
_Vol.141 1998/1/11
- _夢のクレヨン王国 17話 1月の旅I
- この回からクラウドが一緒に旅をするようになる。シルバー王女はクラウドから王女であることを証明するアイテムをもらうが、悪い癖が出ると効力を発揮しない。今回はちらかし癖。やはり王女としての自覚はまだまだのようだ。
これを見たからという訳ではないが、薬局で綿棒と無水アルコールを買ってきて、念願のビデオデッキのヘッドの掃除をした。天板を外すとヘッドが見えるので(但し、Hi-8の方は更にカバーが付いていた)、その状態でテープを入れてみるとどのへんがヘッドなのか見当が付くので、そのあたりを綿棒でグリグリやってみる。一番長く使っているパナソニックはかなり汚れていたのが分かった。VHSの方は音声ヘッドもかなりの汚れだった。この機に接続を変えて、セレクタ経由でなく、デッキ同士を直結するようにした。
_ふだんのチェックの他に、
アミテージIIIのOVA版の4巻(VHS)を見てみた。やはり、昨日見た劇場版(ポリマトリックス)の方はかなり変えてある。何故か、セリフは劇場版の英語の方がしっくりくるように思え、日本の声優のしゃべり方が不自然に(絵柄が英語に合っているということを差し引いても)感じてしまった。ラストも劇場版の方は新たに作ったようでOVA版と違っていたが、劇場版の方が戦闘シーン以降の緊迫感が持続するように作られている。
_THE SEVEN DOGS WARの「
うる星やつらビューティフル・ドリーマー」を見る。久しぶりなので懐かしさがこみ上げてくる。学園祭のシーンとか皆で食事しているシーンとか、人数の多いシーンで非常に動いている。最近の止め絵とアップだらけのアニメとはえらい違いだ。押井守はラムのことはよく分からないというようなことを言っているが、確かに、その分からないという気持ちはよく分かるような気がした。(^^;)
_Vol.140 1998/1/10
昨日は帰りに秋葉原に。ヤマギワソフトで
「アミテージ・ザ・サード[ポリマトリックス]」DVDとエルフを狩るモノたちの原作1〜3巻を買う。エルフはTVシリーズが終わってから読んで良かった。確かに原作の方がずっと良く出来ていて面白い。アミテージの方はOVAで出ていた1〜4話をまとめて1本の劇場用の映画にしている。セリフが全部英語で戸惑ったが、アミテージとシリバスの声はなかなか合っていて違和感がなかった。ストーリーも無難にまとめられているようだ。
- _こどものおもちゃ 91話 明けましちゃったらファンが来た
- 沙南ちゃんというのは「萌え萌え」というのとはちょっと違うけどいいなと思っていたのだが、なんとなくその理由が分かったような気がする。ラストのバッシングの原因になった脚本家が沙南ちゃんに謝っているシーンを見ていてふと気が付いたのだが、こどちゃの世界では登場する大人たちは誰もが欠陥や欠点だらけなのに比べて、沙南ちゃんを始めとする子供たちの方が全然偉いと言うか、一時的に失敗したり傷ついたりしても、自力で立ち直ってしまう強さを持っている、少なくとも大人の力は借りないというところが基本的な構造になっているのだなと思った。こういう面は宮崎アニメのキャラにも共通したところがあるように思える。つまり、見ている側が妄想を抱くというか「萌え萌え」とか言ってつけ込む余地が少ない、同人誌のネタになりにくい。こういう観点でアニメを見てみると「萌えるキャラ系」「萌えないキャラ系」という分別ができそうな、ってアニメキャラは分別ゴミじゃないけど。(^^;)
- _バトルアスリーテス大運動会 15話 光
- このアニメはサブタイトルが単純になってくるとシリアス路線になってくるようだ。今日はジェシーの泣けるいいお話。これでもか、これでもかっていう感じでクサくやっていて、分かってはいても泣かされてしまう。来週はターニャの話のようなので期待大。
- _深海伝説マーメノイド 12話 追いつめられたゴーダ
- 相変わらず説得力がないなあ。原作寺田憲史、キャラクター原案山田章博となっているけど、これの元になっている本(小説?)て出ているのか、昨日も秋葉原の書泉で探したけど分からなかった。
誰か知っていたら教えて下さい。
- _星方武侠アウトロースター 1話 無法の星
- おそらく、質的には今までの深夜枠のアニメの中で一番良いのではないかと思う。OP、ED両方とも良かったし。さすがサンライズ!というところ。場面転換の時の拳銃の音はまぎらわしい。
_Vol.139 1998/1/8
雪のせいで衛星放送(ふしぎの海のナディア37話)の録画に失敗したのがケチの付き始め。散々だった。
(T^T)
- _異次元の世界エルハザード 1話 消えた?水の大神官
- 最初のシリーズをほとんど見ていないのでほとんどわけわか。(T^T)
キャラが眉毛と目の間に三角形がある天地とか大運動会の系統みたい。大運動会のターニャにそっくりの子は気に入りそう。
- _AWOL 1話 崩壊の序曲
- さっぱりわけわか、と言うかテープの無駄になりそう。(T^T)
_Vol.138 1998/1/7
帰りに銀座の山野楽器で
「体内時計都市オルロイ」(少女革命ウテナの3枚目のCD)と、散々迷った末に
「天地無用!inLOVE」(DVD版、税抜9500円はちと高い;_;)を買う。今、ウテナのCDを聴いているところ。音も突き抜けている。:)
ヤングアニマルが出ていたので買う。立原あゆみの新連載「赤」は国民番号制、徴兵制になった未来のファシズム日本という設定が面白く、今後の展開が楽しみ。今までは立原あゆみというだけで読まないという食わず嫌いだったのだが。(^^;)
- _剣風伝奇ベルセルク 13話 決死行
- ガッツの100人斬りの話でどうなることかと心配したが、止め絵も多かったけどなかなかよくやっているなと思えた。キャスカの戦いぶりは雰囲気が良く出ていた。ガッツの方はセリフで剣がナマクラで重いと言っているのに、その重量感や厚さが表現し切れていないように思えた。結局原作をなぞっているだけということに変わりはないのだが…。
- _万能文化猫娘 1話 ヌクヌク登場 地球の平和を守り抜け
- いきなり、
ヌクヌク萌え萌えヽ(^o^)丿
声優も神谷明や島津冴子も入って豪華そうだし、非常に期待できそう。場面転換の時にヌクヌクのカットが入る演出もサービス満点。それにても、この学校の女子の制服はToHeartの学校の制服クリソツだし、柴田リエというオカルトマニアの女の子は来栖川芹香だし、この監督はかなりLeafの毒電波にやられているのかも。
_Vol.137 1998/1/6
- _ひみつのアッコちゃん 39話 春を呼ぶ夢なんの夢
- 正月で着物姿のアッコちゃん萌え萌え。パパに「10年後はお嫁さんか」と言われ「パパもママも嫌い!」と叫んで自分の部屋に逃げ込んでしまうアッコちゃん。そのリアクションが妙に違和感があり笑ってしまった。今日は10年後の自分に変身。デパートでモコちゃんと一緒に未来の結婚相手の顔がモンタージュ(?!)で出てくるコンピュータ占い(オープンリールのテープデッキみたいな形をしている)で占ってもらう。アッコちゃんは占いに出た顔にそっくりな青年に神社で出会うのだが、その青年の顔も声も佐藤先生そのもの。(^^;)
そう言えばアッコちゃんのパパは佐藤先生に髭を付けただけという感じだし、森山先生・ママ・10年後のアッコちゃんもほとんど区別が付かないし。
- _吸血姫美夕 13話 海の光後編
- この話を境に、ようやく美夕と冷羽の対立が鮮明になりそう。美夕がちょっとでも声を張り上げてしまうと伊吹マヤが脳裏にちらちら。先日EVAを見ていた後遺症かも。(^^;)
- _マスターモスキートン'99 14話 眠れるオトコと眠れぬオンナ
- OPとEDが変わっていた、と言ってもアニメは全く同じで歌だけ変わった。EDの方は今までと同じ曲で歌詞だけ違っていた。
_Vol.136 1998/1/4 「勝手に考える系」
新年早々、間違いを書いてしまい申し訳ありませんでした。_o_
友人に指摘されたのですが、今のアニメの作画枚数が最盛期の10分の1なんていうのは極端で、3000〜4000枚平均とのことでした。日経01という雑誌にそういうことを含めた現在のアニメ製作の実態の特集が掲載されているようです。早く入手しなければ。(^^;)
- _夢のクレヨン王国 16話 ン・パカの旅
- なぜこの回だけサブタイトルが変わったか謎。いよいよ、クラウドが正体と目的を明かしたからか。どうやら、シルバー王女の12の悪い癖を直さないと魔法が使えないようだし。
- _EVANGELION DEATH(TRUE)&REBIRTH
- 4回見てしまった。TVの予告欄には最初の10分が「庵野秀明:TEXT」とだけ出ていたので何だかよく分からなかったが、庵野秀明本人のテレクラ体験とは意表を突かれた。万年床にカミムシが付くとか説教されたり、二人目の相手とはEVAの話題で盛り上がっていて笑えた。その二人目の相手がEVAについて「勝手に考える系」と言っていたのには感心した。(どこかで既に言われているのか?)一言でEVAの性格をよく表していると思った。それにしても援助交際・テレクラとは、シンジは真司だったのか。(^^;)
春の劇場版は1回しか見ていないし、DVD Vol.5を買ってきても開封もしていない状態で放ってあるし、冷めてしまったのかなとか思いながら見ていたが、2回目より3回目、3回目より4回目という感じでのめり込んで見てしまった。DEATH編中の「笑えばいいと思うよ」のあたりとかREBIRTH編の最後のアスカが覚醒するあたりでは思わずウルウルしてしまい、知り合いと一緒に見ていたので大変バツが悪い思いをした。
_Vol.135 1998/1/1 「回顧と展望」(日弁連「自由と正義」のマネ)
旧年中はお世話になりました。_o_
今年も「毎日更新」を目指して続けていくつもりですが、いつまでもつことやら。(^^;)
日付は既に2日になってしまいましたが、年頭ということでご容赦を。という訳で、年末にやっておくべき年賀状書き、小(!)掃除もようやく済ませました。実は、年末に駆け込みでWOWWOWに加入し、何となく見ていたら次から次へと面白い映画をやっていたので、つい引き込まれてしまって…。もちろん、WOWWOWに慌てて入ったのは、2日夜のEVANGELION DEATH(TRUE)&REBIRTHが目当てです。(TRUE)が引っ掛かりますね。(^^;)
思えば、本格的にアニメチェックをするようになったのも、このEVANGELIONからでした。それまではアニメに関しては半ば休眠状態。もともと、私はロボットが出てくるだけで毛嫌いしていたということもあったので、これにはまってしまうとは(その勢いでナデシコやエスカフローネを見たり)思いも寄らない事件でした。
このEVA現象というやつはどこまで行くでしょうか。「ラブ・アンド・ポップ」はまだ公開されていないので何とも言えませんが、これは実写だし全く違う素材を扱っているように見えながら、EVAで広げた風呂敷の延長線上にあるように思われます。この蟻地獄の底がどうなっているか知りませんが、ここまできたら最期まで見届けてやろうと思っています。
さて、97年は別格の「EVA」と「もののけ姫」を別にすれば、アニメにとっては悲惨さがますます加速された年だったような気がします。宮崎駿と押井守の対談でTVアニメである「うる星やつら」の1本の作画枚数が8000枚というのが出てきますが、今のアニメはせいぜいその10分の1位では?人件費のかかるセルアニメをやめてオールCGへという方向も見えてきたことですし。
そういう悲惨な状況(作画枚数の制約など)さえ逆手に取って、作品としても(オレ的に)非常に評価が高かった唯一のアニメが「少女革命ウテナ」でした。EVAが解決不能(最初から解答を示すつもりなどない)な情報をバラ撒いて見る側を欲求不満の底なし沼に落したり、何も展望を示さない悩みの無限ループ(オナニーショー)という構造(その構造がEVA現象を呼ぶ)だったのに比べて、ウテナは、天上ウテナという主人公を通じて(途中に罠はいっぱい用意されたいたものの)示すべきものはちゃんと示したという点において、非常に潔く、美しく完結したと思いました。最初のうちは「何だこの変態アニメは」と思い、その変態ぶり(33話「夜を走る王子」はその頂点)を面白がって見ていましたが、最終回を見終わって、突き抜けた青空が広がっていくというか、これほど爽やかな気持ちになれたのは初めて、という感じがしました。